窓装飾プランナーのマドカです
窓装飾エレメント(カーテンやブラインド類)の設置は、必ず壁の下地部分にネジ留めしなくてはいけません。
窓にカーテンやブラインドを取付ける際、
「下地部分にネジ留めする」
こんな言葉を聞いたり、目にする機会があると思います。
特にカーテンレールを自分で取り付ける場合は、壁のどのあたりに下地が通っているのか気になりませんか。
壁の木下地は「下地探しアイテム」で簡単に見つけることができますが、窓まわりの構造が知りたい…という方もいらっしゃるのでは?
そこで今回は、一般的な窓回りの建築構造と、ネジが効く下地場所について解説しますので、興味のある方はぜひ参考にして下さい♪
カーテンの取付けは壁の「木下地」にネジ留めしましょう!
因みに、窓装飾(ウィンドウトリートメント)はカーテン以外にも、
- 横型・縦型ブラインド
- ロールスクリーン
- プリーツスクリーン
- ハニカムスクリーン
- ローマンシェード(シェード全般)
などがあります。
お目当ての商品は人それぞれですが、どのアイテムも取付けの際には脱落事故を防ぐため必ず木下地にネジ留めしてください。
窓装飾プランナーのマドカです
カーテンをつけたい場所に必ずしも下地があるとは限りませんので、取付けの前に必ず確認しましょう。
基本的な壁構造:「木下地」はどうなってるの?
窓まわりの下地の位置は住宅工法によって異なりますが、代表的な工法を知っておくだけでも、下地がどのように組まれているか把握できるのではないでしょうか。
一般的に、窓(開口部)が付く耐力壁には、柱・間柱(構造材)に加え、内装仕上材(石膏ボード)を固定するための胴縁が入っています。
この太い柱部分が木下地で、カーテン(レール)のビス(ネジ)が効く場所になります。
出典:トーソー株式会社(画像引用)
また、代表的な下地構造は次のようになりますので参考までに。※一般的な例です。
垂直方向 | 水平方向 | |
木造軸組工法 | 柱・間柱が約455mmピッチで配置される | 胴縁が約310mmピッチで配置される |
2×4(ツーバイフォー)工法 | たて枠が約655mm以内で配置される | 省略される場合がある |
カーテンのネジ留めが効く場所とは?基本的な壁の下地構造
カーテンの取付けで「ネジ留め可能」な壁の下地場所は、建築物の工法から特定することもできます。
但し住宅メーカーごとの特徴もありますので、詳しい状況はやはり現場での確認が必要ですね。
住宅の主な建築工法はこちら↓
●木造軸組工法
●2×4(ツーバイフォー)工法
●パネル工法
●RC構造(鉄筋コンクリート構造)
では木下地がどのように配置されているのか、「木造軸組工法」と「2×4(ツーバイフォー)工法」を例にみていきましょう。
木造軸組工法
木造軸組工法は日本の住宅の半数以上を占めており、在来工法とも呼ばれる伝統的な建築工法です。
木造軸組工法の基本的な窓回りの構造は、次のようになっています。
出典:トーソー株式会社(画像引用)
カーテン類(窓装飾エレメント)を取り付ける場合は、●で印した部分だけがビスの効く(ネジ留めできる)場所になります。
但し、まぐさに関しては下地が薄くてカーテンが設置できないことも多いです。
●まぐさ・胴差・柱・間柱・横胴縁・額縁
2×4(ツーバイフォー)工法(※木造枠組壁工法)
2×4工法は北米で開発された工法で、2インチ×4インチ材を組んで床・壁・天井などを形成し、4面の壁で支える工法です。
2×4工法の基本的な窓回りの構造は、次のようになっています。
出典:トーソー株式会社(画像引用)
カーテン類(窓装飾エレメント)を取り付ける場合は、●で印した部分だけがビスの効く(ネジ留めできる)場所になります。
2×4工法は、窓上の「まぐさ」が非常に厚くて大きいのが特徴で、カーテンが設置しやすいです。
●まぐさ・まぐさ受け・たて枠・額縁
新築(注文住宅)の窓は「下地」について業者に相談することも大切!
とくに新築一戸建ての注文住宅は、施主様の思いが形になって理想のおうちを造れることが最大のメリットですよね。
玄関先からお部屋の隅々まで細部に拘りながら、ハウスメーカーやデザイナーさんと細かく相談される方が殆どなのではと思います。
ただ窓まわりに関しては、正直後回しになってしまう方も少なくないことでしょう。
当然ながら打合せの段階ではカーテンのことまで考える余裕がなかったり、どんな窓装飾を選ぶのかイメージすらできないとは思いますが、どんなカーテンスタイルを選んでも希望の位置に取付けられるように、下地の設置場所を業者さんと事前に相談しておくことも個人的にはお勧めしたいです^^
窓装飾プランナーのマドカです
とくにメカもの(シェードやブラインド)は窓の上方に生地が溜まるため、掃き出し窓では出入りに支障がないように家族の身長なども考慮しておくと良いですよ。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、カーテン(窓装飾エレメント)の取付けの際に「ネジが効く場所」について解説しました。
カーテンレールを自分で取り付ける方も、業者さんに依頼される方も、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
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