クロス職人の親方ブログ

【3分でわかる】柄のある壁紙(クロス)を貼る方法「柄合わせ」

親方

この道30年クロス職人の親方です。

壁紙・クロスの柄ついて紹介します。

突然ですが、柄クロスを貼る方法で困っていませんか?…。

やり方さえ分かれば、柄クロスは簡単に貼る事が出来るんです。

貼り方のポイントとしては…

  • 頭出しの裁断(柄を揃えてカットする)
  • 基準線を引く(墨出し)
  • 柄を合わせて貼り付ける

この辺りになります。

とは言っても、「無地のクロス」を貼った経験も無く、いきなり柄のあるクロス貼りにチャレンジする場合は、最初にクロス(壁紙)の貼り方をおさえてください。

こちらの記事でクロスの貼り方を解説しています。

壁紙のDIY・自分で壁紙を変える【クロスのⅮⅠY】壁紙張り替えを自分でやりたい初心者にプロが徹底アドバイス

それでは、ポイントを深堀しつつ、超簡単に柄クロスが貼れる方法について説明して行こうと思います。

柄のある壁紙(クロス)って何?

柄クロスを一言で言うと「模様がある壁紙」です。

模様があると「何が違うの?」という方もいると思いますが、違いを一言で言うと「施工方法」が違います。

壁紙の施工方法をザックリ分けるとすれば…

  • 無地貼りできるもの
  • 柄合わせが必要なもの

この2つに分けることが出来ます。

織物調などで見られる「無地」の壁紙なら、好きな位置を適当に決めて貼り出すことが出来ますが「柄」のある壁紙はそういう訳にはいきません。

柄がある壁紙を「無地貼り」すると壁紙の繋ぎ目が目立って仕方ありません。

つまり、柄合わせが必要な壁紙は「柄を合わせる」ことで美しい仕上がりになるという事です。

そんな柄クロスには「花柄」や「幾何学模様」「タイル柄」…などなど。

壁紙に様々なプリントや模様が入っていますので、一目で「柄合わせが必要」だと分かります。

柄のリピート

壁紙の「柄」はランダムに見える場合も有りますが等間隔でプリントされてる為、同じ柄が同じ距離毎に現れます。

その間隔の事を「リピート」と言います。

柄の「リピート」はクロスによって変わりますので、自分が貼ろうと考えてるクロスのリピートを調べましょう。

柄のあるクロスは画像のような矢印がついてますので矢印部分を重ねる事で、ピッタリに柄合わせが出来るように作られています。

柄クロスの矢印

柄クロスは貼り始めが肝心!この方法をためしてください

柄クロスを貼るには「糊付け・裁断」の段階から準備が必要になります。

とはいえ、そんなに難しい事ではありません。

クロスの頭出し

クロスを貼る前に、必要な長さを計りカットしますが「柄クロス」はリピートがあるので、あらかじめ壁紙の天井部分を揃えてカットする必要があります。

少しややこしい説明ですが、この事を「頭出し」と言います。

難しく考えずに、壁紙を裁断する前に「矢印」でカットすればOKです。

柄クロスを矢印でカット

このように定規を矢印に合わせて壁紙の頭を統一します。

柄クロスを定規でカットする

天井部分(頭出し)が決まったら、頭を基準に必要な長さにカットすればOKです。

要するに、柄クロスを貼る際には「頭出しした壁紙を必要な長さにカット」し糊付けします。…と覚えておけば大体大丈夫です。

柄クロスの張り出し位置を決める

柄クロスの頭出しが出来たら、貼り出す前に「垂直線と水平線」を出していきます。

垂直線は「貼り出し位置の基準線」なので、どこか適当に出すのではなく、お部屋の外周を計り「割り付け」をして引いていきます。

割り付けのポイントはと言うと…

  • お部屋の外周を壁紙の横幅で割る
  • お部屋の角になる部分は15cm以上壁紙が巻けるように割り付ける
  • 壁紙の横幅、半分以下の余りが出ないようにする

こんな感じです。

分かりやすく言うと、横幅の小さい壁紙が目立つ位置に入らないように基準線を引くという事になります。

一方、水平線は矢印が通るラインになるのでリピートを計算して引きましょう。

この時、墨つぼでラインを出すと墨汁が残るのでチョークラインを使います。

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壁紙を貼りたい部分に「垂直線」「水平線」を引いて作業に入ります。

基準線のおさらい

  • 張り出し位置を決めるために垂直線を引く
  • 柄合わせのために水平線を引く

柄クロスの貼り出し

壁紙を貼りたい部分に「垂直線」「水平線」のラインが引けたら、もう一度間違いないか最終確認して貼り始めます。

貼り出しは垂直線をクロスの左に合わせ水平線を矢印に合わせます。

これで一枚目のクロスは貼り終わりです。

ここで垂直線からずれたり、壁紙を斜めに倒してしまうとラインを出した苦労が水の泡になりますので慎重に貼り付けます。

後は、水平線を意識しながら、2枚目、3枚目と貼り進めましょう。

こんな感じです。

繰り返しですが、注意点は「垂直線の倒れ」です。

基本線となりますので振り下げやレーザーを使い「基準線」を出しましょう。

垂直・水平線を出すのに便利で手ごろな墨出しレーザー機を紹介しておきます。

壁紙の柄がずれてしまう理由とは

ラインを出し、しっかり合わせたにも拘わらず柄が合わないケースがあります。

クロスに問題があるんではないか?と疑いたくなりますがそうではありません。

クロスは強く刷くと、その方向に伸びてしまう事があるのです。

上の水平線に矢印を合わせても下の水平線に矢印が合わない時は、間違いなくクロスが伸びてしまってますので、全部のクロスが同じ力加減になるよう、決して引っ張らず軽く刷いて施工して下さい。

まとめ

最期までご覧いただきありがとうございます。

この記事では「柄クロスの貼り方」を紹介してきました。

ちなみに、今回紹介した方法では「水平線」を上下2本引いていますが、位置に決まりはありませんので自分が使いやすい水平線を出して貼ってみて下さい。

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