引越しや初めての一人暮らしなど、私たちの生活に欠かせないカーテン。
色や柄を選ぶ楽しみもありますが、窓の大きさに相応しいカーテンを手に入れるには正しいサイズを測る必要があります。
一般的にカーテンの採寸方法はカーテンレールが基準で、レールの種類を大きく分けると「機能レール」と「装飾レール」の2つに分類されます。
この機能レールと装飾レールは測り方に少しだけ違いがありますので、お手元のカーテンレールがどちらに該当するか確認しましょう。
今回は、カーテンの採寸に関する「機能性レールの測り方」について詳しく解説します。
※装飾レール測り方についてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンの採寸】装飾レールの測り方をサクッと解説します【注意点も】機能性カーテンレールと装飾性カーテンレールの違いは?
まず測り方の前に、「機能性レール」と「装飾性レール」の違いを簡単に説明しますね。
- 機能性レール → カーテンで隠れたりシンプルで飾り気のないカーテンレール。
- 装飾性レール → 魅せることが目的のデザイン性が高いカーテンレール。
このようになります。
機能性レールは、一般的に「角型」や「C型」などの細長いレールですね。
装飾性レールは、「両端にキャップや飾りの付いた」お洒落なレールという感じです。
レールの見た目や雰囲気からも、タイプの違いがお分かり頂けるのではないでしょうか。
これから説明するのは機能性レールの測り方ですが、もうひとつ重要なのは「レールの位置」です。
窓の種類や形状によってカーテンレールの取付位置も異なります。
窓の種類でカーテンの測り方も変わる
窓の種類はさまざまですが、代表的なものは、
- 掃き出し窓
- 腰高窓(小窓)
- 出窓
こちらの3タイプですね。
窓は「形や大きさ」にも違いがありますので、カーテンのサイズを測る時は、窓のどの部分にレールが付いているかもポイントです。
「正面付け」?それとも「天井付け」?
たとえば既存のカーテンレールが、窓枠の外側(窓枠や壁)に付いていれば正面付け。
窓枠の内側(枠内)に付いていれば天井付けになります。
機能性カーテンレールの採寸【掃き出し窓】
掃き出し窓は、床面から立ち上がる大きい窓のことです。
カーテンレールが正面付けの場合(窓枠の外側)
カーテンレールが窓枠の外側(窓枠や壁)についていれば「正面付け」です。
横幅
横幅(W)は、カーテンレールの一番端っこに付いてる固定リングランナー間の長さを測ります。
※機能レールの場合は、レールの端から端までのサイズを測ってもOKです。
高さ
高さ(H)は、カーテンレールのリングランナー下端から床までぴったりのサイズを測ります。
※ドレープ(厚地)カーテンの仕上がり丈は、床までのサイズから-1cm。レースカーテンは2cm差し引きます。
カーテンレールが天井付けの場合(窓枠の内側)
カーテンレールが窓枠の内側(枠内)についていれば「天井付け」です。
横幅
横幅(W)は、カーテンレールの端~端までのサイズを測ればOKです。
※正確には固定リングランナー間の長さがベストです。
高さ
高さ(H)は、カーテンレールのランナー下端から床よりも1cm差し引いたサイズ。
(レースカーテンは2cm引いてください)
カーテンボックスが付いている場合
カーテンボックスが設置されている場合は、レールはボックス内の天井付けになります。
横幅
横幅(W)は、カーテンレールの端~端までのサイズを測ればOKです。
高さ
高さ(H)は、カーテンレールのランナー下端から床より1cm引いたサイズ。
レースカーテンは2cm引いてください。
機能性カーテンレールの採寸【腰高窓(小窓)】
腰高窓は、壁の高さに対して真ん中ほど(大人の腰のあたり)に位置する窓のことです。
カーテンレールが正面付けの場合(窓枠の外側)
カーテンレールが窓枠の外側(窓枠や壁)についていれば「正面付け」です。
横幅
横幅(W)は、カーテンレールの端~端までのサイズを測ればOKです。
高さ
高さ(H)は、カーテンレールのランナー下端から窓枠下まで+10cm~20cm。(好みの長さで)
または床まで伸ばしたいときには、床よりも-1cm。
レースカーテンは2cm引いてください。
カーテンレールが天井付けの場合(窓枠の内側)
カーテンレールが窓枠の内側(枠内)についていれば「天井付け」です。
横幅
横幅(W)は、カーテンレールの端~端までのサイズを測ればOKです。
高さ
高さ(H)は、カーテンレールのランナー下端から窓枠底辺より1cm引いたサイズ。
レースカーテンは2cm引いてください
カーテンボックスが付いている場合
カーテンボックスが設置されている場合は、レールはボックス内の天井付けになります。
横幅
横幅(W)は、カーテンレールの端~端までのサイズを測ればOKです。
高さ
高さ(H)は、カーテンレールのランナー下端から窓枠下まで+10cm~20cm。(好みの長さで)
レースカーテンは2cm引いてください。
機能性カーテンレールの採寸【出窓】
出窓は、建物の壁から外に突き出している窓のことです。
台形窓や、多角形窓などさまざまな種類があります。
カーテンレールが正面付けの場合(窓枠の外側)
カーテンレールが出窓の外側(窓枠や壁)についていれば「正面付け」です。
横幅
横幅(W)は、カーテンレールの端~端までのサイズを測ればOKです。
高さ
高さ(H)は、カーテンレールのランナー下端から窓枠下まで+10cm~20cm。(好みの長さで)
レースカーテンは2cm引いてください。
カーテンレールが天井付けの場合(窓枠の内側)
カーテンレールが出窓の内側(枠内)についていれば「天井付け」です。
横幅
横幅(W)は、カーテンレールの端~端までのサイズを測ればOKです。
レールが分割されている場合は、出窓に面したレールの巾を測ります。
※(例).横幅=W1+W2+W3…というようにレールの長さを測りましょう。
高さ
高さ(H)は、カーテンレールのランナー下端から窓枠底辺より1cm~2cm引いたサイズ。
カーテンボックスが付いている場合
出窓にもカーテンボックスが設置されている場合は、レールはボックス内の天井付けになります。
横幅
横幅(W)は、カーテンレールの端~端までのサイズを測ればOKです。
高さ
高さ(H)は、カーテンレールのランナー下端から窓枠下まで+10cm~20cm。(好みの長さで)
レースカーテンは2cm引いてください。
機能性カーテンレールの測り方のワンポイント!
一般的にカーテンレールの採寸時は、横幅はレールの両端に固定されたリングランナーの距離を測るのが正しいです。
しかし機能性カーテンレールの場合は、カーテンレールの全長を測っても全く問題はありません。
その理由は、固定ランナーからレールの端までの長さが約1.5cm~2cmだからです。
カーテンの仕上がり巾は、レールの長さに対して約3%~5%程度のゆとりを加えますので、誤差が3cm~4cm程度であればカーテンのゆとりにも殆ど支障はないです。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、カーテンの採寸に関する「機能性カーテンレールの測り方」についてお伝えしました。
レールの種類と取付け位置は、カーテンの正しいサイズを知る上で重要になります。
また、窓にぴったりフィットしたカーテンは見栄えも美しいものです。
窓の種類にあわせた採寸方法で美しいカーテンを手に入れましょう。