窓装飾プランナーのマドカです
今回は「ブラインドが故障したときのメーカー保証」に関するお話です。
「ブラインドが下がらない」「コードが切れた」「スラットが回転しない」など、ブラインドの故障でお困りではありませんか?
特に購入して間もない時の不具合や、1年~2年くらい経過してからの故障に関しては、修理の方法や保証期間についても気になりますよね。
そこでこの記事では、
- ブラインドに保証期間はある?
- ブラインドの耐用年数(寿命)は?
- ブラインドの壊れた部品を特定すれば交換できる?
- 保証期間内でも手出しは発生するの?
このような内容でお届けします。
※下がらなくなったブラインドはこちらの記事をどうぞ。
【ブラインドの修理】下がらない(降りない)時の直し方※止まらない・回転しないときはこちらの記事をどうぞ。
【プロが解説】ブラインドが止まらない・回転しない・折れてしまったらどうする?【対処法について】ブラインドに保証期間はある?
まず、ブラインドの故障として考えられるのは、
- ブラインドが下がらない
- 回転しない
- 止まりにくい
- コードが切れた
- ポールの根元が折れた
- スラット(羽根)が動かない
- スラットが折れてしまった
このようなものが挙げられます。
では、壊れてしまったブラインドに保証期間はあるのでしょうか?
大手国内メーカーの「ニチベイ」「タチカワブラインド」「TOSO(トーソー)」の商品は、購入から3年の保証期間があります。
ブラインドの正しい使い方をしているにも関わらず故障した場合の保証ですが、故障の原因や部位によって期間が異なります。
- 購入から1年間の保証 → スラット(ブラインドの羽根)・レザー・消耗品(操作コード類)
- 購入から3年間の保証 → 上記以外の、部品の故障および破損
このような感じです。つまり
部品の故障や破損(内部構造の破損)に関しては3年保証。
コード類やスラットに関しては1年保証ということになります。
但し、故意にスラットを曲げたり、激しい操作などでコードが切れてしまった場合は、その対象外となるので注意しましょう。
保証書と取扱い説明書があれば対応がスムーズ
修理の際には、国内メーカーの場合、購入時の保証書が必要になります。
またブラインド本体にはメンテナンスシールがついているので、予め確認しておけば、ブラインドの「仕様」や「生産日」が判明しやすく、メーカー側の対応もスムーズです。
取り扱い説明書とセットで保管しておきましょう。
ブラインドを通販で購入した場合の保証期間は?
ではネットで購入した場合も、同じ期間内での保証が受けられるのでしょうか?
調べたところ、殆どのネットショップでは1年保証になっています。
中には2年保証(メーカー保証1年間+販売店の保証1年間)というお店もあるので、購入時の販売店に確認してみましょう。
マドカ
近くの量販店などで販売されているものは「保証なし」のブラインドという可能性もあります。
ブラインドの保証期間についてまとめると、
- 地域の正規代理店や専門店、直営店などでは、トータル3年間の保証期間(1年保証と3年保証)がある
- インターネット通販では、最低でも1年間の保証期間はある
といった感じです。
地域の専門店でもネットショップを運営している場合があるので、ブラインドを購入したお店に一度問い合わせてみるのをお薦めします。
メーカー別・ブラインドの保証期間
メーカー別のブラインド保証期間の規定は、下記の通りです。
株式会社ニチベイ
3年保証→部品の不具合及び故障が対象。
1年保証→スラット部、生地部、レザー、消耗部品(昇降コードなどのコード類)については1年保証。
免責事項(保証の対象外になるケース)
・使用上の誤りによる故障または破損。
・不当な改造、修理による故障または破損。
・火災、地震、水害、落雷等の天災地変による故障または破損。
・特殊環境(薬品、極度の高温多湿等)による故障または破損。
ニチベイではブラインドの種類によって故障部位の処置方法が分かります。
故障した部位の対処法が分かれば安心できますね。
https://www.nichi-bei.co.jp/jsp/repair/yb/index.html
〈お問い合わせ窓口〉
株式会社ニチベイ(Nichibei)
タチカワブラインド
取扱説明書に記載通りの正常なご使用状態で、万一故障した場合は、商品の引き渡し日より3年間は無料にて修理。
「スラット部」「レザー」「パネル部」消耗品部(操作コード等のコード類)は初期に不具合があった場合を対象とし、その保証期間は1年。
「生地部」は保証の対象外。
外観不良については、商品の引き渡し後7日以内が原則。
下記のような場合は無償保証期間内でも修理等に関しては有償となります。
・取り付け上の誤り、使用上の誤り、不当な修理や改造による故障及び損傷
・機能喪失を伴わない意匠劣化(さび、樹脂部分の変質、変色、塗装の退色、かび等)
・建築躯体の変形など製品以外に起因する不具合
・天変地異(火災、地震、水害、落雷等)による故障及び損傷
・特殊環境(極度の湿気、薬品のガス、公害、塵埃等)による損傷
〈お問い合わせ窓口〉
●電話(フリーダイヤル)0120-937-958(お客様相談室)
●インターネット(ホームページにて)http://www.blind.co.jp/contact/
TOSO(トーソー)
トーソー製品は安心の3年保証。保証期間内に正常な使用状態で故障した場合には無料で修理。
消耗部品(操作コードなど)の無料修理サービスは購入から1年以内。
トーソーではブラインドの部品(パーツ)が直接購入できます。
故障した部品が特定できれば早く欲しいときに便利ですね。
TOSO(ブラインドパーツオンラインショップ)
https://www.toso.co.jp/parts_shop/index.html
ブラインドの耐用年数(寿命)は?
では、ブラインドはどれくらい長持ちするのでしょうか?
私のお客さまで、ブラインドを10年以上愛用されているという方がいました。
ブラインドの耐用年数は、メーカー担当者の話では約6年~8年だそうです。
ほぼ妥当な年数だと思いますが、アルミ製ブラインドは金属製品。
カーテン等の繊維製品とは違い、使い方でも故障を早める原因となります。
比較的に早い段階で壊れるケースというのは、やはり使用頻度が高いことが挙げられるでしょう。
また、スラット(羽根)を閉じた状態のまま上げ下げを繰り返すのも、故障の原因につながります。
基本的な使い方として、スラットは必ず水平にしてから開閉するようにしましょう。
ブラインドの壊れた部品を特定すれば交換はできる?
「ブラインドが故障した?」と感じたら、壊れた部品や原因を特定することで、自分でも交換できる可能性があります。
自分で修理する
[チルトギア交換]
回らなくなったブラインドを自分で修理。
チルトギアを取り寄せて交換するだけ。すごく簡単でした。#seiichigraudi pic.twitter.com/uGEQjN6LAh— Seiichi-Takase (@SeiichiTakase) 2016年11月19日
ツイートにもあるように意外と簡単に修理できたり、わざわざ業者に頼まなくても直せる場合があります。
ブラインドの壊れた箇所が特定できたら、まずはメーカーに部品の在庫があるか確認してみてください。
大手通販サイトでも見つけられるかもしれませんね。
また、TOSOのブラインドなら前に記載しているように公式サイト(パーツオンラインショップ)から直接購入することができます。
但し「廃盤で生産が終了」していたり、新商品の移行により「同じような形でも部品が合わない」という可能性も…。
その場合は新しいブラインドに交換するか、あるいは気分を変えて、カーテンやロールスクリーンなど別のアイテムに変更するのも選択肢のひとつです。
つっぱり式のブラインドも便利
もしブラインドを買い換える場合は、つっぱり式も便利ですよ。
※つっぱり式のブラインドについてはこちらの記事をご覧ください。
【ネジ穴不要!】つっぱり式のアルミブラインドで遮熱・遮光もばっちり修理店に問い合わせる
ブラインドの修理も承っております。長くお使いのブラインドって中のヒモが切れてしまったり、羽根が折れたり色々ありますよね。お店にお持ちいただくのが一番早いですが、お電話いただければ状態の確認に伺います。 http://t.co/jKpXObRrzu #machida
— 【カーテンショップ森の風】 (@morinokaze_jp) 2015年7月25日
このように、ブラインドの修理をしてくれるお店もあります。
購入時のお店が分からないときは、修理店に問い合わせてみると解決法がみつかるかもしれません。
保証期間内でも手出しは発生するの?
では、たとえメーカーの保証期間内でも手出しになることはあるのでしょうか?
これははっきり言ってケースバイケースです。
ブラインドを正しい使い方で使用してるのにも関わらず、保証期間内に部品などが破損した場合は、手出しになることはないでしょう。
でも状況次第では、「部品はメーカー側の保証」で「送料はユーザー側の負担」になることもゼロとは言い切れません。
いずれにしても、自分で修理ができないときは早めにメーカーへ連絡することをお勧めします。
※(注)前で述べたように、故意にスラットを折ってしまったり「激しい操作」や「誤った使い方」でブラインドが故障した場合には、保証の対象外となりますので注意しましょう!
メーカーの保証期間が過ぎているブラインドの修理代はどれくらい?
窓装飾プランナーのマドカです
とはいえ、不具合が出たり故障するのはメーカーの保証期間が過ぎたあとの時期が多くなりますよね。
このような場合、果たして壊れたブラインドを修理するのは「得策」といえるのでしょうか?
修理の内容や地域によって多少違いはあると思いますが、私が過去の経験で感じたのは「新品に交換した方がコスパが良い」という事でした。
つまり、壊れたブラインドを、
「メーカーへ送る」
「メーカー側が修理をする」
「ユーザーの手元へ戻る」
こうした流れを経て、当時ユーザー側にかかった負担は25,000円くらい(往復の送料も含めて)だったからです。
もちろん「承諾を得ての修理費用」だったわけですが、今後も長く使うことを考えると、少しくらいの金額の差だったら新品に交換する方がお得なケースもあるはず…。
なので、保証期間が過ぎているブラインドを修理する際には、修理代と新品に交換した場合の価格をくらべてみることを強くお勧めします。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、「ブラインドの故障」こわれたときの対処法についてお伝えしました。
最後に記事をまとめます。
- 国内メーカーのブラインドは保証期間がある → 1年保証(コード類やスラット)3年保証(構造部品の故障や破損)
- ブラインドの耐用年数(寿命)→ 約6年~8年
- 壊れた部品を特定すれば自分で交換もできる(部品の在庫がある場合)
- 買い替えの場合は「つっぱり式のブラインド」も便利
- 保証期間が過ぎたブラインドを修理する場合は「新品の価格」もチェックする
たとえ正しい使い方をしていても、原因不明の不具合が生じる可能性は十分ありますよね。
故障だと感じたら、まずは購入時のお店やメーカーのお客様相談を利用して気軽に問い合わせてみましょう。
※ブラインドを新品に交換する場合は、こちらの大手通販サイトからでも選ぶことができます。
窓装飾プランナーのマドカです
※ブラインドが自分では修理できなかったり、修理代が高くなる場合はこちらの記事もお役立てください。