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【落下の危険性あり!】カーテンレールの取付けで注意すべき「2つの重要ポイント」

カーテンレールの取付けで注意すべきこと

窓装飾プランナーのマドカです

本記事は、カーテンレールを自分で取り付ける方におすすめです。

皆さんも既にご存知だと思いますが、お部屋の窓にカーテンをつける時は、まずカーテンレールを取り付ける必要がありますね。

一般的にカーテンレールの設置は専門業者に依頼されると思いますが、中にはご自身で設置される方もいらっしゃいます。

そこで今回は、カーテンレールの取付けで注意すべきポイントをお伝えしますので、これからレールを準備される方、ご自身でレールを取付けるという方はぜひ参考にして下さい。

カーテンレールの取付けで絶対に注意すべき2つのポイント

素人の方がカーテンレールを取付ける場合、しっかり固定したつもりでも後からレールがグラついてきたり、突然落下した…というトラブルは決して少なくありません。

このような状況を避けるため、カーテンレールの取付けで特に注意したいのは

  • ①下地の確認
  • ②木ネジの長さ

この2点です。

窓装飾プランナーのマドカです

特に新築物件の場合は、専門業者への依頼を強くおすすめします。

①下地の確認

1つ目のポイントは、カーテンレールを設置する場所に、下地(木の柱など)が通っているかという点です。

一般住宅の内装材の多くは石膏ボードが使われていますが、この石膏ボードは材質が粉の塊でネジが効きません。

そのため石膏ボードは「木材で組まれた構造材(柱・間柱・胴縁)」で固定されており、カーテンレールはこの構造材である下地部分に取付ける必要があります。

しかし、壁全面に木下地が入っているわけではありませんので、柱がどこに入っているか確認することがとても重要です。

因みに建築物によって異なりますが、代表的な下地の構造は、柱・間柱が455mmピッチで垂直方向(2×4構造は655mm以内)に、胴縁が約310mmピッチで水平方向に配置されていることが多いです。

窓装飾プランナーのマドカです

窓枠のすぐ上側に通っている「まぐさ」は、建築構造によってビスが打てないこともありますので、詳細は大工さんや工務店に確認してみてください。

※壁の下地についてはこちらの記事をどうぞ。

壁の下地にカーテンをつける【カーテンの取付け】壁の下地はどこにある?ビス(ネジ)が効く場所について解説します

壁の下地を確認するなら「下地探し」のアイテムが便利

とはいえ、カーテンレールの取付けが初めての方は、自分で正確な下地場所を探すのは難しいかもしれません。

そんなとき役に立つのが「下地探し」です。

  • 下地センサー
  • 下地探し

下地センサーは簡単に言うと、壁裏の材料の厚みが異なる位置を探り出すことができるアイテムです。

使い方の手順については次の通りです。

STEP1

下地センサーを壁に当て、計測を開始します。

STEP2

壁の方向の下地材(柱や間柱)を探すときは、左右の横方向にゆっくりと動かし、何か反応したらその位置にえんぴつ等で軽く印をつけておきます。

STEP3

壁の方向の下地材(胴縁)を探すときは、上下方向にゆっくりと動かし、何か反応したらその位置にえんぴつ等で軽く印をつけておきます。

STEP4

この印と印の間が、下地材の入っている範囲となります。

※「下地センサー」は、大手通販サイトでも購入できます。

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一方下地探しは、石膏ボード用の針式の下地探しです。

先端に極細の針と、針が壁に刺さったときの深さを知るための目盛りが付いています。

使い方の手順は次のようになります。

STEP1

壁紙の上から、針を刺します。

STEP2

下地がなければ針が根元まで刺さり、下地があれば途中で止まるのでそれ以上は刺さりません。

STEP3

途中で止まったら、その深さを目盛りで確認します。

※「下地探し(どこ太)」は、大手通販サイトでも購入できます。

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②木ネジの長さは28mm以上を選ぶ

2つ目のポイントは、カーテンレールを固定するためのネジ(ビス)の長さは、できれば28mm以上を選ぶのがおすすめです。

なぜ28mm以上かと言いますと、壁の下地(木の柱など)に確実にネジを固定させるためには、石膏ボードの厚みを含めるとそれくらいの長さが必要だからです。

一般的にカーテンレールを取付ける際に使うのは「木ネジ」と呼ばれる細長いネジ。

ただ、ひと口にネジと言っても短いものから長いものまで、沢山の種類があります。

そこでよくある失敗談というのは、自分でカーテンレールを設置したけれど、ネジが短すぎて下地まで届かずにカーテンがレールごと落下するというケースです。

これは一見レールが取付できたとしても、きちんとネジが留まっているか把握できずに起こるトラブルなのです。

カーテンの専門家やプロの職人さんならこういう事態は避けられるのですが、自分でDIYにチャレンジしたり、初めてカーテンレールを付ける方に多くみられます。

こうした状況を避けるためにも、レールを取付ける際は壁の下地に加えネジの長さにも十分注意しましょう。

カーテンレールの落下を防ぐために

このように、カーテンレールの取付けは設置場所にしっかりと固定させることが大切ですが、正しく取付けていてもネジが緩んでしまう可能性は充分あります。

そのまま放置しているとカーテンレールの落下につながりますので、もしもレールの不具合を感じたら早めに対処するようにしましょう。

カーテンレール【カーテンレールが外れそう】グラグラするときの対処法とは?

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は、カーテンレールの取付けに関する大切なポイントをお伝えしました。

カーテンレールの設置は決して難しいものではありませんが、適切なネジの長さと下地部分が重要となりますので、素人の方には難易度の高い作業になるかもしれません。

ネジが留まったから大丈夫!と安心するまえに、しっかりとカーテンレールが固定されているのを確かめる事が重要です。

せっかく取りつけたのにカーテンレールが外れた…なんて危険なトラブルを回避するためにも、取り付けの際は十分注意しましょう。

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