クロス職人の親方ブログ

【完全遮光1級カーテン】防音(遮音)としての効果やメリット・デメリット

完全遮光1級カーテン

窓の日差しが眩しい時や、プライバシー保護にも役立つ「遮光1級カーテン」

遮光機能は、カーテン選びの最初の選択肢に挙げられますが、空間の居心地を左右する大切な要素でもあります。

そのため「使い方や目的に応じた遮光等級」を選ばなくてはいけません。

今回は、遮光カーテンの中で最も効果が高く、防音(遮音)機能にも優れた「完全遮光1級カーテン」について解説したいと思います。

完全遮光1級カーテンとは?

遮光1級カーテン完全遮光1級カーテンには、どのような違いがあるのでしょうか。

結論から言うと、その差は加工の違いによるものです。

遮光1級カーテンは2級や3級にくらべて光を遮る機能に優れていますが、カーテンの色や生地の厚さ・素材によりかすかな光を感じる可能性もあります。

それに対し完全遮光1級カーテンは、生地の裏側に特殊なラミネート樹脂がコーティングされているため「繊維のすき間が埋まり生地の密度が増す」ことで熱を遮断する上、外からの騒音を低減したり、室内の音を外部に漏れにくくする防音(遮音)効果も期待できます。

さらに「かぶせ縫い」という方法もあり、カーテンの継ぎ目から光が漏れないように工夫もされています。

完全遮光1級カーテンの効果

  • 遮光性が高い(遮光率99.99%~100%の高い遮光性能)
  • 遮音性がある(特に高音域の遮断を効果的に室内外への防音効果を高める)
  • 遮熱性がある(太陽光による熱を反射し室内温度の上昇をおさえる)

但し、防音や遮音としての機能は、完全遮光1級カーテンで全て解決できるものではありません

※遮光カーテンの等級や効果の違いについてはこちらの記事をどうぞ。
【遮光カーテン】1級・2級・3級の違いと光漏れを防ぐ取りつけ方

室内の温度上昇や家具の日ヤケ防止にも

厚地のドレープカーテンは一般的に夜使用するものなので、日中はレースカーテンで過ごされる方も多いと思います。

ただ日差しが強かったり視線が気になる場所では、昼間でもドレープカーテンが活躍することがありますよね。

こうしたケースでは、完全遮光1級カーテンを活用すると室内の温度上昇が防げるため「省エネ効果」も期待できますし、太陽光による家具の色あせを防ぐこともできます。

【要注意】プロが教える!遮光1級カーテンの正しい選び方

「完全遮光1級カーテン」の防音(遮音)効果

完全遮光1級カーテンの 遮音効果

先にも少し触れましたが、完全遮光1級カーテンは音を吸収する機能もあるため、防音(遮音)カーテンとしても効果を発揮します。

住まいの環境は人それぞれですが、道路沿いに面した住宅では車の音がうるさくてテレビの音が聞こえなかったり、空港の近くだと飛行機の騒音で眠れない等のお悩みを抱える方がいらっしゃいます。

またこうしたケースとは逆に、自分自身が自宅で楽器の演奏をしたりホームシアターを満喫する際には、近隣への音漏れが気になりますよね。

音の悩みは非常にデリケートですからカーテンだけで解決するのは難しい問題ですが、既存のカーテンを完全遮光1級(防音)に変えるだけで悩みが緩和されるかもしれません。

※防音カーテンに興味のある方は、こちらの記事を参考にして下さい。

防音カーテンでできるピアノルームやホームシアターの遮音対策

完全遮光1級といっても、素材はいろいろ

このように、遮光や防音にも効果が期待できる完全遮光1級カーテンですが、その特殊加工にはアクリル樹脂や、ラミネートアルミコーティングなどがあり、生地本体の厚みや種類もさまざまです。

カーテンの購入前には、生地サンプルやショールーム等で事前に確認されることおすすめします。

では、完全遮光1級カーテンについてもう少し詳しくjみていきましょう。

ラミネート加工の完全遮光1級(防音)カーテン

こちらは、生地の裏面にラミネート加工を施した完全遮光1級の防音カーテンです。

完全遮光1級 遮音カーテン 裏面ラミネート加工(画像参照リリカラ)出典:リリカラ

fd52401 遮音 遮光1級生地

fd52401 ラミネート加工 遮光生地裏面

リリカラ ハイパー遮光カーテンの断面図 ラミネート層を含む4層構造
参考画像:リリカラ

素材は比較的に薄手のタイプですが、生地の裏側はポリウレタンとラミネート層を挟むしっかりとした4層構造になっていて、キズにも強いのが特徴です。

アクリル樹脂とアルミコーティングの完全遮光1級(防音)カーテン

こちらは、生地の裏面にアクリル樹脂アルミコーティング加工を施した完全遮光1級の防音カーテンです。

完全遮光1級 遮音カーテン アルミコーティング加工とアクリル樹脂加工(画像参照リリカラ)出典像:リリカラ

fd52406 遮音 遮光1級生地

fd52406 アルミコーティング 遮光生地裏面

こちらも薄手のタイプで、生地の裏側にアルミコーティングをすることで、防音(遮音)機能や遮熱効果を持たせています。

ここでは2種類のカーテンをご紹介しましたが、「コーティング加工の仕方」によって生地の裏面も違っているのがお分かりいただけると思います。

完全遮光1級のカーテンはこうした特殊加工により普通のカーテンよりも重量があるため、できるだけ開閉の少ない窓や、防音効果が必要なお部屋に選ぶのがおすすめです。

遮光だけの目的なら、普通の遮光1級カーテンで十分な効果があります。

※お求めやすい遮光1級や完全遮光カーテンが気になる方はぜひ参考にして下さい。

楽天で遮光1級のカーテンを探す

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完全遮光1級(防音)カーテンを取りつける際の注意点

前述のように、完全遮光1級カーテンは裏側のコーティングや樹脂加工によって、普通のカーテンよりも重量が増します。

なのでカーテンの重さに耐えられず、レールごと落下してしまう可能性も否めません。

完全遮光1級カーテンを取りつける場合は、重さに耐えられるカーテンレールを選ぶことも重要です。

窓の大きさやカーテンの重量にも注意してレールを選びましょう。

完全遮光1級カーテンのメリット

  • 電車や車などの騒音を低減できる(防音効果)
  • 近所を気にせず室内で楽器の演奏ができる(防音効果)
  • ホームシアターが楽しめる(防音効果)
  • 遮光に加え遮熱効果もあるので陽射しの強い窓や温度上昇を防ぐのにも最適
  • 外に明かりが漏れないので室内のプライバシーが守れる
  • 家具や室内の日焼け・色あせ防止
  • 深い眠りの効果がある

完全遮光1級カーテンのデメリット

  • 朝になっても外の明るさを感じられない
  • 室内は暗くなる
  • 普通の遮光カーテンに比べて重量がある
  • 普通のカーテンよりも価格が高め
  • 裏地がおしゃれとは言えない
  • 自宅で洗濯できないものがある

※手持ちのカーテンを遮光にする方法もあります。興味のある方はこちらを参考にして下さい。

【遮光カーテンのつくり方】手持ちのカーテンに裏地をつける簡単ウラ技

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

騒音や外部への音漏れにお悩みなら、普通の遮光1級カーテンよりも「完全遮光1級(防音)カーテン」がおすすめです。

また防音(遮音)カーテンには、大手通販サイトで購入できる格安なものから、本格的な高級オーダーカーテンまで様々な種類がありますので、防音の目的やご予算に応じて上手に遮光1級カーテンを選びましょう。

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