親方
接着剤を使わない置き敷きでもOKな「タイルカーペット」ですが、ズレが気になる場合は接着剤でしっかり固定したいですよね
ウェブ上で「タイルカーペットの貼り方」を検索すると、かなりの数が見つかりますが「糊」「接着剤」についての解説が少ないと感じましたので、この記事で紹介したいと思います。
と、その前に「接着剤」を使うメリットはと言うと…
- タイルカーペットがズレない
- 出来上がりが綺麗に仕上がる
- ズレないのでタイルカーペットの下に「ゴミ」などが入らない
このようなところです。
他にも「部分的に貼りたい」ような時も接着すると完璧に仕上がります。
タイルカーペットの糊は何を使えばいいの?
タイルカーペットのメリットは何回でも「貼って剥がせる」ところにあります。
たとえば
「コーヒーをこぼした」
「汚してしまった」
こんな時は汚れた部分だけ剥がして洗えますので、いつまでも綺麗な状態をキープできます。
つまり、完全に接着しない「接着剤」を使うのが良いという事になります。
このような何度でも脱着できる接着剤を「ピールアップ形接着剤」と言います。
タイルカーペットを糊で貼る場合は「ピールアップ形接着剤」を使うのがプロの間でも一般的です。
なので、特別な理由がない場合は「ピールアップ形接着剤」を使ってタイルカーペットを貼ればOKです。
ピールアップ形接着剤の強度
何回でも貼って剥がせる接着剤と聞けば、その強度が不安になる方もいると思いますが接着剤表面を汚さない限りいつまでも接着力は変わりません。
なので、接着力を心配する必要はありません。
今回の記事では私が実際に「ピールアップ形接着剤」を使いタイルカーペットを貼ってきましたので実例をもとに使用方法などを紹介します。
ピールアップ形接着剤を使ったタイルカーペットの貼り方
今回は「コンパネ」の上にタイルカーペットを貼ってきました。
貼る前の画像がこちらです。
施工前の注意点として「ゴミ」「ホコリ」を綺麗に除去することが考えられます。
理由はと言うと「ピールアップ形接着剤」はゴミやホコリで接着力が落ちるからです。
なので、掃除機を使ってゴミひとつない綺麗な下地にします。
画像の通りコンパネの継ぎ目に「パテ」をしていませんが、タイルカーペットは下地に影響されにくいので必要ありません。
綺麗に掃除したら「基準線」を出していきます。
※パテとは、下地の継ぎ目を平滑に整える調整剤を使った下地調整方法です。
今回のタイルカーペットは「50cm×50cm」の大きさでした。
なので貼る部分の大きさを「50cm」で割り、端の大きさが均等になるよう基準線を出します。
画像のように「2方向」の基準線を出してください。
ちなみにこの場合「5420÷500=10.84」なので、50cmのタイルカーペットが10枚と0.84枚必要です。
なので「0.84」を振り分けて基準線を出せばOKです。
親方
分かりやすく説明すると「部屋のセンター」に線を引くか「センターをまたぐ」かの2通りが考えられます。
タイルカーペットの大きさで割った端数が…
- 「0.5以上」ならセンター
- 「0.5以下」ならセンターを材料の半分ズラす ※50cmなら25cmズラす
と覚えておけばOKです。
つまり今回の端数は0.84なので「5420÷2=2710」とセンターを出して…
「2710mm」の位置に基準線を出せばいい感じに振り分けられます。
もう一つは「4850÷500=9.7」なので、同じく「センター」が基準線になります。
私の場合、床全面に糊を塗りたいので最終ラインに基準線を出しています。
接着剤を床に塗る
ピールアップ形接着剤は「クシ目」の大きさで接着力に強弱をつけることが出来ます。
接着力が欲しいなら「クシ目」の大きいヘラを使い、接着力が必要ないならガムテープなどでクシ目を調節すれば良いです。
私はこんな感じで使っています。
接着剤を購入すると「クシ目」のヘラが付いてきますので糊を好みの量に調整してください。
ちなみにですが、クシ目が大きいと接着剤が沢山必要になります。
ピールアップ形接着剤は「オープンタイム」を取る
ピールアップ形接着剤を塗り終えたら「半透明」になるまで乾燥してからタイルカーペットを貼ってください。
ピールアップ形接着剤は乾燥しても接着しますのでオープンタイムを取りすぎたとしても問題ありません。
むしろ、乾かないうちに貼り始めると継ぎ目から糊がはみ出して仕上りが汚くなる可能性があります。
タイルカーペットは基準線から貼り始める
こんな感じですが、もっと分かりやすい参考図がありますのでご覧ください。
参考図のように、基準線から外れないように並べていきます。
詳しく説明します。
上向き・横向きを交互に貼る「市松貼り」でも、同方向に貼る「流し貼り」でも矢印が同じ方向に向くように並べてください。
カットの方法は下記で詳しく説明します。
タイルカーペットのカット方法
タイルカーペットのカット方法は2種類あります。
- コーナーカッターでカット
- 材料を定規として使ってカット
一つずつ説明します。
コーナーカッターでカット
ほとんどの床職人さんは「コーナーカッター」を使ってカットしているのではないかと思います。
私もコーナーカッターを使う派です。
使い方は下記画像の感じです。
コーナーカッターを使うメリットは
- カットが早い
- カットが綺麗
- カッターで怪我しない
こんなところですが、圧倒的に綺麗で早いので余裕がある人には「コーナーカッター」をお勧めします。
材料を定規として使ってカット
タイルカーペットを定規として使いカットする方法もあります。
やり方はと言うと…
- 1.最終ラインのタイルカーペットに綺麗に重ねる
- 2.タイルカーペットを壁に当てて定規のように使う
- 3.切れ目が入ったらタイルカーペットを曲げてカットする
こうなります。
このカット方法は、強く切りすぎると下のタイルカーペットまで切ってしまいますので注意が必要です。
タイルカーペットの完成
説明したいずれかのカット方法でタイルカーペットをカットしたら完成です。
タイルカーペットは文字通り「タイル」になった「カーペット」ですので、足触りが心地よく寝っ転がっても快適です。
また、繰り返しですが「汚れた」としても「部分的な洗浄」が出来るので長い間使うことも出来ます。
犬や猫などのペットを飼ってる場合でもフローリングと違いペットの足が疲れませんよね。
まとめ
親方
最後にポイントをまとめます。
- 接着剤は「ピールアップ形接着剤」を使う
- ピールアップ形接着剤はオープンタイムを取る
- 基準線を出し線に沿って敷き詰める
という事でこの記事は以上です。
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