窓装飾プランナーのマドカです
今回は、遮光カーテンを「屋外からみたとき」の部屋の様子についてお伝えします。
遮光カーテンで室内が暗くなるのは、さまざまな情報で既にご存知の方も多いと思います。
けれど、遮光カーテンを夜間にお部屋の外からみたときは、「どれくらい部屋の明かりや人影が透けるのか」気になりませんか。
そこで今回は、遮光カーテンを屋外からみた時の、室内から漏れる光と人影(シルエット)の映り方について解説したいと思います。
ただ、一口に遮光といっても、効果の高い順から
「遮光1級」
「遮光2級」
「遮光3級」
このようにランクが分かれており、等級によって外からの見え方にも違いがありますので「等級別」にお伝えします。
窓装飾プランナーのマドカです
因みに、今回の比較は国内メーカー「サンゲツ」さんの検証結果(画像)を元に、これまでの経験から独自の視点で解説したものです。
遮光1級カーテンを外からみたときの透過性
掃き出し窓のある部屋を想定した模型に「人形と観葉植物」を置いて、夜の光の具合を再現しています。※引用:株式会社サンゲツ
カーテンなしの状態
遮光1級カーテン
遮光1級カーテン(暗幕や濃い色の場合) → 遮光率100.00~99.99%
こちらは、夜間に「遮光1級カーテン」を外からみたときの様子です。
室内の電気をつけても真っ暗な状態で、窓辺に移動しても部屋の中に人がいるのは全く分かりません。
(注).遮光1級でも白などの明るい色(素材)だと、うっすら光を通す可能性もあります。
遮光2級カーテンを外からみたときの透過性
カーテンなしの状態
遮光2級カーテン
遮光2級カーテン( 程よく光を通す)→ 遮光率99.98~99.80%
こちらは、夜間に「遮光2級カーテン」を外からみたときの様子です。
うっすらと部屋の明かりが漏れて、窓辺に移動するとカーテン越しにぼんやりと影が映ります。
ちなみに私の部屋のカーテンは厚手の遮光2級で色はアイボリーですが、夜は外から見ても部屋の明かりは全く漏れませんので、遮光2級カーテンの場合は「素材や色の影響」も大きいと言えるでしょう。
遮光3級カーテンを外からみたときの透過性
カーテンなしの状態
遮光3級カーテン
遮光3級カーテン(遮光としては少し物足りない) → 遮光率99.79~99.40%
こちらは、夜間に「遮光3級カーテン」を外からみたときの様子です。
部屋に電気が付いているのが分かり、窓辺に移動すると何となく人影だと分かります。
遮光3級カーテンは2級よりもさらに透ける確率が高まるため、遮光3級カーテンで遮光効率を高めるなら「濃いめの色」を選ぶのがおすすめです。
非遮光カーテンを外からみたときの透過性
カーテンなしの状態
遮光なしの非遮光カーテン
遮光なし(一般的なカーテン)→ 遮光率97.99~95.00%
こちらは、夜間に「非遮光(遮光なし)カーテン」を外からみたときの様子です。
遮光機能は無いため、部屋の明かりと窓際の人影がはっきりと映り、さらに観葉植物までうっすらと確認することができます。
窓装飾プランナーのマドカです
同じ遮光等級でも、カーテンの色や素材または照明の種類等によって透け具合は異なりますので、一般的な目安にしてください。
遮光カーテンの「等級」により夜の屋外からの見え方も変わる
このように、遮光カーテンは1級~3級までの等級ランクがあり、夜間に外からみた時も全てのカーテンが真っ暗になる訳ではありません。
そのため、
- 夜、部屋の明かりが漏れるのを防ぎたい
- 人影(シルエット)がカーテン越しに映るのが気になる
- 帰宅時間を悟られたくない
など、プライバシー保護の目的でカーテンを購入する際は、遮光1級を選ぶのがおすすめです。
部屋の中を暗くしたいのと同様に、外へ部屋の明かりを漏らしたくない時でも、遮光性の高い「1級カーテン」のほうが効果が上がります。
遮光カーテンを選ぶときは「等級」を確認することが大切!
というわけで、遮光カーテンの購入時は遮光等級を確認して選ぶことがとても重要です。
また画像でもお分かりのように、完全な遮光1級カーテンでも、カーテンの裾と床のあいだや左右などに隙間ができると「光漏れ」が生じてしまいます。
これは遮光生地本体からの光漏れではなく「取り付け方」や「カーテンのサイズ」にも原因がありますので、光漏れを完全に防ぐには窓の上下や左右のすき間にも配慮しなくてはいけません。
要するに、窓がすっぽりと全部隠れるくらいの大きさで遮光カーテンを設置しないと、光漏れの悩みは解消しないという事になります。
窓装飾プランナーのマドカです
窓が隠れるくらいの大きさでカーテンを作る場合は、カーテンレールの長さや取付位置が重要になってきますよ。
※遮光カーテンについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
【遮光カーテン】1級・2級・3級の違いと光漏れを防ぐ取りつけ方【プロが解説します】「遮光1級」にも透過性ランクがあるので注意しましょう!
遮光1級カーテンにも正しい選び方がありますので、より遮光性に拘る方は下の記事を参考にしてください。
ちなみに遮光1級の正しい選び方は、カーテン以外にも、国内メーカー品の「ロールスクリーン」「縦型ブラインド」「プリーツスクリーン」「ハニカムスクリーン」等が該当します。
【プロが教える】遮光1級カーテンの正しい選び方好きな色柄が無ければ「遮光裏地」という選択肢も。
また、遮光カーテンは種類が少なくて「好きな色柄がみつからない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういう場合は、好きなカーテンを選んで取り外しのきく遮光裏地をつける方法もありますので参考にしてください。
※遮光裏地について興味のある方こちらの記事をどうぞ。
【遮光カーテンのつくり方】手持ちのカーテンに裏地をつける「簡単ウラ技」まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、遮光カーテンを外からみたときの、室内から漏れる光と影の映り方についてお伝えしました。
遮光カーテンを選ぶ際は、お部屋の中の「明るさや暗さの度合い」を重視することが多く、夜間に外から見える様子を気にする方は少ないかもしれません。
けれども特に一人暮らしの女性は、防犯の面でも「帰宅時間を悟られないようにする」とか「自分のシルエットがカーテン越しに映るのを防ぐ」などの対策が必要な場合もあります。
上記の画像でご紹介した見え方については、先術通りお住まいの環境やカーテン・照明などの種類によって多少変わることもありますが、等級別に遮光カーテンの一般的な判断材料になると思いますので、ぜひ参考にしてください。
お部屋の中からも外からも光を漏らさないためには、遮光1級カーテンを選ぶことに加え、取り付け方を工夫することも大切ですよ。
※大手通販サイトでも様々な種類の遮光カーテンが購入できます。
※興味のある方はこちらの記事もどうぞ。
【カーテンの隙間】上から眩しい光が漏れるときの対処法【プロが伝授】 【カーテンの隙間】横から眩しい光が漏れるときの対処法【プロが伝授】 【カーテンの隙間】下から眩しい光が漏れるときの対処法【プロが伝授】 【カーテンの隙間】中央(真ん中)の光漏れを防ぐには?【プロが伝授】