室内装飾アドバイザー
壁紙選びでお悩みでしたら、最後までお付き合いください。
壁紙を選ばないといけないのに…
「なかなか決められない!」
という方が多くいらっしゃいます。
趣味は人それぞれですが 「どう選べばいいのか基本が知りたい」 という方も多いのではないでしょうか。
そこで、壁紙選びで迷った時に「知っておきたいポイント」や「部屋ごとに選ぶ方法」を紹介します。
ちなみに、本題に入る前の前提としてですが、あなたが作りたいお部屋のスタイルを決めて壁紙を選ぶのも大事な作業です。
ですので、「自分好みのスタイルが分からない」という方は下記の診断シュミレーションツールも試してください。
ということで、この記事を読むことで壁紙選びがスムーズに進めば幸いです。
壁紙・クロスの種類を紹介
早速ですが、壁紙には「ビニールクロス」以外にも大まかに下記のような種類があります。
壁紙の種類
壁紙の種類は豊富です。
- ビニールクロス
- 織物・布
- 珪藻土・自然素材
- 和紙・紙
- 不燃壁紙・無機質壁紙
- 吸放湿・通気性
このようにいろんな壁紙がありますが壁紙ごとに費用が違います。
中でも自然素材や布織物などで価格が高い傾向にあり、一般的には工事単価を下げる目的でビニールクロスが主流になっています。
そんなビニールクロスには以下の機能がありますので、チェックしてください。
ビニールクロスの機能
- 消臭・ルームエアー
- フィルム汚れ防止・抗菌
- 耐久性アップ
- 抗アレルゲン・抗ウィルス
- マイナスイオン
- リフォーム推奨
製造メーカーごとに呼び名は違いますが、機能自体は同じような内容になっています。
このように、「ビニールクロスには機能がある」という事を知っておけば、デザインを考える前に「トイレには消臭機能」「寝室にはマイナスイオン」など選択に幅が生まれます。
ただし、機能が付いた壁紙は一般的に1000番クロスと呼ばれるカタログにしかありません。
アパートなどに良く使う安価な量産品では、防カビ機能が付いた物しかありませんので「機能性壁紙を使いたい」と思った時には注意が必要です。
壁紙の材質や機能を詳しくまとめた記事がありますので、詳しく知りたい方は参考にして下さい。
【豆知識】壁紙の種類や特徴が2分でわかる!クロスの材質や機能を解説します壁紙のメーカーのカタログ・サンプル・見本帳が見たい場合は参考にして下さい。
【壁紙のメーカー】クロスの製造・販売メーカーを一覧で紹介壁紙選び:天井と壁の選び方
天井と壁では「壁紙」を変えた方が良いのでしょうか。
参考のために書きますが、私が依頼された物件の約8割は天井と壁を統一しています。
つまり「天井と壁」のクロスを分ける必要はありません。
これは好みの問題ですが「天井と壁を分けたい」場合は、以下のことを頭に入れると良いでしょう。
- 天井を明るい壁紙にすると、天井が高く空間も広く感じられる
- 天井を暗めの壁紙にすると、落ち着いた空間演出になる
天井と壁のクロスを統一した方が良い場合
見切り材(廻り縁)が無い場合は、天井と壁のクロスを揃えた方が良いと思います。
理由は「天井と壁を統一することで空間を広く見せる事が出来るから」です。
見た目の印象でも、同じ壁紙を使う方がスッキリします。
天井と壁のクロスを分けた方が良い場合
天井と壁のクロスを分けるときは、基本的に
- 天井を高く見せたい
- 落ち着いた空間にしたい
このような効果を望むなら「天井と壁」は変えた方が良いでしょう。
これは色の選び方にもよりますが、例えば壁が有彩色の場合は「天井を白にすると天井が高く」感じられ、壁が白の場合は「天井を茶系等にすると落ち着いた雰囲気」になります。
天井と壁のクロスについて結論は、「自分の好みや見た目を優先しても大丈夫」という感じですね。
私自身は、特別な理由が無い限り「天井と壁の壁紙は分ける必要はない」と考えていますが、プライベートな空間でデザインを楽しんだり、雰囲気を変えたい時は、天井と壁のクロスを分けると良いと思います。
「天井と壁」について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
【クロス】天井と壁の壁紙は変えるべき?それとも同じ?プロが解説!壁紙を部屋ごとに選ぶ方法
部屋ごとに壁紙を選ぶ際には「壁紙の機能」を考えて選ぶことが多いのですが「機能は必要ない」という場合は、家具やカーテンの色を考慮すると壁紙が決めやすくなります。
また、床の色やドアなどの配色バランスを見ながら壁紙を選ぶのも一般的です。
一般論ですが「下が濃く、上が明るい空間」が良いとされています。
もう少し分かりやすく言うと「床→壁→天井」という配色です。
といっても、色味のある壁紙は使わず「無地の白い壁紙」で全て統一するケースもあります。
この場合「シンプルで洗練されたイメージ」に仕上がります。
頭の中だけではなかなかイメージできないので、部屋ごとの施工事例を紹介します。
リビングの壁紙・クロスの選び方
リビングには「お洒落な壁紙を使いたい」という方が多いのですが、リビング以外のお部屋と同じ壁紙でも一向に構いません。
センスや好みは人それぞれですが、人が集まる「リビング」というスペースでは落ち着いた配色が基本です。
リビング壁紙の選び方をもっと詳しく知りたい場合は次の記事を参考にして下さい。
【リビングの壁紙】プロが徹底解説!LDKクロスの選び方「参考20選」和室の壁紙・クロスの選び方
和室の壁紙も「選ぶのが難しい」という方が多い場所です。
ビニールクロスでは無く「和紙」や「じゅらく」などの壁紙も良く使われます。
詳しく説明した記事がありますので参考にして下さい。
【和室の壁紙】実例ありの完全ガイド!プロが教える和室に合うクロスの選び方トイレの壁紙・クロスの選び方
トイレに使う壁紙は「消臭機能がついた物」が人気ですが「柄のある物」や「色のついた壁紙」でお洒落にしたいという方も多くいます。
下記の施工事例を参考にイメージして下さい。
【解決】トイレの壁紙(クロス)プロが教える選び方「参考施工例30選」洗面所の壁紙・クロスの選び方
洗面所はお風呂が近く「かび」が気になるスペースです。
なので「防かび機能」を考えがちですが、その他にも注意したい壁紙の選び方があります。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
【洗面所の壁紙】プロが本音でおすすめするクロスの選び方「これで決まり」子供部屋の壁紙・クロスの選び方
子供部屋には年齢に応じた可愛い柄や、キャラクターの壁紙、落書きが落とせる壁紙を使う方が多くいます。
子供部屋の壁紙は「自由度の高い」デザインで問題ありませんので、お子さんに任せてもいいのではないでしょうか。
ただし、あまりにも「幼児向けのデザイン」にすると「子供が成長した時に困るかもしれない」と少しだけ考えるべきかも知れません。
関連記事にまとめてますので、子供部屋の壁紙選びで迷ってる方は是非ご覧ください。
【子供部屋にアクセントクロス】成長しても後悔しないための賢い戦略寝室の壁紙・クロスの選び方
寝室は、一日の疲れを取る場所なので、落ち着いた色にまとめるという方が多いです。
特に「マイナスイオンなどの機能」がついた壁紙の中から落ち着いた色(ベージュ、アイボリー)を選ぶ人が多いです。
寝室で良く使う「壁紙の機能」を紹介します。
- マイナスイオン機能
- アレルギーカット機能
- 通気性機能・消臭機能
柄や色にこだわりが無いのなら「機能重視」で落ち着いた色を選ぶと失敗しません。
寝室の壁紙の選び方を詳しく説明した記事がありますので参考にして下さい。
【寝室の壁紙】現場のプロが解説!ベッドルームに使うクロスの選び方書斎の壁紙・クロスの選び方
書斎は自分だけの時間を謳歌できる開放感あふれる空間だという方も多いと思います。
とは言っても、書斎の壁紙選びには3つのポイントがあるのはご存知でしょうか?
次の記事では、施工例30選と書斎の壁紙選び3つのポイントについて詳しく解説していますので知りたいという方はぜひご覧ください。
【事例30選】書斎の壁紙(クロス)3つの選び方「ポイントをプロが解説」住まい全体の統一感を考える壁紙の選び方
部屋ごとに色んな壁紙を使う事で、機能的で楽しめる住まいになりますが、あまりにも多くの色を使い過ぎるとバラバラで統一感がない空間になります。
沢山の色を使いたい場合、色のトーンを合わせるなどの工夫で統一感を意識しましょう。
【おしゃれな壁紙】お部屋が激変!参考にしたいクロスの施工例50選壁紙・クロスのサンプルを用意する
サンプル帳の見本は小さいため仕上がった姿全体を想像するのは大変です。
実際のところ、壁紙を貼ってみるとカタログで見たときよりも明るく見えます。
ただ、壁紙のサンプルは大きめのものを取り寄せる事ができるので、壁紙の候補が見つかったら工事業者に依頼してサンプルを用意して貰いましょう。
そして、届いたサンプルを実際の壁に当てる事で壁全体がイメージしやすくなります。
壁紙を選ぶうえでのコーディネート術を書いた関連記事もありますので参考にしてください。
【個人でもOK?】壁紙のサンプルってどうすれば貰えるの?クロスの生地見本 【壁紙だけでお部屋がおしゃれ】写真を見て真似できる簡単な方法アクセントクロスで壁紙選びに幅を持たせる
アクセントクロスを使うケースが増えています。
- 壁の一面にアクセントクロス
- 天井のデザインを変えるアクセントクロス
- 「柱」や「出入隅」にアクセントクロス
このような部分的な場所へアクセントクロスをポイント的に使うことで、お部屋の雰囲気が大きく変わります。
アクセントクロスについて知りたい方はご覧ください。
建築士やコーディネーターに相談する
壁紙選びが難しい場合は専門家に選んで貰うのも一つの方法です。
一般の人には難しいと思えることでも「デザイナー」や「プランナー」「コーディネーター」は専門家です。
あなたの希望を上手に取り入れ「全体の統一感」を見ながら希望に沿った壁紙を選んでくれます。
テレビCMでおなじみの「知識・スキル・経験」を売り買いできるフリーマーケット「ココナラ」でも1000円~3000円というお手頃な価格で専門家がアドバイスしてくれます。
専門家の登録者数もかなり多いので、自分と相性の良い専門家を見つけて「プロ」におしゃれを依頼する方法もあります。
詳しくは関連記事をどうぞ
【壁紙選びはプロにまかせる】ココナラの専門家をつかって「おしゃれ」なお部屋壁紙の色選びで迷わないという考え方
どうしても決められず、壁紙の色で迷ってる方には【迷ったらどうぞ】壁紙の色選びで消耗する必要は無いかもしれない話という記事もありますので参考にしてください。
【迷ったらどうぞ】壁紙の色選びで消耗する必要は無いかもしれない話壁紙の張替えリフォームで「壁紙選びが必要」と言う方はこちらもどうぞ
【壁紙張り替えの材料】壁紙の選び方だけで仕上がりが変わる?失敗を防ぐ方法まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、壁紙・クロスの選び方を記事にしました。
最後に要点を箇条書きでまとめます。
- 壁紙の種類を決める
- 壁紙の機能で選ぶ
- 部屋ごとに選ぶ場合は統一感を心がける
- 大きなサンプルを取り寄せる
- アクセントクロスでお洒落を演出する
上記の説明を読んでも壁紙が選べない場合は、クロスはそのうち張替えると考えれば、少しは気楽に選べるかもしれません。
よろしければ関連記事もどうぞ
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