親方
階段の笠木(手摺)をリアテックで綺麗に補修してきました
本物の無垢材に比べると低コストな建材物の笠木。
見た目こそ本物の「木」と見間違うのですが、実は合板にプリントシートを貼り付けている仕様なので経年劣化しがちな箇所でもあります。
例えばこんな感じに・・・
プリントシートが剥がれてしまうと、ご覧の通り決してカッコいいとは言えません。
そこでこの記事では、剥がれてしまったシートを「リアテック」で補修する方法を紹介したいと思います。
ちなみに、この部分は「笠木」という名前の他に「手すり壁」や「腰壁」なんて言い方もしますが、名称が分からない方も多いと思います。
この記事では「笠木」という名称で統一したいと思います。
剥がれた笠木にリアテックを貼るとこうなる
この画像はリアテックを貼って補修した笠木です。
いかがでしょうか?
綺麗に生まれ変わり、まるで新品のように見えるのではないでしょうか?
実際、もともと笠木に貼ってあるプリントシートは塩ビ系の物ですので、今回補修に使う「リアテック」と同じような素材です。
ですので、違和感なくマッチします。
塗装や色鉛筆を使った補修もありますが、仕上がりに拘るなら断然リアテックがおすすめです。
という事で、笠木にリアテックを貼る工程を見ていきます。
1:笠木のプリントシートを剥がす
繰り返しになりますが、既製品の笠木は合板にプリントしてあるシートが貼ってあります。
とはいえ、粘着力が強いわけでは無いので誰でも簡単に剥がすことが出来ます。
そんなプリントシートの剥がし方は以下のような手順で行ってください。
カッターでコーナーをカットする
専門的な話ですが、笠木はプラスターボードを張る前に取り付けますのでプリントシートをプラスターボードの手前でカットする必要があります。
「意味が分からない」
という方もいると思いますが、要するに「壁の面に合わせてカットする必要がある」という事になります。
私はフリーハンドでカットしていますが、慣れてない方は壁に傷を付ける恐れがありますので「地ベラ」を使ってカットしてください。
全部カットしたら剥がしていきます。
劣化したシートは簡単に剥がせる
画像のように笠木に貼ってあるシートは簡単に剥がすことが出来ます。
というか、そもそもシートが接着しているようには感じません。
こんな感じです・・・
私は「リアテック」を使い、沢山の合板建材を補修していますが、「窓枠」や「ドア」、「クローゼットの扉」などなど・・多くのプリントシートが簡単に剥がせます。
話が逸れましたが、シートを剥がしたら次は下地を調整します。
2:笠木の下地調整
プリントシートを全部剥がしたら、下地(合板・集成材)を平滑にします。
必要なら「パテ」もしてください。
ちなみに、今回の笠木は「サンドペーパー」だけで大丈夫でした。
ただ、サンドペーパーは「プライマー」の接着力を上げるために必須です。
笠木にプライマーを塗布
下地が平滑になったらプライマーを塗布します。
その際には、マスキングテープで養生すると綺麗に塗布することが出来ます。
プライマーは刷毛を使って塗布しますが、壁にはみ出すと目立ちますので養生は必須です。
また、プライマーには2つ種類があるのですが下地によって塗分けます。
その辺りは関連記事で確認してください。
【免許皆伝】リアテックやダイノックシートのプライマーはここがポイントちなみに、プライマー塗布後はしっかり乾燥させてからリアテックを貼るようにしてください。
乾く前に貼るとリアテックが溶けてブヨブヨになります。
3:リアテックを貼る
下地が出来たらいよいよリアテックを貼っていきます。
貼り方の注意点は以下の通りです。
- リアテックを切りシロ(1㎝~2㎝)を考え裁断する
- しっかり圧着する
- 切りシロは地ベラでカットする
この辺りを注意しながら貼ったリアテックが以下になります。
この記事では詳細を省きますが、リアテックの詳しい貼り方が知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
【クローゼット】リアテックシートで扉をリメイク!ⅮⅠYで出来る補修 【窓枠補修のDIY】リアテックで剥がれや色あせがこんなに綺麗なる 【出窓のDⅠY】天板を粘着シートでリメイク「サンゲツリアテック編」まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
この記事では「階段の笠木」をリアテックで補修する方法をお伝えしました。
最後にリアテックを使った補修ポイントをまとめます。
- 笠木表面のプリントシートを綺麗に剥がす
- プライマーを塗る前にサンドペーパー掛けをする
- カットは地ベラを使う
こんな感じです。
という事でこの記事は以上です。