装飾プランナーのマドカです
今回は、カーテン用のふさかけについて解説します
カーテン留めのタッセルを引っ掛ける金具のことを、ふさかけ(房掛け)といいます。
皆さんは、この「ふさかけ」をどこに取り付ければいいか迷った経験はありませんか。
実は、カーテンを束ねた時、タッセルをバランスの良い高さにするには「ふさかけの取付け位置」が重要なんです。
では「ふさかけ」をどの辺りに設置すれば、カーテンとタッセルのバランスが美しくみえるのでしょうか。
詳しく解説していきます。
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【ブレイクスタイル】カーテンの裾を伸ばすなら何cmを選ぶ?【プロが解説】
カーテンとタッセルの「黄金比」と「白銀比」
一般的に見栄えの良いタッセルの位置は、カーテンの裾(床)から約3分の1の高さになります。
これは建築物やデザイン等に採用される「黄金比」と「白銀比」の考え方を、カーテンに取り入れたものです。
たとえば、カーテンの高さに対してタッセルが下がる位置を考えると、
掃き出し窓なら「黄金比(1:1.618)」、腰高窓なら「白銀比(1:1.414)」となるよう、ふさかけの位置を決めるのが理想的だという事です。
数字でみると少し分かりにくいですよね…。
もちろんカーテンの場合はここまできっちり計算する必要はないので、一般的なタッセルの高さは床から約3分の1くらいを目安に覚えておきましょう。
理想的なタッセルの取付けイメージは、次の章でご紹介します。
タッセルの種類でふさかけの位置も変わります
因みに、皆さんはどんな種類のタッセルが好みでしょうか。
タッセルには、
- カーテンと同じ布で作る「舟形タッセル」
- 房のついた「房タッセル」
- ひも状の「ロープタッセル」
等々…さまざまなタイプのものがあります。
なので、タッセルの長さや種類によってふさかけの取付け位置も変わってきます。
では画像でみていきましょう。
舟形(共生地)タッセル・ロープタッセルの場合
出典:TOSO
「舟形タッセル」や「ロープタッセル」の場合は、タッセルの下端がカーテンの裾から約3分の1になる場所を目安にします。
この高さが見栄えの良いタッセルの長さになるので、ここでふさかけの取付け位置を合わせてください。
※舟形タッセルの上下の向きで迷ったときはこちらの記事をどうぞ。
【布タッセルの使い方】帯状のカーテン留めはどっちが上なの?房タッセルの場合
出典:TOSO
「房タッセル」の場合は、房の中央または房の付け根が、カーテンの裾から約3分の1になる場所を目安にします。
ここでふさかけの取付け位置を合わせましょう。
「腰高窓」のふさかけ位置は、窓の高さを基準に好みの場所で。
このように、掃き出し窓の場合はカーテンを床までの長さと想定して「ふさかけ」の位置をご紹介していますが、腰高窓の場合は必ずしもカーテンの長さが同じとは限りません。
例えば、「カーテンの丈が腰窓の高さと同じ」ご家庭もあれば、「腰窓の高さよりもカーテン丈が長い」ご家庭もあるはずです。
またカーテンを買い替える時は、今とは違う長さになる可能性もありますよね。
そのため腰高窓にふさかけを取付ける際は、カーテンの長さを基準にするのではなく窓の高さの3分の1程度または、留めやすい(好みの)位置にふさかけを取り付けると良いでしょう。
ふさかけを取付ける前のポイント!
このように、タッセルを美しくみせるには、
- 「ふさかけを取りつける前」にタッセル全体のバランスを確認する
というのがポイントになります。
手順としては、
1.タッセルで実際にカーテンを束ねてふさかけの位置をイメージしてみる
2.タッセルのバランスが良い位置(高さ)を決めて鉛筆で壁に印をつけておく
3.最後は印の位置にふさかけをあててネジ留めの高さを調整する(下地部分に)
こんな感じです。
このとき家族や知人に、遠目からカーテンとタッセルの全体的なバランスをみてもらうと良いでしょう。
ふさかけを先に取付けてしまうと、タッセルが思ったよりも上の位置になったり下の位置になったりして見栄えが悪くなることがありますので注意してくださいね。
窓装飾プランナーのマドカです
ポイントは、まずタッセルの長さ(位置)を確認してから、ふさかけの取付け位置を決めるというのが失敗しないコツです。
カーテンの端とふさかけの位置は一直線が美しい
では、「ふさかけ」を窓の木枠と壁面のどちらにつけると良いのでしょうか。
それは窓の状況によって変わりますが、一般的にはカーテンレールとカーテンの端が直線になる位置に「ふさかけを設置する」のが理想的といえるでしょう。
もっと分かりやすくいうと、
- カーテンレールが窓幅と同じ長さなら、ふさかけは窓枠(木枠部分)に取り付ける
- カーテンレールが窓幅よりも長いなら、ふさかけは壁面に取り付ける
というのがおすすめです。
例えば「窓の横幅」よりカーテンレールの方が長い窓を想像してみてください。
この場合、窓枠にふさかけを取付けてしまうと、カーテンをタッセルで束ねたときにカーテンの端が斜め内側にひっぱられてしまいますよね。
これはカーテンレールの端からふさかけを直線で結ぶと「斜め」になるからです。
そのため窓の横幅よりカーテンレールの方が長ければ、レールの端とカーテンの端が直線になる壁部分にふさかけを取付けると、カーテンを束ねたときに美しくみえます。
一方、窓枠とカーテンレールが同じくらいの長さなら、窓の木枠部分にふさかけを取付けるほうが美しくみえるでしょう。
カーテンとレールの端が一直線になるよう、ふさかけを取り付けた時のイメージはこんな感じです。
カーテンレールの端とカーテンの端が真っすぐな一直線になっていますよね。
ふさかけは「下地部分」に取り付けましょう
但し、ふさかけを壁に設置するときは、必ず下地部分にネジ留めしなくてはいけません。
もし下地が入ってない場所にふさかけを付けてしまうと非常に危険です。
壁の奥は空洞になっているため「グラグラして外れたり」「壁に余計な穴」をあけてしまうことになりますから、小さい金具とはいえ、ふさかけを安易に「下地の無い場所」に取り付けることは絶対に避けましょう。
大手通販サイトでは、壁の下地探しや、下地の無い石膏ボードに取り付けができるふさかけも購入できますのでご参考までに。
※「壁の下地探し」はこちらから探せます。
※「石膏ボードに付けられる房掛け」はこちらから探せます。
※タッセルも色んな種類のものが選べます。
※ふさかけも色んな種類のものが選べます。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、「理想的なふさかけ金具の取り付け位置」についてお伝えしました。
もう一度まとめます。
- ふさかけの位置はカーテンの裾から3分の1くらいが目安
- ふさかけの位置はタッセルの種類や長さに合わせて調整する
- ふさかけはレールの端と垂直なライン上に設置するとカーテン全体が美しくみえる
ほんの小さな金具のふさかけですが、位置によって「カーテンとタッセルのバランス」を変えてしまうので、スタイリングの上でも重要になってきます。
カーテン全体の約3分の1の高さが目安にはなりますが、タッセルの種類によりバランスも変わるため、この位置が「絶対」というわけではありません。
インテリアはそれぞれの感性によって出来上がるものなので、自分が理想と思える場所に取り付けても全然OKです。
たとえば、タッセルを上のほうに設置してカーテンを束ねるというのもありなんですよ。
選ぶタッセルの種類や長さにあわせて、カーテンとタッセルが一番美しくみえる位置に「ふさかけ金具」を取り付けましょう。
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