カーテン専門家
カーテン業界歴15年、窓装飾プランナーのマドカです。
今回は、下がらなくなってしまったブラインドの直し方についてお伝えします。
ブラインドが「下がらない」「降りない」こんな状態でお困りではありませんか。
ブラインドは、日常的に上げ下げを繰り返していると突然動かなくなる事があり、慌ててしまう方も多いのではないでしょうか。
また、止まりにくい(止まらない)という不具合も耳にすることがあります。
そのままだと日常生活にも影響するため、できるだけ早く対処したいですよね。
そこで今回は、ブラインドが下がらない(降りない)ときの直し方について解説します。
ブラインドが下がらない原因は?
ブラインドが下がらないときは、次のような原因が考えられます。
- ストッパーが固定されている
- 昇降コードが絡んで下がりにくくなっている
- 昇降コードが切れかけている・または切れている
根本的な原因は、実際にブラインドの「種類」や「メーカー」を確認しないと分からない点もありますが、特に多いのはこの3つです。
【ブラインドの修理】下がらない(降りない)ときの直し方
では、ブラインドが下がらなくなってしまった場合の直し方をみていきましょう。
ストッパーが固定されている場合
ブラインドを取り付けた直後や、日常的な上げ下げでつい昇降コードを強く引き上げた際に、ストッパーが強く掛かりすぎて一時的に固定されてしまうことがあります。
その場合ブラインドは降りてきません。
なので、対処法として次のことを試してみましょう。
窓装飾プランナーのマドカです
ちなみに「ポール式」と「ワンポール式」で仕様が違います。
ポール式は、操作棒とコードが分かれているタイプ。
ワンポール式は、操作棒の中にコードが内蔵されているタイプです。
「ポール式」のストッパーを解除する方法
①.ポール式の場合は、ブラインド本体を下から手で押し上げ、同時に昇降コードのひもを引き下げてください。
その際、力を入れすぎてコードが切れないように注意してくださいね。
②.①の方法で解除されない場合は、操作コード(ひも)のどれか1本で引き下げてみてください。
「ワンポール式」のストッパーを解除する方法
①.ワンポール式の場合も、ブラインド本体を下から手で押し上げ、同時に昇降コードのひもを引き下げてください。
ワンポール式は、スラット(羽根)を回転させる操作棒に昇降コードが内蔵されています。
②.①の方法で解除されない場合は、操作コード(ひも)のどれか1本で引き下げてみてください。
それぞれこの2つの方法で、ストッパーが解除されて元通りになることが多いです。
また、ブラインドが「斜めに傾いている」場合も、昇降コードを左右どちらか斜め方向に軽く引っ張ると直せる可能性があります。
何度試しても直らない場合は、販売店またはメーカーに問い合わせてみましょう。
※ブラインドが壊れたときの対処法(メーカー保証)についてはこちらの記事をどうぞ。
【ブラインドの故障】こわれたときの対処法昇降コードが絡んで下がりにくくなっている場合
ブラインドを上げた時に、昇降コードが絡んで下がらなくなることもあります。
この場合の対処法はこちらです↓
1.コード留めの中心部をドライバー等で押して、コード止めキャップからコード止め本体を外します。(※下記の図を参照)
※コード止めを外す時にはキャップを破損しないように注意して下さい。
2.昇降コードの結び目をほどき、絡みを直します。
3.昇降コードを揃えてから、結び目を作りコード止め本体に固定して、コード止めキャップをかぶせて元の状態に戻します。
※結び目は二重結びにしてコード止め本体から外れないようにして下さい。
ワンポール式は、これでコードの絡みを直すことができると思います。
※「ポール式」と「ワンポール式」は下記でも解説しています。
昇降コードが切れかけている・または切れている場合
昇降コードのひもが切れそうになって降りてこない場合は、ひもが切れる前に交換する必要がありますね。
昇降コードの交換は、ブラインドが「止まりにくかったり」「止まらない」という場合でも直せる方法です。
ヒモが完全に切れると修理が難しくなるため、できるだけ早めに交換しましょう。
前述のように、ブラインドの操作方法には「ポール式」と「ワンポール式」がありますので、それぞれみていきます。
ポール式の場合
ポール式は、操作棒と昇降コードが2つに分かれているタイプです。
ブラインドのスラット(羽根)の角度を変える「ポール(棒)」と、「昇降コード(ひも)」が別々に付いています。
ポール式は、メーカーごとに呼び名が異なります。
・タチカワブラインド → ポール式
・ニチベイ → ポール式
・TOSO → コード&ロッド式
ポール式の「昇降コードの交換方法」は、下記の「メーカー公式サイト」を参考にして下さい。
昇降コードの交換は少し難易度が上がるので、「DIYが得意な方向け」になっています。
自分で直すのが不安な場合は、販売店またはメーカーに問い合わせてみましょう。
タチカワブラインドでは、昇降コードがまだ切れていない場合と、昇降コードが切れた場合の交換方法が記載されています。ちなみに、
昇降コードがまだ切れていない場合の交換方法は、DIYが得意な人向け。
昇降コードが切れてしまった場合の交換方法は、上級者向けです。
◆「ポール式」の昇降コード交換方法はこちら
・タチカワブラインド→https://www.blind.co.jp/maintenance/pdf/IB04.pdf
・ニチベイ→こちらはメーカーの事業所一覧へ
・TOSO→こちらはメーカーのお客様サポートへ
ワンポール式の場合
ワンポール式は、1本の操作棒になっているタイプです。
「操作ポールの中に昇降コードも内蔵されている」ので見た目がすっきりしています。
ワンポール式はメーカー3社とも同じ呼び名です。
・タチカワブラインド → ワンポール式
・ニチベイ → ワンポール式
・TOSO → ワンポール式
ワンポール式の「昇降コードの交換方法」は、下記の「メーカー公式サイト」を参考にして下さい。(※DIYが得意な方向けです)
タチカワブラインドでは、昇降コードがまだ切れていない場合と、昇降コードが切れた場合の交換方法が記載されています。
ちなみにワンポール式では、
昇降コードがまだ切れていないときの交換方法は、DIYが得意な人向け。
昇降コードが切れてしまった場合の交換方法は、難しくてかなり面倒(上級者向け)です。
◆「ワンポール式」の昇降コード交換方法はこちら
・タチカワブラインド→https://www.blind.co.jp/maintenance/pdf/IB05.pdf
・ニチベイ→こちらはメーカーの事業所一覧へ
・TOSO →https://www.toso.jp/ebook2018/ib/ib/html5.html#page=119
「ブラインドの修理」メーカーへ問合わせの際はメンテナンスシールを確認する
国内メーカーのブラインドには「商品番号」「色」「サイズ」などのメンテナンスシールが付いていますので、販売店やメーカーに問い合わせる場合は、この「シールに記載されている内容」を伝えることでスムーズに確認ができます。
ブラインドに貼られているメンテナンスシールの位置は、下記を参考にしてください。
タチカワブラインドのメンテナンスシール
「タチカワ」のブラインドのメンテナンスシールは、本体の右下上面に貼られています。
ニチベイのメンテナンスシール
「ニチベイ」のブラインドのメンテナンスシールは、本体の左側下面(A)、または奥側(B)に貼られています。
TOSOのメンテナンスシール
「トーソー」のブラインドのメンテナンスシールは、本体の右下上面に貼られています。
ブラインドを使うときの注意点
ブラインドは何年も使っているとやはり消耗するので、昇降コード(ヒモ)が切れやすくなります。
ですから、紐が切れてないのにブラインドが「頻繁に下がらなくなる」という場合は、日常の使い方を見直してみましょう。
例えば、スラット(羽根)を閉じたままの状態で上げ下げすると、昇降コードに無理な力が加わるため摩耗しやすくなります。
これが知らないうちに故障を早める原因にも…。
昇降時の正しい使いかたは、ブラインドを上げるときにスラット(羽根)が水平になっている(天井を向いている)ことです。
ただ忙しいときには、つい「羽根を縦にとじたままで上げてしまう」ことがあるかもしれませんね。
不意にとってしまう行動は誰にでもあることですが、ブラインドを長持ちさせるためにはやはり基本的な使い方が重要です。
故障を防ぐためにも、日頃からスラットの向きを意識して上げ下げを行なうようにしましょう^^
ブラインドを買い換える場合は「つっぱり式」もお勧めです
故障したブラインドを思い切って買い換える場合は、「つっぱり式」も便利です。
つっぱり式なので、壁と壁の間や窓枠の内側(枠内)の取り付けに限定されますが、ネジ留めしなくても手軽に設置することができます。
※つっぱり式のブラインドについてはこちらの記事をどうぞ。
【ネジ穴不要!】つっぱり式のアルミブラインドで遮熱・遮光もばっちりまとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、下がらなくなってしまったブラインドの直し方についてお伝えしました。
ブラインドが降りない場合は、まず
- ブラインド本体を下から手で押し上げ、同時に昇降コードの紐を引き下げる
- 昇降コードを1本ずつ下に引いてみる
この2つを試してみて下さい。
それでも元に戻らない時は、「昇降コードが切れかかっている」か「既に切れている」かもしれません。
その場合は、コードの交換になります。
DIYが得意な方は、割と簡単に交換することができますが、やはり「自分で修理するのは不安」という方は、ブラインドを購入したお店やメーカーへ問い合わせてみることをお勧めします。
窓装飾プランナー
こちらの記事もお役立て下さい。