窓装飾プランナーのマドカです
室内の音を漏れにくくする、防音(遮音)カーテンをご存知ですか?
自宅でホームシアターを楽しんだり、ピアノを思いっきり弾きたい時に頭をよぎるのが、お部屋の防音対策ではないでしょうか。
これらの音に関する悩みは、引っ越し先でも常につきまといます。
好きなピアノや音楽、また映画などを自由に楽しむためにも、ご近所の目を気にせず快適に過ごしたいですよね。
そこで今回は、室内の音を漏れにくくする「防音(遮音)カーテン」をご紹介します。
防音(遮音)カーテンとは?
防音カーテンは、一般的なカーテンよりも「音を防ぐ機能に優れたカーテン」のことで、遮音カーテンともいいます。
生地の裏側に特殊なコーディングやラミネート加工(※1)を施すことで、音の吸収力を高め室内外の音を伝わりにくくする特徴があります。
また、遮光性(※2)や遮蔽性(※3)も高まるので「省エネ効果」にも期待できるといえます。
防音カーテンには、通販サイトで購入できるお求めやすいものから、国内有名メーカーの高級オーダーカーテンまで、価格も素材もさまざまなタイプがあります。
- (※1)ラミネート加工とは、複数の材料を貼り合わせて積層させる加工のこと。
- (※2)遮光性とは、光を遮る効果があること。
- (※3)遮蔽性とは、外部からの視線などをさえぎること。
※遮光等級の違いについてはこちらの記事もどうぞ。
【遮光カーテン】1級・2級・3級の違いと光漏れを防ぐ取りつけ方【プロが解説します】ピアノルームの防音対策
「自宅にピアノがある」という方も沢山いらっしゃると思いますが、近所への防音対策は悩みの種ではないでしょうか。
ピアノを自由に弾きたいのに、周囲への音漏れが気になったりしますよね。
たとえば、
- 時間帯を選んで演奏(または練習)している
- 大きい音が出せず演奏に集中できない
- 近所からのクレームがくるのではとあまり演奏していない
など…。
こうした状況では、思いっきり楽しめるはずのピアノが苦痛になったり、ピアノを弾く機会まで減ってしまう可能性があります。
そんなお悩みを解決するのが、外部への音をしっかり遮ってくれる防音(遮音)カーテンです。
もちろんカーテンだけで完璧な防音対策にはなりませんが、普通のカーテンを防音機能付きのカーテンに変えるだけで、音の悩みから解放される可能性は高いと言えるでしょう。
ホームシアターの防音・暗幕対策
また近年は、自宅でのスポーツ観戦や映画鑑賞など、大画面でホームシアターを楽しむ方も増えています。
家に居ながら映画館のような迫力を実感できるのは、ホームシアターの醍醐味ですよね。
テレビの音が左右のスピーカーから流れるのに対し、ホームシアターは前後左右からの音を楽しめるのが特徴です。
つまり観ている人を取り囲む「サラウンド」という方式を採用しているので、360度のあらゆる角度から音に包まれる感覚が楽しめるわけですね。
こうしたホームシアターで音響効果や映像を満喫するためにも、防音対策は欠かせませんが、防音(遮音)効果だけでなく、ホームシアターに必要な暗幕効果にも期待できるのが防音カーテンです。
防音カーテンは完全遮光1級なので、日中でもお部屋の中が暗くなりますし、映画鑑賞にも最適だといえます。
【完全遮光1級カーテン】防音(遮音)としての効果やメリット・デメリット防音カーテン(サウンドガードⅢ)
防音カーテンの中でも、とりわけ効果を発揮するのが、国内メーカー「スミノエ」の防音カーテンサウンドガードⅢです。
私自身もカーテン屋という職業柄、色んな防音カーテンや遮音カーテンをみる機会がありますが、その種類やお値段もさまざまです。
サウンドガードⅢは本格的な防音カーテンというだけあってかなりお値段も高めですが、自宅でピアノを弾いたりホームシアターで音を満喫する方にはとても優れた商品だと思います。
窓装飾プランナーのマドカです
今では大手通販サイトでも、遮音機能付きの色んなカーテンが販売されているので、ご自身の環境や目的にあう防音カーテンがみつかると良いですね。
下記の表は、サウンドガードⅢの防音効果をグラフに表したものですが、一般的な厚手のコーティングカーテンと比較してもその機能の高さが分かります。
出典:株式会社スミノエ
サウンドガードⅢは、生地に特殊なラミネート加工(※1)と、高密度の遮音層にエンボス加工(※4)が施されています。
そのため、生地が厚く重さがあるため優れた防音効果を発揮し、ハイレベルな遮音性と遮光機能で、ピアノルームやホームシアターにも高い効果が期待できるでしょう。
- (※1)ラミネート加工とは、複数の材料を貼り合わせて積層させる加工のこと
- (※4)エンボス加工とは、織り物などの生地に型のついたローラーで熱をかけて凹凸の押し型模様を付ける加工のこと。
防音タイプ①・サウンドガードⅢ「フラットカーテン」
こちらが、防音カーテン「 サウンドガードⅢ」のイメージです。
サウンドガードⅢの特徴は、画像のようにヒダを取らない「フラット縫製」になります。
窓枠の内側に取りつける際には、開口部にすき間なくぴったりと納まるので圧迫感を感じません。
但し、サウンドガードⅢのように高機能の防音カーテンは、裏面のコーティング加工により生地が分厚くなっているため重さもあります。
こちらは、サウンドガードⅢの防音カーテンを開いたときのイメージです。
防音性能は「カーテンの吊り方」も大きく影響するので、窓の上下左右にすき間をつくらないよう開口部いっぱいに取り付けるのが理想的です。
こちらは、防音カーテン「サウンドガードⅢ」の上部(取り付け面)を裏側からみた様子です。
サウンドガードⅢには、遮音性を高めるため本体の上下に、取り外しができるすき間隠しの共生地がついています。
防音タイプ②・サウンドガードⅢ「シェード」
こちらは、防音サウンドガードⅢの「シェード」タイプになります。(※5)
このように、お部屋の正面側に取りつける場合でも、窓枠にしっかりとフィットするのですき間を防ぐことができます。
- (※5)シェードとは、操作コードによって上下に開閉させるカーテンのこと。
こちらは、シェードを途中まで上げた状態のイメージです。
シェードの裾は、床までぴったりつけることで音漏れを無くすことができるため、お部屋の正面側に取りつける場合は「窓枠よりも大きいサイズ」にすると良いでしょう。
シャープシェードの特徴と取り付け方法|メリット・デメリットも《防音カーテン サウンドガードⅢの特徴》
- ハイレベルな遮音効果(音を遮る効果があります)
- 優れた遮光機能(光を遮る効果があります)
- 特殊なラミネート加工によりカーテン生地ならではのやわらかな風合い
- 防炎性能がある(燃えにくい加工付きの商品です)
繰り返しになりますが、防音サウンドガードⅢは生地本体の重量がありますので、できるだけ開閉の少ない窓におすすめします。
※サウンドガードⅢは、お近くのカーテンショップや楽天市場でも購入することができます。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、ピアノルームやホームシアターにおすすめの防音(遮音)カーテンについてご紹介しました。
外部への音漏れを防ぐには、一般的に建物自体の構造を変えたり「二重サッシ」や「防音ドア」「防音室を造る」等の方法がありますが、カーテンで緩和する防音対策もあります。
自宅でピアノやオーディオ、ホームシアターを楽しむ時は、ぜひ防音カーテンにも注目してみてくださいね。
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