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クロス職人の見習い・弟子の期間はどのくらい?早く一人前になりたい方に修行期間を教えます

修行中

親方

修行がつらく、早く一人前になりたいと思ってるクロス職人さんにお話ししようと思います。

下積み時代はクロス職人にかかわらず、どんな仕事の下積みでもつらく長く感じるものです。

私も修行時代はそう感じていました。

つらく長く感じれば感じるほど、いつまで続くのだろうと考えてしまいます。

この記事では私の経験をもとに一人前になるまでの必要期間をお伝えしようと思います。

見習い期間はどのくらいなのか

見出しのとおり、見習いの期間はどのくらいなのでしょうか。

いろんな環境がありますので、人によって一人前になる期間は違います。

こういうと何も解決しないまま話が終わってしまいますので少しだけ深堀りしてみます。

  • 下地処理(パテなど)はどんな下地でも完璧である
  • ビニールクロス以外の材料もなんなく貼れる
  • 自分一人だけでどんな案件でも終わらせることができる
  • お客さんと話せ、信頼してもらってると確信できる

このようなことが最低条件になりますので、ひとつづつ説明します。

下地処理(パテなど)はどんな下地でも完璧である

パテ処理ばかりしているという人も多いと思いますが、内装工事における下地処理は一番重要な工程だといっても良いでしょう。

理由は簡単です。

クロスは下地の良しあしが一目でわかる薄い仕上げ材だから。

いい加減な下地のまま貼ってしまう人もいますが下地のクレームは直すのが面倒で、せっかく貼ったにも拘らず全部貼替なんてこともざらです。

ですので、私の弟子は一番最後に下地処理(パテなど)を学びます。

綺麗な下地が作れるようになるにはそれなりの経験が必要です。

たとえば、サンドペーパーでパテを削る職人さんも多いのですが私の場合削りません。

※どうしても必要なら削りますが

なぜサンドペーパーで削らないのかというと、決して面倒だとかいう手抜きではありません。

理由は貼替時にパテの部分だけ接着してない案件を多く見てきたからです。

サンドペーパーでパテを削り、粉が残ったまま貼ってしまうと接着しません。

次回貼替をする職人さんに迷惑です。

パテを削るなら粉が残らないように綺麗にする必要があります。


パテ処理の話を続けると、2回で仕上げる人もいれば3回、それ以上の場合もあります。

どのくらいパテが必要なのかは下地の段差によって変わりますが、見極めは経験でしか得ることができません。

ようするに、下地処理が完璧になるまでには時間が必要となります。

ビニールクロス以外の材料もなんなく貼れる

最近はビニールクロスが主流なので、それ以外の壁紙を貼ったことが無いという人も多いのではないでしょうか。

しかし、壁紙にはいろんな種類があります。

とはいえ、施工方法が大きく違うものはありませんので糊の理解ができていれば問題なく貼れると思います。

和紙や織物(布)などは流行を繰り返す素材だと思いますので、弟子のあいだに一度くらいは経験しておきたいです。

自分一人だけでどんな案件でも終わらせることができる

「乗り込みから撤収」まで、全部一人でできるなら一人前になるのは近いかもしれません。

師匠の判断で「この案件なら大丈夫だろう」と任せられているので、期待に応えるよう精進してください。

しかし、ここは難しいと感じていれば目の前の課題にひとつづつ向き合うことが大切です。

「どんな案件でも大丈夫だ」となればクロス職人としての技術は一人前です。

お客さんと話せ、信頼してもらってると確信できる

仕事がある以上、お客さんは必ずいます。

お客さんは自分の案件が気になるので、自分が思う以上に仕上がりを見ています。

なので、心配な場合は「あなたの経験年数」や「師匠はどこ?」などと信用されていないと感じる言葉がでてきます。

実際のところ経験年数はそれほど関係ないのですが、そんな言葉を聞いたなら信頼されていないと受け取ってください。

お客さんとのコミュニケーションにあなたへの信頼が感じられれば合格です。

とはいえ、受け取り方は人それぞれですのでプラス思考も必要です。


このような最低4つのことは一人前の条件です。

それ以外にも大切なことがありますので、書いていきます。

クロス職人が一人前だという条件

そもそも、なぜ一人前になりたいのでしょうか。

「独立したいから」「給料が上がるから」など、人によって理由は違うと思いますが、いちばん大きい理由は収入ではないでしょうか。

見習い・弟子の間は賃金も安く、不満を持ちながら仕事をしています。

実際私もそうだったので、気持ちはよく分かります。

逆に考えると、十分な給料・収入があれば、師匠から一人前だと判断されていることになります。

師匠が経営する事業の規模にもよりますが、歩合ではなく給料制なら多くの給料は出せないということもあります。

税金がらみだと理解してください。

ですので、より多くの収入がほしいのなら「完全歩合にしてもらう」か「独立する」しかありません。

その辺りは自分の師匠とじっくり話す必要があります。

自信がないならもう少し時間が必要になりますが、技術的に自信が持てている状態なら話すべきテーマです。

独立を目指している場合、仕事はあるのか不安もあると思いますので以下の関連記事も参考にしてください。

さいごに

いつまで修行はつづくのか、この記事で少しでも希望が見えたでしょうか。

そんなこと言っても「貼らせてもらえない」という方もいるかもしれませんが、貼らせてもらえない理由があるはずなので考えるべきです。

そのうち、もう貼りたくないと思うほどクロスを貼ることになりますので、修行を楽しむ気持ちもあると良いと思います。

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