自然災害が年々ひどくなってますね。
私の会社でも、今年は台風被害の復旧工事が沢山ありました。
台風被害工事のほとんどは「火災保険」を使うのですが、今回紹介する案件は「火災保険未加入」のため自己資金で復旧した物件のお話です。
ドキッとした方はどうぞ参考にしてください。
ちなみに、火災保険に加入している方は急いで保険金の申請をして保険金でリフォームするようにしてください。
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台風で軒天が飛び、室内まで漏水
今年(2018年)に発生した台風の中でも勢力が強く、大きな被害をもたらした24号。
私の地域でも死者が出るほどの甚大な被害がありました。
今回紹介する案件は、その台風24号で軒天が剥がれ落ちたお宅です。
とはいえ、怪我など人的被害がなかったことがせめてもの救いでした。
台風の被害状況を調査
写真撮影が下手なので上手く伝わりませんが、こんな感じで詳しく調査しました。
原因を調査し、特定しないと次回の台風では怪我人が出るかもしれません。
なので、念入りに調べます。
台風被害調査で分かったこと
軒天が外れたのは一目瞭然ですが、詳しく調査して分かったことは以下の通りでした。
- 屋根からの漏水
- 軒天の破損
- 漏水による室内の腐食
ひとつずつ説明します。
屋根からの漏水
軒天が落ちた理由を調査したところ、屋根からの漏水だと判明しました。
防水のコーキングが劣化し切れていたことが原因で雨漏りしたんですね。
漏水の量も多く「軒天」以外にも至る所に影響が出ていました。
ちなみに、屋根の修理が必要な方は「リペアルーフ」も全国対応で丁寧な仕事の割に安価なのでおすすめです。
軒天の破損
そもそも「軒天」が落ちるには原因があります。
風の影響だけではなかなか落ちませんので。
軒天に使われてる建材は「ケイカル板」というボードです。
ケイカル板とは…
水酸化カルシウムと砂を主原料として板状に成型した耐火断熱材。 主に鉄骨を火災の熱から守るための耐火被覆材として用いられる。 吸水性が少ないため、水回りの壁・天井下地材などの他、表面を化粧処理して内外装材などにも用いられている。
引用:コトバンク
ケイカル板が漏水で吸水し「モロくなって」落ちたという感じでした。
残ってる「ケイカル板」も劣化してるので取り替えた方が安心です。
漏水による室内の腐食
影響は室内にも確認できました。
天井が雨漏りで「ボロボロ」一部には「カビ」も見られます。
プラスターボード(天井下地材)を取り替え、壁紙(クロス)の張替えも必要です。
火災保険に入ってないので自己資金で復旧
調査の段階では全く知らなかったので「火災保険」を使い復旧工事すると考えていました。
なので、写真もたくさん撮影したのですが「見積書」を持参したときに「火災保険未加入」だということを聞かされました。
復旧工事の見積金額
復旧工事にかかる予算はというと…
総額:80万円
解体から防水、内外装の仕上げまで含めるとこのくらいは必要です。
自己負担ということなので「どうされますか?」と控えめにお聞きしました。
返事は「お願いします」とのこと…
念のために「相見積」を取られても構いませんと伝えたのですが「親切」に対応して下さったので必要ないと返されました。
火災保険未加入だけじゃない!共済保険も手出しが必要
少し話はかわりますが、火災保険に加入してるから「安心」と思ってる方にも落とし穴があります。
それは「共済保険」。
共済保険を使い工事するとしても、工事金額が全額まかなえるわけではないので注意が必要です。
今回の案件とは別の工事ですが「40万」の見積りに対し「8万円」しか支給されなかった事案もあります。
知り合いの保険屋さんに尋ねたところ「見舞金」なので “そのくらいだよ” と知らされました。
工事する側からみると、お客さんの負担をなくしてあげたいのですが…
被害に遭い、お金まで取られるのってキツイと思います…
どうぞ下記のような無料診断サービスで、掛け金の安い火災保険を探してください。
台風被害復旧工事の状況
復旧工事は予定通り、「防水」「残った軒天の取り換え」「内装工事」をします。
上記画像は「軒天」を剥がしている状況です。
上記の画像は、雨漏りで壊れた「天井」です。
プラスターボードを取り替え、クロス用のパテをしている状態です。
しかし、壁に「かび」があるのが分かるでしょうか?予算上、壁はこのままでOKとの結論になりました。
お金が溜まったらお願いするということです…
多分ですが、壁もプラスターボードの交換が必要になります。
床も腐食していましたので「交換」が必要です。
どんどん予算が膨らみます。
火災保険に加入してれば、保険金ですべて復旧できるので悔やまれますよね…まだ「火災保険」に加入されてない方はお急ぎください。
共済保険の方も見直しをお勧めします。
台風被害工事完了
軒天の復旧と、防水コーキングの完成画像です。
こちらは防水のコーキングです。
たくさんあった画像データも「火災保険」を使わないということで処分してしまいました。
なので、綺麗に完成した写真がほぼ残ってません…
火災保険が使えるのかチェックするには
ここまで、火災保険の重要性についてお話してきましたが…
「自分は火災保険に加入している」
という方は早めに火災保険会社に保険金の申請をし、原状回復工事する事をおすすめします。
住まいのメンテナンスは非常に大切なポイントで、傷んだまま放置すると被害はさらに拡大します。
要するに、20万円の費用で出来た原状回復費用が「100万円でも足りない」くらいの状況になってしまうという事です。
とはいえ、保険申請に必要な書類や、申請手順は素人では難しく時間ばかりが過ぎてしまいます。
そんな時におすすめしたいのが「お家の保険相談センター」です。
お家の保険相談センターは
- 火災保険の申請を無料でしてくれる
- 申請できるところはないか調べてくれる
- エキスパートなので保険金が下りやすい
このように、災害で困ったとき非常に助かる嬉しいサービスです。
詳しく知りたい方は関連記事にて紹介していますので是非ご覧ください。
おすすめ!【おうちの保険相談センター】こんなことにも火災保険が使える公式サイトを見てみたいという方はこちらからどうぞ。
まとめ
この記事では「火災保険」を使わないとキツイという内容をお伝えしました。
実際には値引きさせていただきました。
なので、多少はお力になれたかもですが…なんだかスッキリしない工事です。
最後にもう一度お伝えすると、年々自然災害の脅威が増しています。
大切な財産を守るのは自分自身だと思います。
「備えあれば患いなし」この記事は以上です。
火災保険を使った工事は他にも記事にしています。
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