親方
マンションの壁に開いたこぶし大の穴を補修してきました
「壁に開いた穴を何とか自分で補修したい」
このような方に向けて「バイブル」を作っておこうかなと思い記事にしてみます。
なお、この記事では以下の事が分かります。
- 穴が開いたプラスターボードの補修方法
- 廃版でなくなってしまったクロスの復元方法
- 部分的なクロスの張替えでも目立たない方法
それでは早速見ていきましょう
壁に開いた穴の修理・補修を自分でする前に
記事の前に余談から入りますが、「業者に頼んだらいくらかかるの?」…という部分は話しておくべきですので正直に話します。
- 最安値なら8000円程度
- 最高値なら50000円程度
一方、自分で壁に開いた穴を修復した場合は
「5000円~20000円」
このようになります。
当然業者に依頼した方が費用は高いのですが、その分「出来上がりの差」は歴然です。
要するに、「業者か自分か」を決めるには費用対効果で判断するしかありません。
踏み込んで話すと次の通りです。
- 絶対に補修箇所が分からないようにしたいなら「業者」
- 少しでも費用を安く抑えたいなら「自分で修理」
ここまで読んで、「業者に依頼した方が良さそうだな」と思われた方は次の記事をどうぞ。
【クロス補修の最安値業者】徹底比較!壁紙の修理を頼みたいおすすめ業者考えた結果、「自分で壁に開いた穴を直す」という方は読み進めてください。
壁穴を修理する方法
ここからは、壁に開いた穴を自分で補修する手順を解説します。
その前に準備するものを挙げますので用意してください。
壁に開いた穴を補修する:準備編
それでは、必要な材料や道具を並べて行きます。
専門的な道具もありますので「持っていない」という方のために、大手通販サイトへの商品リンクもしておきます。
全て揃ってるという方は飛ばしても構いませんが、持ってないなら準備してください。
プラスターボード
商品へのリンクを貼ると言っておきながらですが、プラスターボードには「9.5mm」と「12.5mm」の2種類がありますので、自分に必要な厚みを調べてホームセンターで購入することをおすすめします。
定規(差し金)
プラスターボードのカットに必要です。
木材(胴縁)
下地作りに必要です。
壁紙(クロス)道具
壁紙と道具がセットになった物がお得です。
主だった道具はこの辺りになりますが、これ以外にもあると便利な道具がありますので作業方法を説明しつつ、その都度紹介します。
ご覧の通り、これからやろうとしている作業は「大工仕事」と「クロス仕事」の2種類です。
壁穴を修理する:ビフォーアフター
まず、今回修理する壁の穴を紹介します。
なかなか派手に開いていますね。
それを修理した「アフター」の画像がこちらです
若干色が違って見えますが、糊の乾燥とともに馴染んで目立たなくなります。
これを目指して作業に入ります。
壁穴を塞ぐ
壁穴を塞ぐ手順は以下の通りです
- ①:壁穴を適当な大きさに広げる
- ②:木材で下地を作る
- ③:穴をプラスターボードで塞ぐ
- ④:パテで下地を平滑にする
詳しく見ていきます。
壁穴を適当な大きさに広げる
壁穴の大きさによるので一概には言えませんが、壁穴を一定の大きさに広げます。
今回は、10cmくらいの壁穴でしたので、縦横20cmほどの大きさでカットしました。
ちなみに、大きさをしっかり図って「定規と鉛筆」でカットするラインを出してください。
プラスターボードを大きくカットすると作業性が良くなりますし、綺麗に仕上げるためにも欠かせない作業です。
画像のような「引き回し」と呼ばれる鋸があると便利です。
カットした画像がこちら
壁穴に木材で下地を作る
壁穴を大きくカットしたら木材を使って下地を作ります。
穴の周りに木材をネジで止めていきます。
私は「電動ドライバー」を使っていますが、手回しのドライバーでもOKです。
ただ、ネジは「ボードビス」を使うようにしてください。
木材で下地を作った画像がこちらです。
ここまで完成したら、「プラスターボード」を開口部分と同じ大きさにカットしネジ止めします。
壁穴をプラスターボードで塞ぐ
下地のある位置を間違わないよう、プラスターボードをネジ止めします。
壁穴をパテで平滑にする
クロス用パテ(石膏パテ)を使い、下地の継ぎ目を平滑にします。
パテは水で溶かして使いますが、柔らかくなりすぎないよう調整しながら混ぜ合わせます。
※硬さの目安は、粘土やうどん粉くらいでしょうか
パテを作ったら「パテベラ」を使い、ボードの隙間に詰めていきます。
パテは1回塗りで完成させず、2回〜3回くらい重ねてください。
ちなみに、重ね塗りする際には「パテがしっかり乾燥してから」重ねるようにしてください。
乾燥したらサンドペーパーで表面を整えます。
これで下地は完成しました。
同じ色・柄の壁紙を準備する
部分補修で最も難しいのは「同じ色・同じ柄の壁紙」を準備することです。
なぜなら、壁紙は2年置きに新作が発表され、古い壁紙は多くが廃盤になってしまうからです。
つまり、補修する部分が2年以上経っているなら「同じ壁紙」は見つからない可能性が高く、廃盤になった壁紙は我々プロの業者が探してもほぼ見つかりません。
そんな時どうするのかというと、違う場所の壁紙を使って補修します。
今回は、台所奥の壁紙を張り替えて、剥がした壁紙で部分補修します。
このように、角から角の1面を張り替えれば「壁紙の違い」がそれほど目立つことはありません。
注意点として「壁紙を大きく剥がし」補修箇所に使えるくらいの大きさをキープしてください。
慎重に剥がせば大丈夫です。
今回はかなり余裕があるほどの大きさで剥がすことが出来ました。
ちなみに、補修用に剥がして張替えた台所の壁紙はこんな感じです。
若干明るくなりましたが、冷蔵庫などを配置すれば気になるほどではありません。
多分、張り替えしたと言わなければ「初めて見る人」には違いが分からないレベルだと思います。
壁穴を剥がした壁紙で補修
台所から剥がした壁紙を、やや大きめにカットし「壁紙の裏に糊を塗布」します。
糊を付けた壁紙を貼り付け「重なり部分」を定規でカット(重ね切り)してください。
四方をカットしたら、重なっていた壁紙を取り除き「ハンドローラー」で圧着して完成です。
壁穴修理のまとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は「壁に開いた穴の修理方法」を紹介しました。
ポイントをもう一度おさらいします。
- プラスターボードなどで下地を作る
- パテで下地を平滑にする
- 目立たない壁から補修用の壁紙を用意する
という事でこの記事は以上です。どうぞ頑張って壁穴を修理してみてください。
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