窓装飾プランナーのマドカです
今回は、白い遮光カーテンについてお伝えします。
カーテンには沢山の色の種類がありますが、「白いカーテン」に憧れるという方も多いのではないでしょうか。
白はどんなインテリアにも溶け込んで、空間に明るさと清潔感を与えてくれますよね。
でも強い日射しが差し込む部屋だったり、プライバシーが必要な空間には、「普通の白いカーテン」ではちょっと物足りなさを感じるもの。
そんなとき、遮光機能があったら…。なんて思うかもしれません。
一般的に「白は光を通しやすい色」ですが、白い遮光カーテンにも「光を遮る効果」はあるのでしょうか。
この記事では、白い遮光カーテンの効果やデメリットについて検証してみたいと思います。
白い遮光1級カーテンは透けない
結論からいいますと、白い遮光1級カーテンなら、遮光機能としては充分に機能を果たします。
その理由は、遮光等級の性質にあります。
- 完全に光を遮断する、完全遮光1級カーテン
- ほとんど光を通さない、遮光1級カーテン
- うっすらと光を通す、遮光2級カーテン
- 光を通しやすい、遮光3級カーテン
完全遮光1級 | 遮光率100% | 人のシルエットが認識できないレベル |
遮光1級 | 遮光率99.99%以上 | 人の顔の表情が認識できないレベル |
遮光2級 | 遮光率99.80%~99.99%未満 | 人の顔あるいは表情がわかるレベル |
遮光3級 | 遮光率99.40%~99.80%未満 | 人の表情はわかるが事務作業には暗いレベル |
これは、遮光カーテンの等級を「4つのランク」で表したものです。
完全遮光1級カーテン
生地本体からの光漏れを感じないのが、完全遮光1級のカーテンです。
完全遮光1級は、生地の裏面にコーティング加工しているので「遮音効果」もあります。
遮光1級カーテン
色によってかすかに光を通す可能性はあるものの、遮光としては充分な機能を果たすのが、遮光1級のカーテンです。
遮光2級カーテン
程よい光を取り入れるのが遮光2級カーテン。遮光カーテンの中でも人気がある等級です。
遮光3級カーテン
遮光機能としては物足りなさを感じる遮光3級カーテン。少し明るさを感じます。
窓装飾プランナー
このように、遮光カーテンは「完全遮光1級~3級」までの4等級に分類されています。
そのため、白いカーテンに「遮光効果を望む」場合は遮光1級を選ばなくてはいけません。
とはいえ、白い遮光1級でも濃い色のカーテンに比べれば「かすかに光を感じたり」「縫い目から光が漏れる可能性」も否めません。
遮光を重視する場合は、カーテンの取り付け方も重要!
また、せっかく白い遮光カーテンを購入しても、カーテンと窓のあいだに隙間が開くと意味がありませんので、カーテンの取り付け方にも注意する必要があります。
※遮光カーテンの等級と取付け方についてはこちらの記事をどうぞ。
【遮光カーテン】1級・2級・3級の違いと光漏れを防ぐ取りつけ方【プロが解説します】「白い遮光1級カーテン」の透け具合を検証してみました
実際に、植物柄の白い遮光1級カーテンで「透け具合」を検証してみました。
遮光カーテンは、裏地に黒い糸を混ぜることで遮光機能を高めています。
画像をみると、カーテンの裏地が黒っぽいグレーになっているのがお分かりいただけるでしょうか。
これは遮光等級が高いほど「糸と糸の間の隙間」が小さくなり密度が高くなるため、このように黒っぽい裏地になります。
つまりこの裏地効果が、遮光1級カーテンの光を通さない理由なんですよね。
実際に、白い花柄の遮光1級カーテンを西日の方角に向けて写真を撮りましたが、ほとんど光は通しませんでした。
このようなことから、白いカーテンでも遮光1級なら光を遮る機能が高いといえます。
けれど「白の遮光1級カーテン」にも様々な種類がありますし、人それぞれに窓の環境も違っているため、100%遮光できるとは限りません。
なので「素材等によってかすかに光を通す可能性」もあることは認識しておきましょう。
同じ系統の白でも「遮光機能を重視する」場合は、遮光1級カーテンがお勧めです。
好きな白いカーテンを遮光カーテンに変える方法
とはいっても、白い遮光カーテンは数が少なくて種類も揃っていないのが現状です。
無地の白はみつかっても、柄物を探すのははっきりいって難しいと思います。
そんな時は、自分好みの「白いカーテン」を遮光カーテンにリメイクする方法がありますよ。
※こちらの記事に詳しく書いていますので、興味のある方は参考にして下さい。
【遮光カーテンのつくり方】手持ちのカーテンに裏地をつける「簡単ウラ技」白い遮光1級カーテンのデメリットは?
では、白い遮光1級カーテンのデメリットについてはどうでしょうか。
デメリットを挙げるとすれば、白の鮮やかさに欠けるという点です。
一般的な白いカーテンは「クリアな明るさ」が魅力ですが、白い遮光カーテンは黒っぽい糸を混ぜることで遮光機能をもたせていますね。
そのため遮光1級カーテンや完全遮光1級カーテンの場合は、遮光2級や3級に比べるとさらに糸の密度が高まり、表側の白い色がくすんでみえてしまうことも。
このような理由から、本来の白を保ったままの、真っ白な遮光1級カーテンを探すのはちょっと難しいかもしれません。
しかし最近では、国内メーカーや大手通販サイトでもクリアな白を目指した遮光1級カーテンが続々登場していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
今後もますます美しい発色の白い遮光カーテンが増えて、コーディネートの巾が広がるのではと私自身も期待しているところです。
補足ですが、「白いカーテン」に分類されている白の範囲は意外に広いもので、真っ白かと思えばアイボリー系の白だったり、うっすらとクリーム色っぽかったりと本当のクリアな白は中々少ないものです。
なので、白いカーテンを購入する際には、必ず生地サンプルで色味をチェックするようにしましょう。
カーテンの専門家
お部屋のインテリアや内装の色にマッチした「白いカーテン」をみつけることが大切ですね。
白い遮光カーテンは透けるのか・まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、「白い遮光1級カーテンの透け具合とデメリット」についてお伝えしました。
結論としては、白い遮光1級カーテンは透けにくいという事です。
最後にもう一度まとめたいと思います。
- 白い遮光1級カーテンは透けにくい(※2級・3級には注意!)
- 白い遮光カーテンは色がくすんでみえることもある。
- 白い遮光カーテンがみつからない場合は裏地をつける方法もある。
- 白いカーテンはできるだけ生地サンプルで色味をチェックする。
- 完全に遮光にこだわるならカーテンの取りつけ方も重要!
白は多くの人に愛される色。
空間に明るさを演出するだけでなく、遮光としても積極的に取り入れたい色ですよね。
現状では、白い遮光カーテンの種類や数は決して多くありませんが、個人的にも増やして欲しい色だと思っています。
また白いカーテンと遮光機能にこだわる場合、同時に忘れてはいけないのは、
「色ばかりに集中せず、カーテンの取り付け方やサイズにも気を配ること」ですね。
理想のカーテンを手に入れても、窓にすき間だらけでは意味がありませんので。
好きな色を選ぶのと同時に環境に合った使い方をすることが、納得のいくインテリアコーディネートにつながります♪
窓装飾プランナーのマドカです
こちらの記事もお役立てください。