クロス職人の親方ブログ

【和室の窓】カーテンのプロが教える「7つのウィンドウトリートメント」と選び方

窓装飾プランナーのマドカです

窓装飾プランナーが「和室の窓」に合う7つのアイテムを紹介します。

新築や引っ越し・リフォーム等で、「和室にどんなカーテンを選べばいいか分からない」というご相談をいただくことがあります。

その理由のひとつに「和室=障子」という概念が減ってきていることが挙げられます。

従来の和室は、一つの部屋として設けられ「襖」や「障子」という光景は当たり前でしたが、近年では「リビング続き」や「畳コーナー」としての間取りが多く、リビングの一角として目にする機会が増えていますよね。

そのため障子や間仕切りのない畳スペースでは、リビングカーテンとの調和や、あまりピンとこない和室のカーテンに悩みがちです。

内障子や日本が誇れる伝統技術はずっと受け継がれるべきものですが、これからは「和室にもカーテン」という視点で、和の空間に相応しい窓装飾を選ぶ必要があるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、和室の窓にふさわしい7つの窓装飾(ウィンドウトリートメント)と、選び方についてご紹介します。

「和室のカーテン」を選ぶときのポイント

はじめに、抑えておきたいポイントが3つあります。

  • 使い手の心地よさ
  • 機能性
  • 和室とリビングとの調和

使い手の心地よさ

1つめのポイントは、使い手の心地よさです。

これはとても重要で「そこに住む人たち(和室で過ごす家族)」の、使い勝手や居心地まで左右してしまいます。

自分や家族の好みを反映させながら、和室に「一番心地良い」と感じる窓装飾を選びましょう。

機能性

2つめのポイントは、機能性です。

和室といっても、窓の環境や使いかたは人それぞれ。

  • 和室の窓からの出入りは?
  • 遮光やプライバシー保護は必要?

というように、和室での機能性について考えてみましょう。

そうすると

「カーテンが使いやすい」

「プリーツスクリーンが合ってる」

みたいに、スタイルと素材を決めるための目安となります。

次の章でも順番にご紹介していきますが、和室に似合う窓装飾には色んなラインナップがあります。

和室とリビングとの調和

3つめのポイントは和室とリビングの調和です。

「リビング続きの和室」や「畳コーナー」では、間仕切りが無いことも多いですよね。

このような一つの空間でまとまっている場合は、和空間とリビングとの調和がセンスを左右します。

カーテンの色調をあわせると統一感がでますし、変化をつけたいときには、

「リビングにカーテン」

「和室にシェード」

というように、同じ系統の色や柄でも、スタイルを変えるだけでハイセンスなコーディネートが完成するでしょう。

また違ったスタイルを取り入れるのは、リビングから視界に入る和空間をモダンに演出したり、リビングと和室にメリハリをつけるコツです。

和室の窓に合う「7つのウィンドウトリートメント」

現在では窓の環境にあわせて、和室にも様々な窓装飾(ウィンドウトリートメント)を選ぶことができます。

では、1つずつ順番にみていきましょう。

①和室を古風に演出する・カーテン

画像提供 東リ

誰もが知っている窓装飾の定番といえば「カーテン

一見、和室にカーテンはどうなの?と思われがちですが、そんなことはありません。

和室で長く過ごす人の中には「カーテンじゃないと落ち着かない」という意見も。

また、カーテンには和室にぴったりの色柄が多いです。

例えば、小紋柄つゆ草水仙ささの葉などの植物柄や、和の風情を感じる落ち着いたデザインが豊富に揃っています。

さらに、カーテンにはボリュームたっぷりの生地でヒダとヒダの間に空気の層ができ、和室にも「断熱効果」をもたらしてくれますので、和室を寝室代わりにしている人でも、快眠につながりやすいと言えるでしょう。

和室の障子【和室の窓DIY】障子を外してカーテンレールを取りつける方法

※和室にぴったりのカーテンを集めてみましたのでイメージの参考に。
和室にぴったりの和柄カーテン15選はこちら

②和室をモダンに演出する・プリーツスクリーン

和室に合うプリーツスクリーン 画像 ニチベイ

生地をじゃばら状に折りたたむ、スタイリッシュな「プリーツスクリーン

和室のモダンな演出にぴったりで、和室にはプリーツスクリーンといわれるほど認知度も高まっています。

プリーツスクリーンの素材は、不織布(ふしょくふ)と呼ばれる、繊維を織らずに熱などで接着して絡み合わせたシート状の布です。

やわらかな光を採り入れる和紙調和織布、光を遮る遮光生地も揃っており、和室のイメージや窓の環境に合わせて選べます。

さらに、1台の商品でレース地と厚地を操作できるツインタイプがあり、採光と目隠しが手軽にできるのも魅力のひとつ。

ツインタイプの布は上下の配置で伸縮しながら開閉するので、1台で2種類の布を操作しても生地がコンパクトに納まります。

さらに、窓枠の内側に設置してもきれいに納まり、両サイドの光漏れも少ないです。

プリーツスクリーンは和室に取りつけると、来客時にも自慢できるほどのモダンなアイテムだといえます。

ただスクリーンを全開するには「上げ下げの操作」が重く感じられるため、出入りの多い和室の窓にはふさわしくないでしょう。

和室の鴨居【和室のカーテン】障子の溝「鴨居」にプリーツスクリーンを取り付けました プリーツスクリーン ツインタイププロが教える!【プリーツスクリーン】ツインタイプで絶対に後悔しないための選び方

③和室に温もりを演出する・ハニカムスクリーン

ハニカムスクリーン

プリーツスクリーンの一種である「ハニカムスクリーン

正面から見るとプリーツスクリーンによく似ていますが、大きく違っているのは真横からみたときの形と機能性です。

その形状が六角形にひろがる二重構造になっており、和室に断熱効果をもたらしてくれます。

また、ハニカムスクリーンの素材も和紙調や光を遮る遮光生地が揃っていますので、和室の環境に合わせて選ぶことができます。

さらにハニカムスクリーンとプリーツスクリーンを組み合わせる「ツインタイプ」も楽しめます。

ハニカムスクリーン【断熱効果UP】プロが解説!ハニカムスクリーンの特徴について

④和室をすっきりと演出する・シャープシェード

画像提供 スミノエ

生地の裏側にシェイパーバーと呼ばれる等間隔の横バーが特徴の「シャープシェード

シャープシェードは、この水平なバーによって生地が均等にたたみ上がるので、和室のスマートな演出に向いています。

シェードに選ぶ素材が「遮光」や「厚手」のものだとバーが目立ちにくくなりますが、薄手や明るい色の生地を選ぶと、窓からの光でバーが透けて見えシャープシェード本来の表情が活かされます。

また和室に向いているシェードの柄は、光沢のある無地も美しいですし、古風な小紋柄や植物柄、小花柄などもお勧めです。

このように、シャープシェードは横バーがアクセントになり、素材やデザインの美しさを引き立たせるので和室が「粋」な雰囲気に。

またカーテンと同じ素材でコーディネートもできるため、前で述べたように「リビングにはカーテン」「和室にはシャープシェード」というようにスタイルを変えたり、無地で揃えてもバーのアクセントで変化が楽しめます。

但し、シャープシェードはこのシェイパーバーが入ることで、たたみ上げた時の生地の溜り(たたみ代)が少しだけ大きくなってしまう点が。

そのため和室に取付ける際には、窓枠の内側「天井付」よりも、窓枠の外側「正面付」の方が、窓の開口部が大きく使えるでしょう。

※シャープシェードは生地を取外してお洗濯が可能です。(一部出来ないものあり)

シャープシェードシャープシェードの特徴と取り付け方法|メリット・デメリットも

⑤和室をシンプルに演出する・ロールスクリーン

画像提供 東リ

シンプルですっきりとした印象の「ロールスクリーン

和室の窓をすっきりと演出することができます。

また、ロールスクリーンには2つの風合いがあります。

一つは、生地に特殊な加工を施す、パリッとしたハードな風合いのロールスクリーン。

もう一つは、カーテンと同じ布柄(ファブリック)を熱で圧縮する、柔らかでソフトな風合いのロールスクリーンです。

ソフトタイプはカーテンと同じ生地で作れますので、リビングと和室を同じ色柄でコーディネートしたり、リビングのカーテンは無地、和室には和柄のロールスクリーンという楽しみ方もできます。

また素材が統一できることで、リビング続きの和室でも纏まりやすくなります。

一方、ハードタイプのロールスクリーンには、「和紙をイメージした素材」や「和模様のプリント」といったバリエーションがあります。

色やデザインも豊富ですが、あえて古風なデザインを選ぶと和の雰囲気に馴染みやすいです。

ロールスクリーンの光漏れ対策【ロールスクリーンの遮光】すき間からの光漏れを解消するアイテム

⑥和室を天然木で演出する・桐の木製ブラインド

和室に合う 桐の木製ブラインド

天然木なのにとっても軽い「桐の木製ブラインド

一般的な木製ブラインドは、スラット(羽根)をたたみ上げる際に負荷がかかる点や、和室のコーディネートには重厚すぎて個人的にはお勧めしません。

しかしの木製ブラインドは従来の木製ブラインドよりも軽量で、女性やご年配の方でも操作にさほど負担がかからない点が魅力といえます。

軽やかなぬくもりを演出できるという点でも、和室の窓にお勧めできる窓装飾です。

桐の重さを木材で比較すると、バスウッド(一般的な木製ブラインド)の約50前後で、竹の約35%くらいになるといいます。

桐のウッドブラインド【軽さが魅力!桐の木製ブラインド】特徴やメリット・デメリットについて

⑦和室を涼し気に演出する・天然木のロールスクリーン

和室 天然木ロールスクリーン ニチベイ華紋 (経木)

スギやヒノキなどから造られる経木(きょうぎ)の「ロールスクリーン」

木目調の家具や自然素材に溶け込みやすく、和室のイメージにぴったりです。

ひとつひとつに微妙な色のバラつきが生じるのは、天然木ならではの魅力。

天然素材から感じるぬくもりで、和室にあたたかさを呼び込むウィンドウトリートメントです。

竹製ロールスクリーン

和室 竹製ロールスクリーン ニチベイ望月(竹経木)

こちらは天然木の中でも、竹を使用した「ロールスクリーン」

使うほどに竹ならではの奥深い味わいが楽しめますので、和室のナチュラルな雰囲気造りにぴったりです。

こうした天然素材は、和室の定番である「畳との相性も抜群」だといえますが、透け感も大きな特徴になりますので人目を気にしない和空間に向いていると言えるでしょう。

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和室のカーテン・素材の選び方

では和室のカーテン(窓装飾)には、どのような素材が合うのでしょうか。

本来はコットンやリネンなどのナチュラルな天然素材が向いているといえますが、こうした素材はある意味デリケートなもの。

丈夫でシワになりにくくお手入れのしやすいポリエステル素材なら、自宅でのお洗濯も簡単ですし、カーテン以外のシェードやロールスクリーンも洗濯機で洗えます。

最近では、ポリエステルでも「リネン風」や「天然素材風」といった綿や麻の風合いを再現したものが多数販売されていますので、ナチュラルな演出にはこうした素材を積極的に取り入れると良いでしょう。

また和紙調のプリーツスクリーンには、和の美しさを表現したものがあります。

  • 光を受けて陰影を浮かび上がらせるもの
  • 手漉き和紙の様な長繊維を散りばめたもの
  • 独特の透け感を表現したもの
  • 和紙の手揉み加工の様にアレンジしたもの

このようにウィンドウトリートメントには、和室の雰囲気にぴったりなものや、趣を最大限に引きだせる素材が揃っています。

和室のカーテン・色柄の選び方

次に、色や柄の選び方をみてみましょう。

色の選び方

和室 色

和室の窓には、できるだけ淡い色が似合いますが、建具や家具などに合わせた濃い目の色を選択する場合もあります。

色のコーディネートで役立つのは、明るさの明度と、彩りの彩度を合わせた「トーン」と呼ばれるもの。

色のトーンは明るい~暗いというように、それぞれの色調で分類されています。

なのでリビング続きの和室や畳コーナーの場合は、違う色でもトーンを合わせると馴染みやすくなります。

またリビングとカーテンのスタイルが違っても、同じ色調を選ぶことで空間に繋がりができコーディネートが上手くまとまります。

和室の窓にも多く使われるのは、一般的にグリーンベージュブラウン系のアースカラーですが、薄めのピンクや紫、ラベンダーや薄めのオレンジなども調和しやすい色です。

このような淡い色使いには「落ち着きやなごみの演出効果」があるので、クロスや建具、畳にも自然と調和します。

濃い色の選択肢

一方で個性を演出したい場合もあるのではないでしょうか。

淡い色だけでなくあえてグレー系やこげ茶などのダークな色を取り入れると、淡い色とは正反対の凛としたイメージになり、スタイリッシュな和空間が完成します。

落ち着きのある和室の演出には「淡い色」、メリハリのある和室の演出には「ダーク系の色」が似合うでしょう。

基本的にはどのような空間でも、色選びに絶対!という決まりはありませんが、和室は趣や風情を大切にしたいスペース。

畳でゆったりと過ごせるような落ち着ける色選びを心がけたいものです。

 柄の選び方

和室 柄

和室にあうカーテンの柄は、地模様などの無地以外で考えると、やはり和柄植物柄紋様などの上品で落ち着いたものが似合います。

大きな柄は個性がありますが、主張し過ぎていると居心地にも影響するため、「和室の広さ」と「窓の大きさのバランス」を考える事が大切です。

カーテンのという視点でみれば、和室の場合は他の部屋にくらべて選びやすくなっています。

なぜなら「和柄」に特化した生地が多く、和に相応しいデザインが多数用意されているからです。

たとえばリビングのように多目的な空間は、選ぶスタイルや生地の種類までが幅広いですし、色柄も数多い商品から絞っていく必要があるため時間もかかかりますよね。

けど和室の場合は、「和」のイメージにシフトすれば最初から和柄の選択肢があります。

つまり「カーテン」又は「プリーツスクリーン」というように、スタイルさえ決まればデザインは絞りやすくなるのです。

スタイルを決めるまでには少し時間もかかると思いますが、柄選びに関しては割とスムーズに選べるのではないでしょうか。

●和室に向いている柄の例、地模様植物柄優しい小花柄葉っぱ小紋柄笹柄水仙など…。

和室の窓装飾・スタイルに迷ったら

和室にあうウィンドウトリートメント

これも私からのアドバイスですが、和室のカーテンスタイル(窓装飾)に迷ったときは、窓の開閉方向を考えてみましょう。

つまり、「窓の出入り」や「光の採り入れ方」あるいは「家具との干渉」など、使い勝手を考慮してスタイルを決めるのがポイントです。

左右の開閉が使いやすいのなら、「カーテン」「パネルスクリーン」。
上下の開閉が使いやすいのなら、「プリーツスクリーン」「シャープシェード」「ロールスクリーン」という流れで決めていくと選択肢が少しずつ絞られていきます。

また遮光だけの問題ならば、和室の障子はそのままにしてカーテンやロールスクリーン等とダブル使いという選択肢もあります。

和室のカーテンに遮光は必要?

では和室に遮光は必要なのでしょうか。

特に太陽光の影響や室内のプライバシーが気にならないのであれば、遮光は全く必要ないといえます。

しかし「南向きや西向き」の窓だったら、強い日差しの影響で畳焼け家具の色あせが生じる可能性もありますし、和室を寝室として使う場合は、遮光素材の方が安眠できるといえるでしょう。

人それぞれに環境や価値観も違いますが、特に新築の場合は実際に生活してみないと分からないことが沢山あります。

もしも遮光で悩んだときには、代替えのカーテンで数日様子をみるというのも一つの策だと思います。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は、和室の窓に相応しい7つのウィンドウトリートメント(窓装飾)をご紹介しました。

昔から「和室=障子」というイメージがあるため、いざカーテンを選ぶとなると迷うのは当然だと思います。

けれどご紹介したスタイルのように、和室にぴったりの窓装飾は色々と揃っています。

ただそれぞれに「メリット」があれば「デメリット」もありますので、環境開閉方向使い勝手に適した選び方がポイントになりますね。

色柄や素材そしてスタイルの特徴を楽しみながら、ぜひ和室にぴったりのウィンドウトリートメントを見つけてください。

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