カーテンの専門家
こんにちは。窓装飾プランナーのマドカです。
今回は、カーテンの中央にできる隙間を防ぐ方法について、専門家としてアドバイスします♪
「カーテンの真ん中から光が漏れる…」
「カーテンの中央に隙間ができてしまう…」
こんなお悩みはありませんか?
カーテンの真ん中に隙間があくと、何となくお部屋のプライバシーも気になりますよね。
そこで今回は、
- カーテンの中央(真ん中)に隙間ができる主な原因
- カーテンの中央(真ん中)の隙間や光漏れを防ぐ方法
- カーテンの中央(真ん中)に隙間をつくらない方法「対策」
このような内容でお届けしますので、カーテン中央の隙間でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
※カーテンの上・下・横からの光漏れについてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンの隙間】上から眩しい光が漏れるときの対処法【プロが伝授】
【カーテンの隙間】下から眩しい光が漏れるときの対処法【プロが伝授】
【カーテンの隙間】横から眩しい光が漏れるときの対処法【プロが伝授】
【プロが解説】カーテンの中央(真ん中)に隙間ができる主な原因
まず、カーテンの中央部分に隙間が開いてしまう主な原因は、次の4つです。
- ①カーテンの横幅にゆとりがない(または少ない)
- ②カーテンレールに「マグネットランナー」が付いていない
- ③カーテン生地の性質によるもの
- ④「形態安定加工」や「形状記憶加工」の影響
順番に説明しますね。
①カーテンの横幅にゆとりがない(または少ない)
まず1つ目は、
- そもそもカーテンの横幅にゆとりがない
というのが原因です。
カーテンの横幅の採寸はレールの長さが基準になりますが、カーテンを購入する際は、カーテンレールの長さ(窓の大きさ)より少し大きめのサイズを選ぶのが理想的です。
例えばレールの長さが200cmだったら、カーテンの仕上がりは片開き(1枚仕様)で約205cm。両開き(2枚仕様)なら約210cm(105cm×2枚)くらいのゆとりがベスト!
片開きのカーテンは幅に余裕がなくても大して支障はありませんが、両開き(左右引き分け)は横幅にゆとりがないと中央がピチピチの状態になってしまい、真ん中がひらいたり、中央の隙間から光が漏れてしまいます。
※カーテンのゆとりについてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンのサイズ】横幅のゆとりはどれくらい?プロが解説します②カーテンレールに「マグネットランナー」が付いていない
2つ目は、
- カーテンレールの中央に磁石(マグネットランナー)が 付いていない
というのが原因です。
カーテンレールには、両開き(2枚)のカーテンの中央がぴったりくっつくように、最初から磁石(マグネットランナー)が付いてるものと、付いていないものがあるんですね。
マグネットが無いうえにゆとりが少ないと、カーテンの中央部分がひらいて隙間ができやすくなります。
安価な既製品のレールを除き、多くの「機能性カーテンレール」にはマグネットランナーが付属していますが、木目やアイアンなどの「装飾性カーテンレール」には付属しないことが多いです。
窓装飾プランナーのマドカです
特に装飾レールをお使いの方は、カーテン幅のゆとりを通常よりも多めにとると良いですよ。
※カーテンレールの種類についてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンレールの種類と上手な選び方】取り付けの際に注意すること!③カーテン生地の性質によるもの
3つ目は、
- カーテン生地の性質によるもの
が原因です。
カーテンの素材は、主に「ポリエステル」「綿」「リネン」「アクリル」「レーヨン」等がありますが、こうした生地の織り密度や糸の太さ(硬さ)などから生じる反発によって、生地が左右にぴっぱられて中央に隙間ができることもあります。
※カーテンの素材についてはこちらの記事をどうぞ。
【カーテンの素材】知って得する!天然繊維と化学繊維の違い・特徴について【豆知識】④「形態安定加工」や「形状記憶加工」の影響
4つ目は、
- 「形態安定加工」や「形状記憶加工」の影響によるもの
これも1つの要因として考えられます。
形態安定や形状記憶というのは、カーテンの広がりを抑えたり、プリーツの形を美しく整える加工なんですね。 ※詳しくは下記の関連記事をご覧ください。
通常のレギュラー(スタンダード)縫製のカーテンに加工を施すことで、プリーツの折り目が綺麗に整いますが、カーテンの素材によっては加工のクセが影響して真ん中に隙間ができることもあるんです。
とくに「形状記憶加工」の場合は、カーテンの裾におもり(ウェイト)が入らないため、本来ならこの錘によってカーテンの重心が下に向くところ、重心が左右に流れてカーテンの中央に隙間ができる…といったケースも…。
こうした加工の影響でカーテンの真ん中に隙間が開くときは、中央部分に軽~くアイロンをあてると、クセが軽くなって隙間が改善されることもあります。
窓装飾プランナーのマドカです
(注).但しアイロンを使用する際は、必ずカーテンのラベル(洗濯絵表示)をチェックしてから、アイロンが使えるかどうか確認するようにしてくださいね。
※カーテンの形態安定と形状記憶についてはこちらの記事をどうぞ。
プロが教える!カーテンの【形態安定加工】と【形状記憶加工】の違いとは?【プロが伝授】カーテン中央の隙間や光漏れを防ぐ方法
では、カーテンの真ん中の隙間を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。
結論としては、3つの対処方法があります。
- 洗濯ばさみや、クリップで留める
- 霧吹きやスチームアイロンの蒸気でクセを伸ばす
- 後入れマグネットランナーを活用する
順番にみていきましょう。
洗濯ばさみやクリップで留める
直ぐにできる対処法は、手持ちの洗濯ばさみやクリップを使ってカーテンの真ん中を留める方法です。
洗濯ばさみだと見栄えはよくありませんが、左右のカーテンが重なるところを、数か所留めるだけで中央の隙間や光漏れを防ぐことができますよ。
またカーテン用の「マグネット」だったり、クリップなら「髪留めのアクセサリー」や「文房具などの好きなクリップ」を上手に活用するのもお洒落だと思います^^
霧吹きやスチームアイロンの蒸気でクセを伸ばす
また、おうちにあるもので対処する場合は、霧吹きやスチームアイロンの蒸気で試してみるのもおすすめです。
カーテンを軽く湿らせてから手でプリーツの形状を整えることで、自然とカーテンについたクセが伸びて中央部分の隙間が改善されることがあります。
窓装飾プランナーのマドカです
霧吹きはカーテンのたたみジワなどにも効果的です。詳しくは関連記事をどうぞ。
「後入れマグネットランナー」を活用する
後入れマグネットランナーは、既存のカーテンレール(機能性レール)の溝にサッと差し込める優れものです。
マグネットランナーにも幾つかの種類があるのですが…。
一般的なマグネットランナーを後から入れる場合は、レール両端に固定されたキャップとほかのリングランナーを全て取り外す必要がありますが、「後入れマグネットランナー」はそのままで取付けが可能♪
レールの溝の真ん中に入れるだけでカーテン上部の中央が磁石でくっつきますので、隙間が開かなくなり、外の視線や光漏れも防ぐことができます。
普通のタイプはご自宅のカーテンレールの溝に合わない可能性がありますので、ご利用の際は必ず後入れと表示されたものを選ぶと良いでしょう。
後入れマグネットランナーはサイズも小さめなので、多くの機能性カーテンレールに使うことができます。
【プロが伝授】カーテンの中央(真ん中)に隙間をつくらない方法「対策」
最後に、カーテンの真ん中に隙間をつくらないための対策を、それぞれお教えしますね。
レールが設置されていない窓のカーテン中央の隙間対策
●「マグネットランナー付き」のカーテンレールを設置する
●「交叉(交差)レール」を設置する
カーテンレールが未だ設置されていなければ、カーテン中央の隙間対策として、レール選びから検討されることをおすすめします。
機能性カーテンレールなら、マグネットランナー付きを選ぶことでカーテンの真ん中がぴたっと留まりやすいです。
また、カーテンボックスや窓枠内にカーテンをつける「天井付け」の場合は、交叉レールという手もありますよ♪
交叉レールは、両開きの「右側」と「左側」に左右1本ずつレールを取り付ける方法ですが、レールの真ん中を交叉させることでカーテンの中央部分がひらくのを防ぐことができます。
但し、交叉レールの場合ご自身で取り付けるのはハードルが高いので、プロの業者さんに取り付けてもらうほうが安心ですね。
レールが設置されている窓のカーテン中央の隙間対策
●カーテン幅のゆとりを大きくする
すでにカーテンレールが設置されてる場合は、カーテン幅の仕上がりサイズに注目してください。
一般的なカーテンの横幅のゆとりは、レールの長さに対して約3%~5%くらいですが、それより少し大きめでも大丈夫です。
先にも述べましたが、とくに木目やアイアンなどの「装飾性カーテンレール」はマグネットランナーが付属しないため、ゆとりは多いほうがカーテンの中央に隙間が開かないでしょう。
※こちらの記事もお役立て下さい。
【部屋から漏れる光・人影】遮光カーテンを外からみるとどうなる?透け具合をプロが解説しますまとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、カーテンの中央に隙間が開く(光が漏れる)ときの対処法についてお伝えしました。
最後にもう一度まとめると、カーテンの真ん中の隙間を防ぐ場合は、
- 洗濯ばさみや、クリップで留める
- 霧吹きやスチームアイロンの蒸気でクセを伸ばす
- 後入れマグネットランナーを活用する
このような方法がありますので、ご自身にぴったりの方法をみつけてくださいね。
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