窓装飾プランナーのマドカです
新築のカーテンレールの取付けはどうしますか?
新築一戸建て、とくに注文住宅の場合は、ほぼカーテンレールが付いていません。
そのため、入居前に慌てて準備される方も少なくないようです。
カーテンを使うためにはレールが必要ですから、カーテンレールを「自分で取付ける」か、それとも「業者に依頼する」か、2つの選択で悩む方もいらっしゃると思います。
DIYが得意な方は、自分で取り付けるほうが費用も抑えられますし業者を招く手間も省けますが、DIYに慣れていない方は、新築の窓に自分でカーテンレールを設置するのは大きなリスクもあります。
そこで今回は、新築のカーテンレールの取付けにお悩みの方へ、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
【後付けで超便利】カーテンが自動開閉できる!【モー二ンプラス(mornin’plus)】新築戸建ての窓にカーテンレールが設置されないのはなぜ?
まず、注文住宅(新築一戸建て)にカーテンレールが設置されない理由は、
- カーテンレールを自由に選ぶ
- カーテン以外の選択肢もある(ブラインドやロールスクリーン等)
主にこの2つの点が挙げられます。
カーテンレールを自由に選ぶ
まず1つ目は、カーテンレールにも選択肢があるということです。
新築の場合「カーテン」や「カーテンレール」は基本的にオプションですから、どこで購入するかは自分達で決めることができるんですね。
カーテンレールにも色んな種類があり、シンプルなレールが好きな人もいれば、目立つ装飾レールでインテリアを楽しみたい人もいます。
とくに新築は、施主側の理想やこだわりを形にするものですから、カーテンレールひとつをとってもコーディネートに影響するといえるでしょう。
カーテン以外の選択肢もある
2つ目は、カーテン以外の選択肢もあるということです。
たとえば窓装飾(ウィンドウトリートメント)には、カーテンの他にも
ブラインド類(横型ブラインド・縦型ブラインド)
スクリーン類(ロールスクリーン・プリーツスクリーン・ハニカムスクリーン)
ローマンシェード(シェード全般)
こういったスタイルがあります。
カーテンはレールとセットで揃えなくてはいけませんが、他のアイテムに関してはヘッドレール(メカ)とセットになっている為、カーテンレールは購入しなくても良いのです。
仮に新築「全ての窓」に初めからレールが付いていたら、ブラインドやスクリーン類を選ぶ際にレールが邪魔になったり、無駄になる可能性もありますよね。
マンションの場合はカーテンレールが予め設置されていることも多いですが、新築一戸建は「施主側のこだわり」や「自由な選択」という意味でもカーテンレールの設置や種類は後から決められるようになっています。
主にこうした理由で、多くの新築一戸建はカーテンレールがオプションになっていますが、中にはカーテンレールが標準で付いてくる新築戸建て物件もあります。
※窓装飾エレメントについてはこちらの記事をどうぞ。
【窓の装飾】カーテンだけじゃない!色んな種類と特徴を解説します新築物件に自分でカーテンレールを設置するときの注意点
また、新築住宅にカーテンレールを設置する場合は、
●自分で取付ける
●専門業者に依頼する
この2つの選択肢があります。
冒頭でも少し触れましたが、日頃からDIYに携わっている方は別として、工具の扱いに慣れていない方が「新築の窓」にカーテンレールを取り付けるのは容易な作業ではありません。
なぜなら、新築は「窓の数が多い」ことや、それぞれ「正しい位置に設置できない可能性がある」からです。
カーテンレールの取付けで最も重要なのは、下地場所にしっかりネジ留めすること!
無事にレールを取付けたと思っても、実はネジが短かすぎて下地の奥までちゃんと届いてなかったり、うっかり下地の無い場所に取りつけた結果、後からレールが落下するトラブルも実は少なくありません。
こうなると待望の新築の壁に傷をつけたり不要な穴をあけることに繋がりますので、ご自身でカーテンレールを設置する際には、壁の下地やネジの長さにも十分注意するようにしてくださいね。
※壁の下地についてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンの取付け】壁の下地はどこにある?ビス(ネジ)が効く場所について解説します自分でカーテンレールを取付ける際に必要なものと豆知識
自分でカーテンレールの設置を行なうには、主に次のものを準備する必要があります。
- 脚立
- メジャー
- 下地探し(下地センサー)
- えんぴつ
- キリ
- 電動ドライバー
- ノコギリ(※レールをカットする場合)
- 取り付けネジ ※30mm~35mmくらいが理想
- カーテンレール
カーテンレールの種類には、大きく分けて
「装飾性カーテンレール」
「機能性カーテンレール」
この2種類のタイプがあり、取付けにはそれぞれの特徴を知っておくことも大切です。
装飾性カーテンレール(装飾性を重視)
出典:TOSO
装飾性カーテンレールは、「天然木」「スチール」「アルミニウム合金」などを使用して作られるインテリア性の高いカーテンレールで、形や種類も豊富です。
窓のおしゃれな演出には欠かせませんが、一般的な機能性レールに比べるとコストも割高になります。
装飾レールで注意したいのは、両端に「キャップ」や「フィニアル(ギボシ)」と呼ばれる大きめの飾りが付いていること。
この「飾り部分の長さ」を考慮しないと、エアコンや壁際にぶつかって取付けができなくなる可能性もありますので、レール全体の長さをチェックしておきましょう。
装飾レールには「長めの取付ネジが付属」していますので、しっかりと下地部分に取付けることができれば落下の危険性は少ないといえます。
また、装飾レールは窓のサイズに合わせてカットする必要があります。
※装飾レールについては、こちらの記事もどうぞ。
【カーテンの採寸】装飾レールの測り方をサクッと解説します【注意点も】 【天井付ができる!】お洒落な装飾カーテンレール「8選」機能性カーテンレール(機能性を重視)
出典:TOSO
機能性カーテンレールは、日常でつかいやすいシンプルなレールです。
主に「角型」や「C型」タイプになっていまして、さまざまな窓の形に対応できるものが揃っています。
機能性レールを取付ける前に注意しておきたいのは取付けネジの長さですが、機能性レールを注文する場合はこの取付けネジが付属しないことも多いです。
これは建築物によって「設置場所の下地の厚さ」や「取付け環境の違い」があるためで、要するに付属するネジの長さが統一できないという事なんですね。
一般的な石膏ボードの厚みは「9.5mm」「12.5mm」「15mm」ですが、短いネジだと下地まで届かなかったり、ギリギリ届いたとしても後からカーテンレールが落下する危険性もありますので気をつけたいところです。
このような状況から、取付けネジは自分で準備する必要があるわけですが、ネジのサイズは念のため「28mm~35mm」くらいの長めのものを用意しておくと良いでしょう。
クロスから下地までの距離を知りたい時は、ハウスメーカーに問い合わせてみて下さい。
機能性カーテンレールも、窓のサイズに合わせてカットする必要があります。
窓装飾プランナーのマドカです
因みに、装飾レールも機能レールも、注文するお店側で必要な長さにカットしてもらうことができますよ。
※機能性レールのカーテンの測り方についてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンサイズはレールで決まる】角型・機能性レール編簡単そうで「リスク」もあるカーテンレールの取付け
コツさえ掴めれば自分でカーテンレールを取付けるのは簡単ですが、正しい場所に設置しなければ新築の壁や床に傷をつけるリスクもありますので十分注意しましょう!
※壁の下地についてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンの取付け】壁の下地はどこにある?ビス(ネジ)が効く場所について解説します新築のカーテンレールは専門業者に依頼するほうが安心
ということで、新築の窓にカーテンレールを設置する場合は、費用がかかるとはいえ専門家に頼むほうが余計なストレスを抱えずに済みます。
またカーテンレールを取扱う専門業者は、カーテンだけでなくレールの種類や取り付けに関する知識も豊富です。
たとえば窓の状況をみて、
- 下地の場所や障害物との干渉
- カーテンが美しく見える位置(高さ)
- 光漏れをおさえる方法
これらを瞬時に判断することができますし、やはり専門知識があるのと無いのでは、カーテンを長く使う上で安全性にも影響しますので、DIYに自信がない方はプロに任せるほうが安心だと言えるでしょう。
但し、業者にレールの取付けを依頼する場合は、カーテンレールの購入が条件になる可能性も高いので、予算を含めて検討する必要性がありそうです。
窓装飾プランナーのマドカです
お住まいの地域によっては、カーテンレールの設置のみを引き受けてくれる業者さんが見つかるかもしれません。
せっかくのマイホームに傷をつけないためにも
実は自分でチャレンジした結果、新築のカーテンレールの取付けに失敗したというケースも少なくはありません。
新築では窓の数も増えるので、自分で全ての窓のカーテンレールを取り付けるまでには結構時間もかかりますよね。
そのためレールの設置が全て完了するまで他のことに集中できなかったり、実際にも、
- 「不要なところに穴を開けてしまった」
- 「レールが水平になっていない(斜めに取り付けてしまった)」
- 「ネジが下地まで届いておらず落下した」
などの事例もあり、せっかくの新しいマイホームに傷跡を残す結果にも繋がります。
新築では準備することが山ほどありますので、カーテンの取り付けに時間を取られると精神的なストレスを感じることもあるようです。
こうした事からも、自分で無理にカーテンレールを設置するより専門家に任せるほうが精神的にも安心だと思いますし、プロが取付け作業をすばやく完了してくれることで自分たちの時間を有効に使うことができるのではと思います。
カーテンレール取付費用はどれくらい?
では、業者にカーテンレールの取付けを依頼すると費用はどれくらいかかるのでしょうか。
一般的な相場でみると、窓1ヵ所あたりおよそ3,000円~15,000円前後のようです。
ただ地域によって異なりますので、「カーテンレールの種類」や「取り付け箇所」によって条件が変わったり、高いところでは出張料金を含め30,000円前後になる業者もあるようです。
これとは別にカーテンレールの代金が必要になってきますから、窓が多いほどやはり料金は割高になりますよね。
そうすると自分で取付けたほうが、はるかに費用も抑えられるとは思いますが、価格を優先するか、長い期間の安心を対価として払うかの選択になるのではと思います。
窓装飾プランナーのマドカです
窓の数が多くなると、割引率が大きくなる可能性も十分ありますよ。
カーテンレールが設置されていない時の対処法
最後にちょっとしたアドバイスなのですが、入居日の目前になってカーテンレールがなかったらやっぱり慌てますよね。
カーテンレールは初めから付いてると思っていたのに、今さらオプションなんて言われればショックは大きいものです。
でもそんな時は決して慌てずに、
●カーテンレールを取付ける必要があるのか
●カーテン以外のスタイルも相応しくないか
という点にも注目して本当に欲しいものがみつかるまでは、突っ張り式のカーテンレールで様子をみる…というもの一つの方法だと思います。
突っ張り式なら価格も安いですし、壁に穴を開ける必要もありませんので、希望の商品に巡り合えるまでは手頃なカーテンで辛抱するのもありではないでしょうか^^
※つっぱり式のカーテンレールについてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンの取付け】壁に穴をあけられない時は「つっぱりレール」がお薦め!まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
拘り抜いて手に入れた新築一戸建ては、やはり何をするにも慎重になりますよね。
なので、カーテンレールを自分で取付ける場合もリスクの心配は付きまとうものです。
少しでも不安を感じているのなら、万が一の失敗を防ぐためにも「専門業者にカーテンレールの取付けをお任せする」ことが安心への近道だといえるでしょう。
※こちらの記事もお役立てください。
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