窓装飾プランナーのマドカです
この記事は、カーテンの遮光機能をUPさせたい方におすすめです。
カーテンを買ってはみたものの、
「思ったより生地が薄くて落ち着かない」
「遮光カーテンにすればよかった…」
こんなお悩みはありませんか。
生地にもう少し厚みが欲しかったり、遮光機能が必要になったとき、手元にあるカーテンを使わずに処分するのは勿体ないですよね。
そんな時おすすめなのが、裏地用のカーテンです。
この記事では、薄地(非遮光)のカーテンを「遮光カーテンに変えることができる簡単な方法」をご紹介します。
「遮光カーテン」と「非遮光カーテン」との違い
まず遮光カーテンとは、名前のとおり光を遮るカーテンのことでして、非遮光カーテンは遮光なしのカーテンを指します。
「遮光カーテン」には、必ず商品名や詳細などに遮光の表示(等級なども記載)がありますので、遮光カーテンと分かるようになっています。
また、カーテン生地の裏側をみて「遮光」と「非遮光」を判断できることも多く、実店舗等でカーテンを探すときには手に取って確かめてみると良いでしょう。
参考までに、カーテンの画像でご紹介しますね。
非遮光カーテン(遮光なし)の裏地
遮光なし(表側)
遮光なし(裏側)
こちらは非遮光(遮光なし)のカーテンです。
このように、カーテンを裏側からみても模様が分かる(柄が透けている)場合は、遮光機能が付いていません。
遮光機能付カーテンの裏地
遮光あり(表側)
遮光あり(裏側)
一方、こちらは遮光カーテンになります。
カーテンの裏側は、無地になっていて柄がみえませんよね。(※柄部分は裾の折り返しです)
カーテンの模様が裏側にでない(柄が透けない)場合は、ほぼ遮光付きと判断することができます。
遮光の裏地にも種類がありまして、
●「黒糸」を織り込んだもの(裏側は柄が透けない)
●生地の裏に合成樹脂をラミネート加工したもの
●アルミ粉末をバックコーティングしたもの
など、最初から縫製で遮光裏地を付けたものや生地に光を反射する特殊な加工が施されているものなど、一枚でも室内を暗くしたり光を遮断する効果があります。
遮光カーテンには「等級」があります
また、ひと口に「遮光カーテン」といっても全てが同じ効果を発揮するものばかりではなく、それぞれに暗さの度合いを示す等級(遮光ランク)があるため、購入の際には必ずご自身の目的に合う「等級」を選ぶことが大切です!
※遮光カーテンの等級について詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
【遮光カーテン】1級・2級・3級の違いと光漏れを防ぐ取りつけ方【プロが解説します】手持ちのカーテンを遮光カーテンにする方法
では本題ですが、お手持ちのカーテンに遮光機能をプラスする方法として、裏地ライナーという便利なアイテムがあります。
この裏地ライナーは、既存のカーテンに取付ける事ができますので、せっかく手に入れた新品のカーテンを買い替えたり無駄にすることなく遮光カーテンがつくれます。
しかも取り外しのきく着脱式ですから、必要な時だけ遮光として活用できるメリットも♪
例えば室内のプライバシー保護や、暑さが厳しい真夏の時期にだけ「遮熱対策」に利用するのも、ひとつの方法です。
このように、裏地ライナーは一般的な遮光カーテンとは違い自由に取り外しがききますので、ライフスタイルや季節に応じて「非遮光と遮光の使い分けができる」ところに利便性があると言えるでしょう。
※光を通しにくい完全遮光1級カーテンについては、こちらの記事をどうぞ。
【完全遮光1級カーテン】防音(遮音)としての効果やメリット・デメリット遮光裏地用ライナーの取り付け方
では、裏地ライナーの一般的な取り付け方をみていきましょう。
裏地ライナーは、「カーテンフック」が通せるように生地の裏上部に白いテープが縫い付けられていますので、ご使用中のカーテンにそのまま取付けることが可能です。
既存のカーテンフックに引っ掛ける
イメージはこちら↓
出典:リリカラ
まず、お手持ちのカーテンからフックを全て取り外します。
次に、フックを下に向けた状態でライナー裏側のテープに真上から差し込みます。(この時、カーテンのフックが付いていた位置にあわせ等間隔に取付けます)
最後に、フックをくるりと反転させ、カーテンヒダの溝にフックを差し込めば完了です。
出典:リリカラ
いかがでしょう。
これなら簡単に遮光カーテンがつくれますよね^^
画像のように、裏地を縫いつける必要はありませんので、どんなカーテンにも取り付けることができます。
サイドクリップで留める方法も
裏地ライナーをつけた後に、カーテンの両サイドを固定させる場合は「サイドクリップ」を活用するのもおすすめですよ。
出典:リリカラ
サイドクリップの数は、カーテンの長さにあわせて片側3~4個くらいがベストだと思います。
マジックテープで留める方法も
ほかにも、マジックテープで両サイドを固定する方法もあります。
遮光裏地をつけるとどんなメリットがある?
こちらは裏地なしのカーテンと、裏地ライナーを付けたカーテンのイメージですが、室内から見た印象も違っていることが分かりますよね。
またカーテンに裏地をつけるメリットは、光を遮断するだけではありません。
例えば、
- カーテンが長持ちする
- 冬場は室内の温かい空気を逃がしにくい
- 日差しによるカーテンの劣化を防ぐ
- 家具やインテリアの日焼け防止になる
- 重厚感が増す
このような効果が得られます。
遮光裏地をつけると価格は2倍になるの?
では、遮光裏地の価格についてはどうでしょうか。
非遮光のカーテンに「裏地ライナー」を付けると、2枚の生地が重なった状態になりますので、価格も2倍になるのでは?と想像しそうですよね。
お客様からのご質問でも、こうしたお問い合わせをいただくことがあります。
でも実際には、表側のカーテンの約3割~6割ほど上乗せになる程度で、価格が2倍になってしまうことはほぼありません。
但し、これはメインのカーテンと裏地用ライナーを同時にオーダーする場合のケースなので、後から「裏地用ライナーのみ」を購入される場合は、種類によってそれなりの費用もみておく必要があると言えます。
窓装飾プランナーのマドカです
お求めやすい既製カーテンと裏地ライナーを同時に購入される場合は、サイズによって2倍くらいのお値段になってしまうケースがあるかもしれません。
「裏地用カーテン」はこんな方におすすめです
というわけで、あとから取付けができる「裏地用カーテン(裏地ライナー)」は、次のような方におすすめです。
- 「使用中のカーテンを遮光にしたい」
- 「必要な時だけ遮光カーテンにしたい」
- 「お気に入りのカーテンを長く使いたい」
着脱式の裏地ライナーなら、遮光カーテンが苦手な方でも必要な時だけ使えますので、とても便利だと思います。
※遮光の裏地用ライナーは大手通販サイトでも様々なタイプを探すことができます。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は「専用の裏地ライナーで、手持ちのカーテンを遮光にする方法」についてお伝えしました。
強い日射しはお部屋での居心地を左右したり、睡眠の妨げになる可能性もあります。
既存のカーテンや薄手のカーテンに遮光機能をプラスしたい時は、簡単に取り外しのできる裏地専用の「ライナー」がおすすめです♪
※こちらの記事もお役立てください。
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