窓装飾プランナーのマドカです
今回は、便利な「ブラインド」をご紹介します。
窓にブラインドを付けたいけど「壁に穴があけられない…」とお悩みではありませんか。
多くの賃貸アパートやマンションでは、壁や木枠に穴をあけることができないため、ネジ止めに苦労される方は多いもの。
そんな時に活躍するのが、つっぱり式のブラインドです。
今回はネジ穴を開けずに設置できる、遮熱や遮光対策に便利なつっぱり式のアルミブラインドをご紹介します。
※つっぱり式のカーテンを探したい方はこちらの記事もどうぞ。
【小窓におすすめ】手軽なつっぱり式!お洒落カーテン4選つっぱり式のブラインドは壁に穴を開けなくてもOK
まずブラインドの魅力は「光を採り入れながら視線をコントロールできる」ことですが、中でもつっぱり式のブラインドが便利なところは、ネジがいらないという点です。
普段みなさんが使われている一般的なブラインドは、壁や木枠に「ネジ留め」で固定されていると思います。
一方つっぱり式のブラインドは、壁と壁の間や窓の内側を利用して取りつける「テンションタイプ」になっているため、壁に穴を開けなくても大丈夫!
壁にキズをつけずにブラインドを設置することができます。
新築・マンション・アパートでも手軽につけられる
そのため、賃貸物件でも悩まずにブラインドが設置できますし「新築で壁にキズをつけたくない」時にも便利だと思います。
※ネジ留め不要のカーテンレールについてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンの取付け】壁に穴をあけられない時は「つっぱりレール」がお薦め!ネジを使わないので和室にも便利
また、窓に「障子」が付いている和室の場合は、カーテンレールが設置されていないので、和室の窓にカーテンやブラインドを付ける発想はあまりないかもしれないですね。
けれど、和室の部屋を赤ちゃんのお昼寝に利用したり、昼夜逆転の生活で昼間の睡眠につかう方もいて、障子からの光漏れに悩むご家庭では、カーテンやブラインドを付けるケースも少なくありません。
こういう時でもつっぱり式のブラインドなら、和室にキズや穴をあけることなく取付けができます。
窓の形状によっては、障子を外さなくても「つっぱり式のブラインド」が付けられるかもしれません。
※和室にカーテンレールをつけたいときはこちらの記事をお役立て下さい。
【和室の窓DIY】障子を外してカーテンレールを取りつける方法つっぱり式のブラインドは遮熱・遮光にもぴったり
また年々暑さも厳しくなっていますが、エアコンが効かなくて悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
ブラインドは、部屋の中に差し込む光を遮ったり熱を防いだりと、夏の暑さ対策にもぴったりです。
カーテン+ブラインドで光漏れ対策
たとえば画像のように、一つの窓に「カーテンとブラインド」を組み合わせることは「遮光」や「遮熱」という点でも良く取り入れられる手法です。
でも、わざわざネジ留めでブラインドを設置するのはちょっと面倒ですよね。
こんな時でも「つっぱり式」なら簡単に取付けができ、「カーテンとのダブル使い」で光漏れを防いだり、日差しが強い季節や時間帯だけ活用することも可能です。
但しつっぱり式なので、カーテンとの二重掛けでもブラインドに関しては窓枠の内側への取付けになることをお忘れなく。
また、しっかりと光を遮るなら「遮光カーテン」との併用がお勧めですが、その場合はカーテンの「遮光等級」にも注意してくださいね。
※遮光カーテンの等級の違いはこちらの記事をお役立て下さい。
【遮光カーテン】1級・2級・3級の違いと光漏れを防ぐ取りつけ方【プロが解説します】遮熱スラットなら光の反射率も高い
またアルミブラインドには、外からの熱を遮る「遮熱スラット(羽根)」があります。
太陽光の中で暑さを感じる日射の約50%は赤外線です。
遮熱スラットはこの赤外線を反射できるように、スラットの表面に「遮熱塗装でコーティング」することでお部屋の中に熱を通しにくくします。
その赤外線の反射率は、一般的なスラットに比べてなんと「約2.5倍」にもなるので、遮熱スラットならかなり日射しも和らぐといえるでしょう。
参考までに、遮熱スラットと非遮熱のスラットで性能を比較すると、ブラインドの温度差は、
ベージュ系の薄い色の場合、遮熱スラットの温度は「-1.3℃」低くなり
ブラウン系の濃い色の場合、遮熱スラットの温度は「-3.7℃」低くなるというデータがあります。
このように遮熱スラットでも、色の違いで差が出ることがわかります。
要するに、白やベージュ系の薄い色の遮熱スラットは「元々光の反射率が高い」こともあり-1.3℃なのに対して、ブラウンやグレー系の濃い色の遮熱スラットは-3.7℃と更に遮熱性能が期待できるということですね。
こうした比較データを参考に、遮熱系のブラインドを選ぶときは、濃い色を選ぶほうがより効果が期待できます。
また、遮熱系のブラインドは非遮熱にくらべて省エネ効果もありますので、エアコンの効きがよくなったり室温調整にも影響して、わずかながら電気代の節約にも繋がってくるといえます。
大手通販サイトでは、様々な種類のつっぱり式ブラインドが選べますよ。
因みに、遮熱スラットは最初からコーティングされているものと、そうでないものがありますので事前に確認されることをおすすめします。
つっぱり式のブラインドは取付けが簡単
では、つっぱり式ブラインドの「取り付け方」をみてみましょう。
ブラインドのメーカーやタイプによって部品等の細かい違いはあるものの、つっぱり式の基本的な取付け方はほぼ共通しています。
ご紹介するのは、国内大手メーカー「タチカワブラインド」のつっぱり式ブラインドです。
①プレート受けの貼り付け
まず最初に、ブラインドの取り付け位置を決めます。
位置が決まったら、両方の壁にブラインドをつけるための「プレート受け」を、ツメ側が下になるように「両面テープ」で貼り付けます。
②ヘッドボックスのはめ込み
次にレバーの位置を確認して、ブラインド本体のヘッドボックスを「プレート受けに押し当てて」はめ込みます。
③ヘッドボックスの固定
手で左右のダイヤルが固くなるまで左右均等に回します。
レバーを内側に操作して「ヘッドボックスを固定」させます。
ボックスカバーを端の方にスライドさせて取り付け完了です。
このように、つっぱり式のブラインドは簡単に設置することができますので、ネジの使えないタイル壁やコンクリート壁はもちろん、賃貸住宅や新築の窓にもお勧めです。
※つっぱり式の種類により取付方法が若干異なります。
【特許取得】1分で取付けできる!つっぱり式ロールスクリーンはこちら
つっぱり式のブラインドが取付けできない場所
安全な取り付けと壁面の破損等を防ぐためにも、次のような場所には取りつけることができないため注意しましょう。
●凹凸のある壁面
●布壁
●砂壁
●ベニヤなどのざらざらした面
●フッ素コーティングが施されている面
つっぱり式のブラインドはこんな人にお勧めです
- 窓枠内にブラインドの取り付け(天井付)ができる
- キッチンや浴室の窓を隠したい
- 賃貸物件に住んでいる
- 壁に穴をあけたくない(ネジの跡をつけたくない)
- 太陽の日射しを防ぎたい
- 階上・階下からの人の視線が気になる
※お部屋のプライバシーは守りつつ室内を明るくしたい方はこちらの記事もどうぞ。
【昼夜も快適】採光と眺望が叶う!調光ロールスクリーン【デュオレ】まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、とても便利な「つっぱり式のブラインド」をご紹介しました。
ブラインドは、朝方のまぶしい日射しや西日の対策にもなりますし、つっぱり式なら必要なときに設置することができますよね。
しかも壁にキズがつかないのは、取付けや取外しの際にも非常に便利です。
「カーテンじゃなくてブラインドを付けたい」という時には、つっぱり式のブラインドにも注目してみてはいかがでしょうか。