クロス職人の親方ブログ

【和室】障子の張り替えは「ワーロンシート」がお勧め!メリット・デメリットも解説します

障子にワーロンシート

窓装飾プランナーのマドカです

和室の障子、破れていませんか?

「障子の張り替え」には、時間も手間もかかりますよね。

私が幼いころ、実家の両親が破れてボロボロになった障子を張り替えていた光景が、今でも記憶に残っています。

真新しい障子は気持ちがよくて、和室の窓もパッと明るくなりますが、張り替える作業には一苦労している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、いつもより簡単に障子紙の張り替えができる「ワーロンシート」をご紹介しますので、

●破れにくい障子紙を探している

●障子の張り替えをもっと簡単にしたい

●ペットや小さい子供がすぐに障子紙を破ってしまう

このような方はぜひ参考にしてください。

【和室】障子の張り替えは「ワーロンシート」がおすすめ!

障子紙のようなワーロンシート

ワーロンシートは、和紙を「塩化ビニール樹脂」で両面からラミネートすることで、耐久性をもたせたものです。

これだと何となく、和紙の風合いが無くなるのでは…?
と思ってしまいますよね。

確かに和紙の両面をラミネート加工するため、表面は「極薄のプラスチックシート」のような感じですが、見た目は本物の障子紙に寄せた素材感で、和紙のイメージをキープしたまま障子を再現できるのが特徴です。

また、火が燃え移りにくい性質から「和室の防炎」にも役立ちます。

こちらがワーロンシートの施工イメージです↓

ワーロンシート

出典:楽天市場

ワーロンシートを障子に張る方法

ワーロンシート

出典:楽天市場

では、ワーロンシートの施工方法をみていきましょう。

一般的な障子紙を張り替えるときには「糊付けの作業」が面倒ですが、ワーロンシートは、糊を使わず両面テープの施工なので非常にシンプル

障子の張り替えがいつもよりスムーズに行えると思います。

窓装飾プランナーのマドカです

現在は、破れにくい障子紙(糊付けタイプ)も発売されていますが、施工がしやすいという面では「ワーロンシート」がおすすめです。

ワーロンシートの詳しい張り方については、こちらの動画が参考になります。


出典:株式会社ワーロン 

「ワーロンシート」のメリット・デメリット

ワーロンシートのメリットデメリット

では、ワーロンシートのメリットデメリットをみていきましょう。

「ワーロンシート」のメリットは?

メリットには、次のような点が挙げられます。

  • 両面テープで貼れる
  • 障子紙よりも日焼けしにくい
  • 水拭きができる(汚れにくい)
  • 丈夫で長持ちしやすい(破れにくい)
  • 通気性がなく省エネ対策になる(冷暖房効率のUP)

両面テープで貼れる

前術しましたが、ワーロンシートは「両面テープ」で貼ることができますので、糊付けの必要もなく汚れる心配もありません。

障子紙よりも日焼けしにくい

一般的なパルプ障子紙はデリケートで日焼けも気になりますが、ワーロンシートはラミネート加工が施されているので日焼けもしにくいです。

水拭きができる(汚れにくい)

水拭きで簡単にお手入れができます。

丈夫で長持ちしやすい(破れにくい)

パルプ障子紙の場合は、水に弱くすぐに破れてしまいますが、ワーロンシートは破れにくいので「ペット」や「小さいお子様」がいるご家庭でも安心です。

通気性がなく省エネ対策になる(冷暖房効率のUP)

「通気性に乏しい」のは一見デメリットにも感じますが、冷房や暖房効率が上がるので「省エネ効果」が高まります。

「ワーロンシート」のデメリットは?

一方、デメリットには次のような点が挙げられます。

  • 価格が高め
  • 空気を通しにくい
  • 湿気が多い場所には不向き
  • 日差しが強い場所には不向き

価格が高め

一般的なパルプ障子紙にくらべると、価格が高めです。

空気を通しにくい

通常の障子紙は「通気性や吸湿性」に優れていますが、ワーロンシートはラミネート加工の性質上、空気を通しにくくなります。

湿気が多い場所には不向き

湿気や結露が多い場所には向いていません。

日差しが強い場所には不向き

ワーロンシートは熱(温度変化)による伸縮性があるため、西日などの「日差しが強い場所」では、障子枠とワーロンシートの伸縮率が変わって剥がれやすくなる可能性があります。

ワーロンシートは豊富な色柄で和室のインテリアが楽しめる

ワーロンシート

出典:株式会社ワーロン

このように、どんな商品にもメリットとデメリットがありますので、障子紙も環境や条件にあわせて選ぶことが大事ですね。

ワーロンシートは、和紙の美しさを活かしたまま耐久性や防炎性に優れ、様々な空間で使いやすい点も魅力だといえます。

また色柄も豊富なので、「昔ながらの和室」から今流行りの「小上がりの和室(畳コーナー)」にも取入れやすく、コーディネートの幅も広がるでしょう。

たとえば、和の雰囲気を演出するなら「桜」「雲竜」「もみじ」「竹」など意匠性のあるデザインがおすすめですし、無地で選ぶなら、和室のインテリアカラーに合わせて「色付きの障子」というのも素敵だと思います。

他にもワーロンシートで、障子の一部にだけ「部分的に差し色を入れる」のも面白いかもしれませんね。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は、和室の障子を貼り替えるときに便利な「ワーロンシート」をご紹介しました。

障子への拘りも人それぞれですから、張り替えが面倒とはいえ、和室にはやっぱり「普通の和紙を選ぶ」という方も多いかもしれません。

ただワーロンシートは破れにくく丈夫であり、普通の障子紙よりも張替えのメンテナンスが少なくて済むのではと思います。

また、お値段は高めですが「長持ちする」という面でコストパフォーマンスにも優れているので、障子紙の張り替えにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

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