クロス職人の親方ブログ

カーテンにはどんな種類がある?プロが教える【20のウィンドウトリートメント】

カーテンスタイルの種類

マドカ

今回は窓を素敵に演出するウィンドウトリートメントをご紹介します

カーテンやブラインドなど、窓装飾エレメントには色んな種類があります。

お部屋の中でも窓の占める割合は大きく、カーテンひとつで全体の印象はガラリと変わります。

そこで今回は、窓辺を飾りウィンドウトリートメント「20のスタイル」をご紹介したいと思います。

カーテンの種類①【カーテン】

カーテンは、左右に開閉する窓装飾エレメントです。

ドレープカーテン

ドレープカーテン

ドレープカーテンは、厚手の生地でつくられるスタイルです。

その中でも、素材そのものの風合いを活かした「ドレープカーテン」と、光を通さないよう黒糸を織り込んだ「遮光ドレープカーテン」の2種類に分けられます。

主に、夜のプライバシー保護を目的として使うことが多いです。

レースカーテン

レースカーテン

レースカーテンは、光が透けて透明感のある薄手の生地でつくられるスタイルです。

主に、日中の目隠しや陽射しを遮るために使うことが多いです。

ケースメント

ケースメント

ケースメントは、レースとドレープの中間的な役割をもつカーテンです。

どちらかと言えばレースカーテンに分類されますが、レースよりも厚くてボリュームがあります。

カフェカーテン

カフェカーテン

カフェカーテンは、ポールに通して固定する小ぶりなスタイルです。

2つ山や3つ山ヒダ・ハトメカーテンにもアレンジが楽しめます。

小窓のちょっとした目隠しや、インテリアのアクセントにも役立ちます。

上部をクリップで留めるタイプもあります。

カーテンの種類②【シェード】

シェードは、上下に昇降する窓装飾エレメントです。

プレーンシェード(シングル)

プレーンシェード

プレーンシェード(シングル)は、1台のメカに1枚のフラットな布を吊すスタイルです。

自由な位置で止められるので、日差しの調整が可能です。

シェードの中では最もシンプルで、布を降ろすと「平面でフラットな状態」に、布を上げると「柔らかくたたみ上がる」のが特徴です。

プレーンシェード(ダブル)

プレーンシェード ダブル

プレーンシェード(ダブル)は、1台のメカに2枚のフラットな布を吊すスタイルです。

1台で2枚の布が操作できるので、昼は「薄地で調光」。夜は「厚地で遮光」というように使い分けができます。

連窓プレーンシェード

連窓プレーンシェード

連窓プレーンシェードは、1台のメカ(専用レール)で、4枚まで生地を独立して昇降することができます。

3連窓や4連窓でも3台や4台と分割する必要がなく、たった1台設置するだけで、窓ごとに独立した使い方ができるのが魅力です。

また、価格も安く抑えられます。

シャープシェード(シングル)

シャープシェード シングル

シャープシェード(シングル)は、1枚のプレーンな布に等間隔のシェイパー(横長いバー)を入れたスタイルです。

バーの入れ方には、「布の裏面にテープを付ける方法」や、「生地をつまんで表側にラインをつくる方法」などがあります。

布を降ろしたときはプレーンシェードと同様にフラットなスタイルですが、布を上げるとバーに引き上げられるように規則正しくたたみ上がります。

ナチュラルな印象のプレーンシェードに比べると、シャープな横のラインが強調されるため、スタイリッシュな印象です。

和風のテイストとも相性が良く、生地によっては障子代わりに使われることもあります。

シェープシェード(ダブル)

シャープシェード ダブル

シャープシェード(ダブル)は、2枚のプレーンな布に等間隔のシェイパー(横長いバー)を入れたスタイルです。

1台で前と後ろの2枚の布を操作することができます。

バルーンシェード

バルーンシェード

バルーンシェードは、生地を降ろすと普通のレースカーテンになり、生地を上げていくとバルーン(風船)のようにボトムが丸く変形しながらたたみ上がるスタイルです。

ヒダをたっぷり取った柔らかさが特徴で、素材はウェーブの出やすいボイル生地や、薄手のドレープ生地が多く使われます。

エレガントな空間演出にぴったりです。

ムースシェード

ムースシェード

ムースシェードは、シェードの裾の中央を1本のコードで引き上げるスタイルです。

主に縦長の窓に向いていて、優雅な雰囲気を演出装飾を目的として使われます。

オーストリアンシェード

オーストリアンシェード

オーストリアンシェードは、全体に細かいウェーブを取ったゴージャスなスタイルです。

通常は下げたままの状態で窓を飾ります。

使用する生地量が多いので、ボイル生地やオーガンジーのような軽くて柔らかいファブリックスが使われます。

伝統的な優美さと気品に満ちたデザインで、豪華な空間を演出するのに適しています。

掃き出し窓のように比較的大きな窓に映えますが、開閉や出入りの少ない窓におすすめです。

ピーコックシェード

ピーコックシェード

ピーコックシェードは、生地を上げると扇状にたたみ上がり、全部降ろすと真っ直ぐフラットになる個性的なスタイルです。

まるで孔雀が羽を広げたように似ているところから、ピーコック(クジャクの意味)と呼ばれています。

※ローマンシェードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

ローマンシェード【ローマンシェード徹底解説】全6種類の使い方やメンテナンスの完全ガイド

カーテンの種類③【ブラインド】

ブラインドには、

上下に昇降する

「横型ブラインド」

左右に開閉する

「縦型ブラインド」

この2つのタイプがあります。

横型ブラインド

アルミブラインド

横型ブラインドは、水平に並んだ羽根(スラット)の角度を変えることで「視線」や「光の調節」が可能です。

スラットの巾は「15mm」「25mm」「35mm」などがあり、窓の大きさに合わせて選ぶことができます。

従来はオフィスなどに使われるイメージがありましたが、現在では「デザイン」「カラー」「素材」などのバリエーションが多く、一般住宅でも広く使われています。

アルミブラインドのメリットとデメリット【横型アルミブラインド】プロが教える!メリット・デメリット

縦型ブラインド

バーチカルブラインド

縦型ブラインドは、垂直に並んだ羽根(ルーバー)の角度を変えることで「視線」や「光の調節」が可能です。

上下に開く横型ブラインドとの大きな違いは、カーテンのように左右に開閉することです。

また、カーテンと同じように「片開き」と「両開き」のどちらかを選ぶことができます。

縦型ブラインドは、スタイリッシュな空間におすすめです。

木製ブラインド

ウッドブラインド

また、ブラインドには木製タイプがあります。

天然素材の質感や重厚感のある、木製のスラットが特徴のスタイルです。

ナチュラル素材との相性が良く、温もりのある空間演出に向いています。

木製ブラインドの選び方とメリット・デメリット木製(ウッド)ブラインドの選び方と「メリット・デメリット」

カーテンの種類④【スクリーン】

スクリーンには、上下に昇降する「ロールスクリーン」「プリーツスクリーン」「ハニカムスクリーン」と、左右に開閉する「パネルスクリーン」があります。

ロールスクリーン

ロールスクリーン

ロールスクリーンは、平面でフラットなスクリーンを上部のパイプで巻き取るスタイルです。

コンパクトに納まるので、場所を取らず窓をすっきりと演出します。

1台のメカに1枚のスクリーンを吊るすのが一般的ですが、2枚のスクリーンを吊るす「ダブルタイプ」もあります。

調光式ロールスクリーン

調光式ロールスクリーン

調光式ロールスクリーンは、光りを透過する部分と透過しない部分を組み合わせたスタイルです。

生地の重なり具合から、調光を細かく操作できるのが最大の特徴です。

プリーツスクリーン

プリーツスクリーン

プリーツスクリーンは、規則正しいプリーツの水平ラインが美しいスタイルです。

扇子やアコーディオンのようなイメージで、じゃばら状にたたまれた布が特徴です。

和室にも多く利用されています。

透明感のある光の濃淡が、プリーツスクリーン本来の美しさをひき出します。

ハニカムスクリーン

ハニカムスクリーン

ハニカムスクリーンはプリーツスクリーンの一種で、二重にしたスクリーンをハニカム(蜂の巣)状の断面に仕立てたスタイルになります。

光りの透過がより柔らかく、2枚のスクリーンの間に空気の層ができるので保温性があります。

パネルスクリーン

パネルスクリーン

パネルスクリーンは、パネル状に仕立てたフラットなスクリーンをレールに取り付け、障子や襖のように水平方向にスライド(開閉)させるスタイルです。

大柄のデザインをそのまま楽しめますが、そのまま取り付けると窓の開口部が狭くなるので、スクリーンの納まるスペースを広く確保するのが理想です。

まとめ

いかがでしたか。

このように、窓装飾にはカーテン以外にも沢山のスタイルがあります。

開閉方向も「左右に開くタイプ」と「上下に開くタイプ」に分かれているので、窓の使い勝手や機能性を考えて選ぶのがお勧めです。