クロス職人の親方ブログ

カーテンレールを自分で取り付けるまでの「5つの工程」を解説します

カーテンレールの取付け

窓装飾プランナーのマドカです

カーテンレールは、コツさえ掴めばご自身でも取付けが可能です。

引っ越し先や新築の窓に、自分でカーテンレールを取り付ける方は多いと思います。

特にDIYが得意な方にとっては、割と簡単な作業かもしれませんね。

とはいえ、初めてカーテンレールの取り付けにチャレンジする場合は、どんな手順で行えば良いか分からないのではないでしょうか。

そこで今回は、

  • カーテンレールを自分で取り付ける
  • カーテンレールをこれから準備する

という方に向けて、カーテンレールを設置するまでの「5つの工程」をご紹介したいと思います。

窓装飾プランナーのマドカです

不要な箇所にうっかり穴をあけるような失敗は避けたいですね。

取付けまでの流れは次の通りです。

STEP1

カーテンレールの設置場所を決める(正面付or天井付)

STEP2

カーテンレールの長さを決める(窓枠の採寸)

STEP3

カーテンレールを選ぶ(これから準備される方)

STEP4

下地を探す

STEP5

カーテンレールを取り付ける

では詳しくみていきましょう。

新築の戸建て【新築戸建ての窓】カーテンレールを自分で取り付けるのは大変です!

①カーテンレールの設置場所を決める(正面付or天井付)

カーテンレールの取付け位置 天井付け 正面付け

まず最初に、カーテンレールを「窓のどの部分」に取り付けるかを決めます。

この時点では正確な取りつけ位置というより、「窓の外側にするか」それとも「窓の内側にするか」を決めればOKです。

カーテンレールの取り付け方には、次の二通りがあります。

●窓枠の外側に取りつける →「正面付け」

●窓枠の内側に取りつける →「天井付け」

因みに、カーテンボックスが設置されている窓の場合は「天井付け」になります。

窓枠の外側「正面付け」

正面付けは、カーテンレールを窓枠上側の壁面または、木枠の正面側に取り付ける方法です。

正面付けは最も一般的な方法で、壁面に付ける場合は窓よりも高い位置にレールを設置できるため、窓からの冷気や光漏れを防ぐことができたり、カーテンを掛けたとき窓が大きくみえる効果もあります。

一方で木枠の正面に付ける場合は、壁には穴をあけたくない時などにおすすめです。

また、正面付けは選ぶカーテンレールの種類に制限がないため、次のどのタイプでも取り付けができます。

  • 機能性レール(角型やC型レール)
  • 装飾性レール(インテリア性が高い)
  • 伸縮性レール(伸縮タイプ)

窓枠の内側「天井付け」

天井付けは、カーテンレールを窓枠の内側(枠内)または、天井部に設置する方法です。

カーテンボックスや、出窓の内側にカーテンレールを取付ける場合も、天井付けになります。

但し、天井付けの場合は、一般的に「機能性レール」や「伸縮性レール」に限定されますので、多くの装飾レールは天井付けに対応していません

  • 正面付けの場合 → 機能性レール・伸縮性レール・装飾性レール ※全てOK
  • 天井付けの場合 → 機能性レールまたは、伸縮性レール ※装飾レールは一部対応

カーテンレールの取付け位置に迷ったときは、次のことを参考に♪

設置場所を決めるときのポイント

正面付け → 光漏れを防ぐ・窓を大きくみせる・カーテンを優雅に演出(重厚感)

天井付け → 窓周りをすっきりさせる・カーテンを枠内に設置して枠外にシェードやロールスクリーンをつける

※こちらの記事もお役立てください。

天井付けの装飾カーテンレール【天井付ができる!】お洒落な装飾カーテンレール「8選」 正面付けと天井付け【プロが伝授】カーテンレール「正面付」と「天井付」の違いと注意点!

②カーテンレールの長さを決める

次に窓の大きさを基準にして、カーテンレールの長さを決めます。

正面付けの場合

正面付けは、窓の大きさ(窓枠)よりもカーテンレールを長く取付けるのが一般的です。

その理由は「窓の横からの光漏れ」を軽減したり「カーテンを開けたときに束ねた生地」が窓にかからないようにするためです。

機能性カーテンレールの長さの目安 → 窓枠外側寸法+(片側5cm~10cm)×2

装飾性カーテンレールの長さの目安 → 窓枠外側寸法+(片側10cm~15cm)×2

シングルレールの場合は×1本。ダブルレールの場合は×2本になります。

(例)窓枠の外側寸法が210cmの場合。

機能性カーテンレールの長さは → 210cm+(10cm~20cm)=約220cm~230cm。

装飾性カーテンレールの長さは → 210cm+(20cm~30cm)=約230cm~240cm。

これくらいがベストです。

「正面付け」のカーテンレールは障害物にも注意!

また正面付けで注意しておきたいのは、窓周辺の「扉」や「壁」「エアコン」などの障害物です。

特に新築では、エアコンが付いていない状態で業者がカーテンレールの採寸を済ませることもありますよね。

そのためカーテンレールを購入した後に、

「レールがエアコンにぶつかる」

「レールをつけたらクローゼットの扉が開かなくなった」

こうした状況が起こる可能性もあり得ます。

せっかく購入したカーテンレールを無駄にしないためにも、レールを選ぶ前に窓まわりの障害物を確認しておくことが大切です!

窓装飾プランナーのマドカです

特に装飾レールの場合は「サイドキャップの長さ」にも注意してくださいね!

天井付けの場合

天井付けの場合は、カーテンレールの長さを窓枠内寸法-1cmにするのがおすすめです。

機能性カーテンレールの長さ → 窓枠内側寸法-1cm

(例)窓枠の内側寸法が200cmの場合。

機能性カーテンレールの長さは → 200cm-1cm=199cmとなります。

例えば、レールを枠内ギリギリのサイズにしたい場合は、枠内の歪みが無いことを前提に、端数のmm単位だけ切り捨ててもOKです。

(例)枠内寸法が200.5cmの場合 → レールの長さ200cm

③カーテンレールを選ぶ

下地の位置とレールの長さを決めたら、早速カーテンレールを選びましょう。

ひと口にカーテンレールといっても様々な色やデザインがありますので、お部屋のテイストやコーディネートにふさわしいものを選ぶと良いですね。

また設置場所や目的によって「向き不向き」もあるため、メリットやデメリットを抑えておくことも大切です。

機能性カーテンレール

機能性カーテンレール

機能性カーテンレールは、角型で細身のシンプルなレールです。

窓の大きさに合わせてカットできるため、たとえば横幅が4Mの窓でもジョイント(つなぎ部分)無しで製作することができます。

そのためカーテンの走行性も良いですし、一般住宅はもちろんアパートやマンションにも広く使われています。

また機能性レールは、普段はカーテンで隠れてしまい見えることはありませんので、見栄えを気にしない場所にも気兼ねなく使えますし、コストを抑えたいときにも便利です。

機能性カーテンレールのメリットとデメリットには、次のような点があります。

  • メリット →「どこにでも付けられる手軽さ」と「価格の安さ」
  • デメリット → 装飾性には乏しい

最近ではお部屋のインテリアにも合わせやすいように、木目の種類やカラーバリエーションも続々と増えています。

伸縮性カーテンレール

伸縮性カーテンレール

また同じ機能性タイプでも、ホームセンターや量販店などで販売されているのが「伸縮性カーテンレール」です。

やはり一般的な機能性レールと比較しても安っぽさは否めません。

伸縮性カーテンレールのメリットとデメリットには、次のような点があります。

  • メリット → レールを好きな長さに調整できる ・ 直ぐに買える
  • デメリット → 開閉の際にカーテンが引っかかる・レールが歪みやすくなる

このように伸縮性カーテンレールの一番のメリットは、窓の採寸をしなくても長さの調節ができること。

ですが残念なのは、レールとレールの間につなぎ部分(ジョイント)が入ることでカーテンの開け閉めの際に「引っかかりが生じる」ことです。

なので安さを選ぶならお勧めですが、カーテンの開け閉めにストレスを感じたくない方は、伸縮性よりも「機能性カーテンレール」を選ぶと良いでしょう。

また個人的には、新築の窓に伸縮性のカーテンレールはお勧めできません。

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装飾性カーテンレール

装飾性カーテンレール

装飾性カーテンレールは、デザイン性重視のおしゃれなカーテンレールです。

カーテンを吊るしても「レールそのものが存在感を放つ」ので、空間全体のインテリアに拘る方にお勧めですね。

装飾性カーテンレールのメリットとデメリットには、次のような点があります。

  • メリット → スタイリッシュな空間演出・おしゃれ
  • デメリット → 重量がある・価格が高め
装飾レール【カーテンレールの種類と上手な選び方】取り付けの際に注意すること!

④下地を探す

カーテンレールが決まったら、次に壁の下地場所を探します。(※天井付けの場合は下地の確認は不要です

「正面付け」の場合は、壁の内部に下地がないとカーテンレールをしっかりと固定することができないので必ず下地の場所をチェックしましょう。

窓装飾プランナーのマドカです

このとき、レールの長さによって「取付け金具の個数」が違ってきますので、どこに部品をネジ止めするか鉛筆で印をつけておくと良いです。

因みに、下地の有無は壁を叩いたときの音で判断することもできます。

  • 壁を叩いて「軽い音」がする場合→下地なし(空洞になっている)
  • 壁を叩いて「鈍い音」がする場合→下地あり(柱が通っている)

とはいえ、音を叩いただけで下地の場所を決めるのはリスクもありますし、プロでないと難しいかもしれません。

なので自分でカーテンレールを取付ける際は、失敗を防ぐためにもホームセンターや大手の通販サイトで「ワンプッシュ式」や「センサー式」の下地探しアイテムを準備することをお勧めします。

下記の動画は分かりやすくて参考になると思います。

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※壁の下地についてはこちらの記事をどうぞ。

壁の下地にカーテンをつける【カーテンの取付け】壁の下地はどこにある?ビス(ネジ)が効く場所について解説します

ネジの長さにも注意!

また、カーテンレールを取付ける際には「ネジの長さ」にも注意して頂きたいです。

柱の太さにもよりますが、しっかりと壁の下地に固定させるには、35mmなど長めの木ネジを使うと安心です。

窓装飾プランナーのマドカです

ネジが短かすぎると下地に届いていなかったりして、後々カーテンレールが落下する危険性がありますので。

このような事態を避けるためにも、カーテンレールを取付ける際にはネジがしっかりと下地に届いていることを確認しましょう!

⑤カーテンレールを取り付ける

最後にカーテンレールを設置すれば完了です。

カーテンレールの取付けで準備するもの

  • 脚立
  • メジャー
  • 下地センサー(下地探し)
  • えんぴつ ※印用
  • 電動ドライバー
  • キリ ※必要な場合

カーテンレールの取付け位置

機能性カーテンレールの場合】:窓枠よりも10cm程度上に取付けるのが理想的です。(下地も確認)
装飾性カーテンレールの場合】:窓枠よりも12cm程度上に取付けるのが理想的です。(下地も確認)

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は、カーテンレールを自分で取り付ける際の5つの手順をお伝えしました。

もう一度手順をまとめます。

  • ①カーテンレールの設置場所を決める
  • ②カーテンレールの長さを決める
  • ③カーテンレールを選ぶ
  • ④下地を探す
  • ⑤カーテンレールを取り付ける

カーテンレールの取り付けはコツさえ掴めば簡単なのですが、非常にデリケートな部分もあり素人では以外に難しいものです。

なので本来ならば、プロに依頼する方が取り付けもスムーズですし失敗も無いので安心と言えます。

けれど下地の確認や障害物などの問題さえクリアできれば、自分たちでカーテンレールを設置するのもDIYの楽しさでもありますね。

安全で満足のいく取付けができるポイントは、やはり下地探しです。

適当に穴を開けてしまうと、壁にダメージを与えたりレールが落下する原因にも繋がりますので、きちんと下地センサーなどを活用して取り付けるようにしましょう。

※こちらの記事もお役立てください♪

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