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【ローマンシェード徹底解説】全6種類の使い方やメンテナンスの完全ガイド

ローマンシェード

カーテンとお揃いの生地でオーダーできる「ローマンシェード」。

シェードカーテンと呼ばれることもありますが、どんな商品か分からない…という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、窓をおしゃれに演出するローマンシェードについて詳しく解説します。

ローマンシェードって?

ローマンシェードは、ファブリックスで仕立てたシェード(幕体)を昇降器具に取り付け、「コード」や「チェーン」で上下に操作する窓装飾エレメントです。

ローマンシェードには、次のタイプがあります。

●1枚のシェードの「シングルタイプ」

●2枚のシェードの「ダブルタイプ(ツインタイプ)」

また、「プレーンシェード」や「バルーンシェード」など様々な種類があり、シェードと名付けられたもの全てを総称してローマンシェードと呼びます。

ローマンシェードの特徴

ローマンシェード

カーテンが左右に開くのに対し、ローマンシェードは上下に昇降するため、「日差し」を防いだり「高い建物からの視線を遮る」という使い方ができます。

ただ、大きい窓(掃き出し窓)に使用する際は、出入りのたびに「上げ下げ」しなくてはならないので開閉の少ない窓腰高窓に向いているといえるでしょう。

ローマンシェードはカーテンと同じファブリックで作れますので、遮光遮熱などお部屋の環境にあわせて素材が選べます。

また遮光にする際は、最初から遮光生地を選ぶ方法と、好きな生地に遮光裏地をつける方法もあります。

カーテンとお揃いの生地感で、スタイルの変化を楽しめるのがローマンシェードの特徴です。

ローマンシェードの主な種類

ローマンシェードには、主に次の6つのスタイルがあります。

  • プレーンシェード
  • シャープシェード
  • バルーンシェード
  • オーストリアンシェード
  • ムースシェード
  • ピーコックシェード

では順番にみていきましょう。

プレーンシェード

プレーンシェード

最もシンプルなスタイルです

プレーンシェードは、ローマンシェードの中で最もシンプルなスタイルになります。

布を降ろしたときは平面になり、布を上げると柔らかくたたみ上がるのが特徴です。

またフラットに仕上がるので、柄入りの生地を選ぶと、まるでタペストリーや絵画を飾っているような演出が楽しめます。

プレーンシェードは、カーテンやブラインドとの相性も良いので、どんなテイストのお部屋にも取り入れやすいです。

シャープシェード

シャープシェード シングル

和のテイストにも合うスタイルです

シャープシェードは、等間隔に入れたシェーパーバー(細長い横棒)が特徴のスタイルです。

シェードを降ろした時は、プレーンシェードと同じくフラットな状態ですが、シェードを上げると「バーに引き上げられるように」規則的にたたみ上がります。

直線的でシャープな横のラインが強調されるので、モダン空間和テイストの空間に向いています。

また、横バーの入れ方には「裏面にテープを付ける方法」や「生地をつまんで表側にラインをつくる方法」などがあります。

このようにシャープシェードはバーが最大の特徴になっていますが、薄手の生地はバーのラインが透けてみえやすく、厚めの生地ではバーが透けにくくなります。

バルーンシェード

バルーンシェード

エレガントなスタイルです

バルーンシェードは、布を上げていくとバルーン(風船)のように裾が丸く変形しながらたたみ上がるスタイルです。

生地を降ろしたときは、通常のレースカーテンのように真っ直ぐでストレートな仕上がりになります。

また、上の画像では裾にフリルが付いていますが、フリル無しでも製作が可能です。

●フリル付き → 華やかでエレガントな印象。

●フリル無し → ナチュラルな印象。

曲線の柔らかさが持ち味のバルーンシェードは、ウェーブの出やすいシアーレース薄手の素材がよく使われます。

女性らしさが漂い「エレガントな空間」を演出できるバルーンシェード。

上部のヒダで印象が違ってくるところも魅力で、ギャザーヒダ3ッ山ヒダボックスヒダ、などが選べます。

バルーンシェード

オーストリアンシェード

オーストリアンシェード

ゴージャスなスタイルです

オーストリアンシェードは、さざ波のように美しいウェーブが特徴のスタイルです。

細やかなヒダとフリルが気品に満ち溢れ、一枚でも充分な存在感があります。

生地をたっぷりと使用するため、ドレープラインが美しくみえるように、素材にはボイルやオーガンジーなどの軽くて柔らかいファブリックスが使われます。

シェードを全部降ろしたままでも素敵ですが、少し上げて、窓がみえるように飾るのもおしゃれです。

掃き出し窓や出窓にも美しく映える、華やかなローマンシェードです。

ムースシェード

ムースシェード

優美なスタイルです

ムースシェードは、裾の中央を1本のコードで引き上げるスタイルです。

曲線的なフォルムが魅力で、主にインテリアとしての装飾目的で使われますので、開閉のない「FIX窓」や美しいボトムの形を活かせる「縦長の窓」に向いています。

また、連続した窓に飾ると「リズミカルな窓辺」が演出できます。

ピーコックシェード

ピーコックシェード

孔雀の羽のような個性的なスタイルです

ピーコックシェードは、シェードをたたみ上げると裾が丸く扇(半円形)のように変化するスタイルです。

その形が孔雀が羽を広げているようにみえることから、ピーコック(クジャクを意味する言葉)と呼ばれています。

またシェードを全て降ろしたときは、シャープシェードのようにシンプルな形になるところも特徴的。

生地は「無地」や「柄もの」が主流ですが、「ストライプ柄」を使用すると、個性的な視覚効果が得られるという面白い面もあります。

機能性よりも装飾性を重視したローマンシェードで、縦長の窓に多く使われています。

ローマンシェードの「シングルタイプ」と「ダブルタイプ」

ここまでは、ローマンシェードの代表的な6つのスタイルをご紹介しました。

その中でもプレーンシェードシャープシェードには、次の2つのタイプがあります。

1枚仕立ての「シングルシェード」

プレーンシェード

シングルシェードは、1台の昇降器具に「1種類のシェードを吊す」スタイルです。

厚地のドレープ生地1枚でも、薄地のレース生地1枚でもOKです。

2枚仕立ての「ダブルシェード」

ダブルシェード

ダブル(ツイン)シェードは、1台の昇降器具に「2種類のシェードを前後に吊す」スタイルです。

ダブルシェードには次の4つのパターンがあり、素材は厚地のドレープ生地とレース生地をセットにするのが一般的です。

  • (前幕)プレーンシェード+(後幕)プレーンシェード
  • (前幕)シャープシェード+(後幕)シャープシェード
  • (前幕)プレーンシェード+(後幕)シャープシェード
  • (前幕)シャープシェード+(後幕)プレーンシェード

このようにダブルシェードなら、プレーンとシャープの組み合わせや、レース生地を手前にした「フロントレース」も楽しめます。

ローマンシェードの操作方法

ローマンシェードの操作方法には、主に次の4つの方式があります。

  • コード式
  • ドラム式(シングルタイプ)
  • ドラム式(ダブルタイプ)
  • ハンドル式(手動)
  • 電動式(スイッチ又はリモコン)

これらの操作方法は、「窓の大きさ」「使い勝手」「取付け位置」などに合わせて選べるようになっています。

またドラム式の場合は、「チェーン」や「ループコード」という方法もあり、メーカーや用途に応じて選ぶことができます。

コード式

小窓や軽い素材に適した操作方法です

コード式は、ヘッドレールに通した昇降コードを直接操作して、ストッパーで停止させる方式です。

昇降コードを直接引っ張るので、大きな窓や重い素材の場合は、操作が重く感じられるかもしれません。

また「ダブルシェード」でコード式を選択する場合は、前後2枚のシェードを2本のコードで別々に操作を行なう必要があります。

その場合、片側で2枚のシェードを操作する「片側操作」と、両側で2枚それぞれのコードを振り分ける「両側操作」があります。

ドラム式(シングルタイプ)

操作が軽く大きな窓に適した方法です

ドラム式(シングルタイプ)は、ヘッドレールに内蔵されたドラムで昇降コードを巻き取り、クラッチ(ストッパー)で停止させる方式です。

チェーンやループコードを引いて操作します。

コード式に比べると軽い力でスムーズに操作できるので、大きな窓や重量のある布を使用する場合に向いています。

ドラム式(ダブルタイプ)

操作が軽く大きな窓に適した方法です

ドラム式(ダブルタイプ)は、前後2枚のシェードを1本のチェーンで操作するワンチェーン式が一般的です。

前幕のシェードは手前側のチェーン、後幕のシェードは奥側のチェーンで操作します。

チェーンを引くと引いた分に応じてシェードが上昇し、止めたい位置で手を離すと停止するので、2枚の操作も簡単です。

また、再度チェーンを2cmほど引くとストッパーが解除されて、スピードコントローラーにより適度な速度で自動下降します。

途中で止めたいときは、再度チェーンを2cmほど引きます。

※前後のシェードを2本のシェードで操作する「ツーチェーン式」もあります。

ハンドル式(手動)

天窓や傾斜窓に適した方法です

ハンドル式は、ハンドルを手で回してシェードを昇降させる方式で、「天窓」や「傾斜窓」につかわれることが多い操作方法です。

電動式(スイッチまたはリモコン)

高窓に適した方法です

電動式は、シェードのヘッドレールに内蔵されたモーターの力で、ドラムを回転させて昇降を行なう方式です。

「スイッチ」や「リモコン」で操作するため、大型窓に取り付ける場合や重量のあるシェード、また手の届かない高窓に向いています。

さらに、複数のシェードを一斉に、または単独で操作するなど必要に応じた開閉も可能で、コンセントに差し込むだけで使用可能な製品もあります。

ローマンシェードのメンテナンス

次に、ローマンシェードのメンテナンスについてみていきましょう。

ローマンシェード メンテナンス

日常的なお手入れ方法としては、「ハンディモップ」や「布」などでシェードの汚れを取り除きます。

多くのローマンシェードは、カーテンと同じ素材でできているので、生地を取りはずして自宅でのお洗濯も可能です。

その際は、シェードに付いている絵表示(ラベル)に従って洗濯を行ないますが、生地によっては洗えない場合もあるため、きちんと確認するようにしましょう。

では、ローマンシェードの「取り外し方」と「取り付け方」の主な手順をみていきます。

シェードの取り外し方

ローマンシェードには色んなスタイルもあり、また各メーカー毎に「コードの通し方」や「付属部品」等が微妙に違っていますので、必ず取扱説明書に従いましょう。

ここでは、プレーンシェードの手順を例に挙げてみます。

  • ①シェードを一番下まで降ろす
  • ②裾のウェイトバーを外す
  • ③昇降コードを外す
  • ④生地(シェード)を取り外す
  • ⑤コード類が絡まないように束ねる

①シェードを一番下まで降ろす

プレーンシェード

シェードを一番下まで降ろした状態にします。

②裾のウェイトバーを外す

 

プレーンシェード 生地の取り外し方

裾のウェイトバーを外します。

(裾の折り返し部分に開口部があるので、そこから引き出します)

③昇降コードを外す

 

プレーンシェード 生地の外し方2

コードアジャスターから昇降コードを外します。

※コードをほどく際に、紐を通してあるリングの位置にペンやマジックで目印をつけておくと、取付けの際に調整の手間が省けるので便利です。

④生地(シェード)を取り外す

プレーンシェード 生地の外し方3

ヘッドレールから生地を取り外します。

(上部はマジックテープになっているので簡単に剥がせます)

⑤コード類が絡まないようにまとめておく

プレーンシェード 生地の外し方5

昇降コードは、抜き終わったら絡まないように軽くまとめておきます。

シェードの取り外け方

取り付け方は、逆の手順です。

  • ①昇降コードをほどく
  • ②生地をヘッドレールに取り付ける
  • ③裾のコードアジャスターをリングテープにセットする
  • ④紐をリングテープに順番に通す
  • ⑤ウェイトバーを裾の開口部へ差し込む

①昇降コードをほどく

昇降コードをほどく

束ねていた昇降コードをほどきます。

②生地をヘッドレールに取り付ける

プレーンシェード 生地の取付け

生地をヘッドレールに取り付けます。

③裾のコードアジャスターをリングテープにセットする

プレーンシェード 生地の取付け方

裾のコードアジャスターをリングテープにセットします。

④紐をリングテープに順番に通す

プレーンシェード 生地の取付け リングテープに通す

昇降コードの紐をリングテープに順番に通します。

⑤ウェイトバーを裾の開口部へ差し込む

プレーンシェード 生地の取付け ウェイトバーを差し込む

ウェイトバーを裾の開口部へ差し込めば、取付けは完了です。

シェードのスタイルは違っても「上部のマジックテープ」と、生地裏面の「操作コード」の構成は全て共通していますので、ローマンシェードの生地の取外しと取付けは、こうした流れになります。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は、ローマンシェードについてお伝えしました。

普通のカーテンとはひと味違う空間を演出できるシェードスタイル。

カーテンはもちろん、ブラインドやロールスクリーンとも相性が良いので、おしゃれな窓のコーディネートにぜひ取り入れてみて下さいね。

※こちらの記事もお役立てください。

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