窓装飾プランナーのマドカです
専門家としてのアドバイスで、今回はカーテンの上から光が漏れるときの対処法をお伝えします。
カーテンの上からの光漏れにお悩みではありませんか?
カーテンと窓のあいだに隙間ができると、日射しがまぶしくて熟睡できなかったり、夏は部屋の温度が上がってエアコンの効きも悪くなります。
そこで今回は、
- カーテンの上から光が漏れる主な原因
- カーテンの上から眩しい光が漏れるときの対処法
- カーテンと窓上の隙間をなくすには?
このような内容でお届けしますので、カーテンの光漏れでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
※カーテンの下・横・中央からの光漏れについてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンの隙間】下から眩しい光が漏れるときの対処法【プロが伝授】
【カーテンの隙間】横から眩しい光が漏れるときの対処法【プロが伝授】
【カーテンの隙間】中央(真ん中)の光漏れを防ぐには?【プロが伝授】
【プロが解説】カーテンの上から光が漏れる主な原因
まず「カーテンの上から光が漏れる主な原因」は何でしょうか。
それは、カーテンレールと窓の距離が近いことが深く関係しています。
窓の木枠や窓枠直ぐ上の壁にカーテンレールを設置すると、カーテンの上部は窓とほぼ同じ高さになるんですね。
結果、カーテンとレールの隙間を通して「光が漏れてしまう…」というわけです。
同じような取り付け方でも、サッシの大きさとか、窓枠の太さによって光漏れに影響しないケースもありますが、最も大きい原因のひとつと言えるでしょう。
例えば「窓枠」にカーテンレールをつけた場合、カーテンのトップ(ヒダ山の先端部分)は、
●窓枠より少し下
●窓枠とほぼ平行(Aフックの場合)
●窓枠より少し上(Bフックの場合)
このどれかに当てはまると思います。
「カーテンレールの種類」や「ネジ止めの位置」によって多少の誤差はありますが、このように窓枠に限りなく近い場所にレールを付けることで、カーテンの上に隙間があいて光が漏れます。
※カーテンフックについてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンフックの選び方】Aフック?それともBフック?光漏れを防ぐカーテンレールの取付け方
本来、カーテンが「正面付け」の場合は、窓枠よりも高い位置(約10cm~12cm上方向)にカーテンレールを取り付けるのが理想的なんです。
そうすることで、
- 窓の上からの光漏れが防げる
- カーテン上部の裏側(9cm程度の折り返し部分)が隠せる
というメリットがありまして、窓枠より高い位置にカーテンをつけることで装飾性も高まるうえに、窓上からの光漏れを防ぐことができます。
窓装飾プランナーのマドカです
因みに、既存のレールを高い位置に付け替える場合は、カーテンの長さも合わなくなってしまうので注意してくださいね。
※こちらの記事もどうぞ。
【プロが伝授】カーテンレール「正面付」と「天井付」の違いと注意点! 【遮光カーテン】1級・2級・3級の違いと光漏れを防ぐ取りつけ方【プロが解説します】【プロが伝授】カーテンの上から眩しい光が漏れる時の対処法
では、カーテンの上から漏れる光を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。
結論としては、4つの対処法があります。
- カーテンレールの上に布を被せる
- カーテンレールに「カバートップ」をつける
- 手軽なカーテンボックスを作る
- カーテンバランス(上飾り)を取付ける
順番に説明します。
対処法①「カーテンレールの上に布を被せる」
とりあえず直ぐにできる対処法としては、レールの長さに合う「巾の広い布」を準備して、その布をカーテンレールの上に被せることです。
そうすれば、ある程度の光漏れは軽減されるでしょう。
但し、布を被せるだけなので見た目が悪くなる可能性もありますが、手軽にできる光漏れ対策です。
カーテンホルダーなら一段とおしゃれに!
引用:カーテン工房のエポックス
せっかく布を被せるならお洒落にしたい…という方は、カーテンホルダーを活用するのがおすすめです。(画像はイメージです)
取りつけは、壁の両側「下地部分」にカーテンホルダーをネジ留めするだけなのでとっても手軽。(※但し賃貸物件では使えない可能性あり)
こうすると布が固定されますし、上からの光漏れ防止と同時に「カーテンの上飾り」としても楽しめますよ。
またカーテンホルダーにはいくつか種類があり、その直径は「約11cm~13cm」なので、二重吊りのカーテンでも布でふわっとたるみをもたせればレールの上部を覆うことができるでしょう。
カーテンホルダーなら無造作にさらっと引っかけた布でも、さり気なくお洒落にみえると思います。
窓装飾プランナーのマドカです
カーテンホルダーは普通の「カーテン留め」にもなりますよ♪ カーテンを軽く引っかけたり、巻き付けたりしてアレンジを楽しむことができます。
※カーテンホルダーは大手通販サイトでも選べます。
対処法②「カーテンレールにカバートップをつける」
今日は朝からむし暑いですね。
カーテン用のダブルレール上部をカバーする、カバートップ仕様。光漏れを防ぎ 断熱効果も高めます。 pic.twitter.com/HaxU6EgjxH— カーテンギャラリーハンザム (@hanzam_curtain) 2016年7月1日
平行に並ぶ2本のカーテンレールの間には「すき間」がありますよね。
カーテンレールを窓枠付近に設置すると、そのレールの隙間から光が漏れてしまいます。
これを解消するのが「カバートップ」です。
既存のカーテンレールにカバートップを付けるだけで、上からの光漏れが解消されます。
対処法③「手軽なカーテンボックスを作る」
また自分でDIYにチャレンジしたいときは、
「木目調マスキングテープ」と「PPクラフトシート」をつかって、手軽にカーテンボックスを作ることもできますよ。
カーテンレールの長さにカットしたPPクラフトシートに木目調などのマスキングテープ(無地でもOK)を貼って、カーテンレールの上に乗せるだけの簡単な方法です。
レールの横幅が1M以上になるとクラフトシート1枚では足りないので、レールの長さにあわせてカットしたり何枚か合わせたりして、裏側からガムテープでつなぎ合わせると良いでしょう。
自前のカーテンボックスは、100円ショップやホームセンターで「木板」を購入する方法もありますが、このPPクラフトシートは「クリアファイルのような発砲素材」で軽いところが魅力。
レールの上に重ねても大きな負荷がかからずに、ネジも使わないので女性でも手軽に作れると思います。
因みに、カーテンレールの溝の「段差」が気になる場合は、段ボールなどを敷いて平行にするのがおすすめです。
※本格的なカーテンボックスを探している方はこちらの記事もどうぞ。
【TOSOグラビエンス】知ってる人が得する!おしゃれなカーテンボックス対処法④「カーテンバランス(上飾り)を付ける」
カーテンバランス(上飾り)は、トップトリートメントと呼ばれる窓装飾です。
本来の目的は「お部屋の装飾性を高める」ことですが、窓の上側に取り付けるのでカーテン上部からの光漏れを防ぐことができます。
カーテンバランスには、シンプルなものからゴージャスなものまで様々な種類があり、空間の「おしゃれな演出」と「機能性が確保」できる一石二鳥の方法といえます。
このバランスを設置する際には、専用の「バランスレール」を使ったり「カーテンボックス」を利用して取り付けるのが一般的です。
※カーテンバランスについてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンバランス(上飾り)】取り付け方から採寸方法まで【プロが解説】【プロが伝授】カーテンと窓上の隙間をなくすには?
このように、カーテン上部からの光漏れには主に4つの対処法がありますので、ご自身にぴったりの方法をみつけてください。
また自分でカーテンレールを設置する場合も、お伝えしたように「窓枠よりも高い位置」に取り付けるのが理想的です。
その時は必ず下地のある場所にネジ留めしなくてはいけませんが、できるだけ高い位置に取り付けることで隙間もなくなり、カーテンの上から漏れる光を解消することができます。
※壁の下地についてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンの取付け】壁の下地はどこにある?ビス(ネジ)が効く場所について解説しますカーテン+つっぱり式のブラインドという方法も
また光漏れを小さくする別の手段として、「窓枠の内側(枠内)」につっぱり式のブラインドを取り付ける方法もありますよ。
これは「窓上から差し込む光」の度合いにより効果の違いも出てきますが、ブラインドとカーテンを併用することで光漏れがさらに軽減されます。
取り付けも「つっぱり式」で穴をあける必要がないので、枠内にブラインドが設置できるスペースがあればこちらも参考にしてください。
※つっぱり式のブラインドについてはこちらの記事をどうぞ。
【ネジ穴不要!】つっぱり式のアルミブラインドで遮熱・遮光もばっちりまとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、カーテンの上から光が漏れる場合の対処法についてお伝えしました。
最後にもう一度まとめます。
- カーテンの上から光が漏れる主な原因 → カーテンレールが窓枠付近についている
- 窓の上からの光漏れを防ぐ方法 → 「布を被せる」「カバートップをつける」「カーテンボックスを作る」「上飾りをつける」
- カーテンと窓の隙間をなくすには → 「カーテンレールを高い位置に取付ける」「カバートップを付ける」
- その他の対処法 → 窓枠の内側(枠内)につっぱり式のブラインドを設置する
窓上からの光漏れは、睡眠不足になったりして想像以上に日常生活のストレスになりますので、環境に合わせた対処法で「光漏れ」をなくしましょう。
※こちらの記事もお役立て下さい♪
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