クロス職人の親方ブログ

【壁紙・クロスの寿命】一般的に何年で張り替える?壁紙の耐用年数・壁紙 クロスはどのくらい長持ちするのか

壁紙の寿命

親方

この道30年クロス職人の親方です。

壁紙の「寿命」や「耐用年数」についてお話しします。

壁紙・クロスに寿命はあるのでしょうか?」

私が見積りの現地調査に伺ったお宅で頻繁に話題になるのが「壁紙・クロスの寿命」です。

壁紙が汚れたり、劣化してくると壁紙の耐用年数が気になるようです。

ということで、この記事ではいろんな角度から「壁紙の寿命」や「張り替え時期の目安」を記事にしていこうと思います。

壁紙の劣化が気になる方や、「壁紙の張り替え」「リフォーム」をご検討されてる方はぜひ参考にして下さい。

壁紙の寿命・耐用年数

冒頭の繰り返しですが…

「壁紙・クロスに寿命はあるのでしょうか?」

また、「壁紙の寿命」とは何でしょうか?

一般的に、壁紙は経年劣化する消耗品だという考え方はあまり浸透していません。

なので、新築時に壁紙を張って終わりという風潮がありますが、壁紙は月日が経つと「黄ばみ」や「破れ・剥がれ」などが目立ってきます。

これは「壁紙」に限った話ではなく「建材」全てに言える事です。

自分では壁紙を綺麗に取扱っているつもりでも、生活するうちにいつの間にか劣化してしまいます。

原因は直射日光で黄ばむ場合もありますし、手垢によって汚れてしまう場合もあります。

様々な原因で劣化しますので、劣化に関してはそういうものだと考えて割切るしかありません。

壁紙メーカーの考える耐用年数とは?

壁紙製造メーカーは日本国内だけでも数社ありますが、どのメーカーの営業マンと話しても、耐用年数については「5年~10年」という答えが返ってきます。

もちろん、住まいの環境や普段のお手入れによって耐用年数に開きはありますが、壁紙はいつまでも綺麗な状態を保てる訳ではありません。

壁紙メーカー自体が張り替えを想定した営業をしていますので、リフォーム推奨の壁紙が作られていたりもします。

このようなことから、壁紙には耐用年数があり寿命が来たら張替えるものだと知る必要があります。

その張り替え時期については…

「自分が気になり始めたら壁紙張り替えの時期」

だと考えるのが良いと思います。

壁紙業者の探し方【壁紙業者の探し方】5分で分かるクロス張り替え業者を選ぶ方法「クロス職人のおすすめ」

壁紙・クロスが劣化する原因は収縮

それでは、なぜ「壁紙は劣化」するのでしょうか?

上記で紹介した外的要因もありますが「汚れ」や「日焼け」を全て対策したとしても壁紙は劣化してしまいます。

結論を言うと、壁紙が劣化する最大の原因は収縮です。

壁紙に含まれる素材には「時間とともに縮んでしまう素材」が入っています。

なので、毎日、壁紙の手入れを怠らず綺麗に取扱ったとしても時間が経てば「隙間」も出来ますし、継目(ジョイント)が開いてくる事があります。

どのくらいの期間で縮むのかと言うと…

住まいの環境や条件によっては「1年」くらいで縮んでしまう場合もあります。

この事を理解していないと、施工技術や施工業者の問題だと勘違いをしてしまいますので注意が必要です。

壁紙・クロスの寿命を超えたらどうなるのか

壁紙の寿命や耐用年数にコレといった決まりはありませんが、劣化した壁紙を放っていたらどうなるのでしょうか?

この場合ですが、住んでる本人が「劣化した壁紙」が気にならないと言うのであれば特に問題はありません。

しかし、放置しすぎた壁紙を張り替えようと思った時に問題が起こります。

先程メーカーの考える耐用年数について書きましたが、この耐用年数を大きく超え、あまりにも劣化した状態で放置すると、壁紙の張り替え時に綺麗に剥がれず費用が高額になるケースもあります。

これは壁紙だけの問題ではなく、壁紙に使われている「接着剤」も同様に劣化していることが原因です。

接着剤が劣化すると壁紙を剥がした際に残るはずの「裏紙」が残らず、下地材の表面ごと剥がしてしまい破壊してしまう事があります。

こうなってしまうとパテ処理などでは対応できず、下地の交換まで必要になりますので大きく壁紙張り替え費用が増えてしまいます。

壁紙・クロスは環境や部屋ごとに寿命が変わるのか?

壁紙は部屋によっては綺麗で、同時期に張り替える必要がない場合もあります。

あまり使って無い部屋は直接手で触れる事もないので、耐用年数が延びますし、壁紙は室温や日光にも左右されますので、全てが同じ条件で劣化する訳ではありません。

なので、壁紙の張替え・リフォームを検討する場合は、綺麗な部分は省いても良いと思います。

合わせて読みたい記事

親方

壁紙を張替えたいけど、業者の探し方が分からないという方はこちらの記事もどうぞ
壁紙業者の探し方【壁紙業者の探し方】5分で分かるクロス張り替え業者を選ぶ方法「クロス職人のおすすめ」

壁紙を張替える相場

お住まいの環境や、既存の壁紙の状態によって壁紙張替え費用は異なります。

つまり、壁紙張替え費用は様々だという事になります。

それでも敢えて相場を言うなら、一般的な業者に依頼した場合の相場は下記のようになります。

  • 量産品の壁紙:1000円~1500円(㎡)
  • 1000クラスの壁紙:1200円~2000円(㎡)

壁紙の種類(量産や1000クラス)によって価格が違ってきますが、リフォーム業者の考え方で費用が変わります。

ちなみに、量産や1000クラスの壁紙について詳しく知りたい方は関連記事もご覧ください。

クロスランクとはクロスランク(AA級)とは?サンゲツのクロスについて回答します

自宅の壁紙張替費用を知りたい方へ

自宅の壁紙張替え費用を知る方法は簡単です。

その方法とは、近所の工務店やリフォーム会社に連絡して見積もりを取ればOKです。

それが面倒だという方は、インターネットの見積もりサイトを使えば手間が省けます。

豆知識

壁紙(クロス)張り替え費用を簡単に知るポイント

インターネット上の「リフォーム見積もりサイト」を使えば、自宅の壁紙張替え費用を知ることが出来ます。

近所の業者に連絡するのが面倒な方は「リフォームの一括見積りサイト」を使って手間を省きましょう

ちなみに、リフォーム一括見積もりサイトのメリットはこんな感じです

  • 完全無料で複数社の一括見積もりをもらえる
  • 数社の価格が比較できるので安くリフォームできる
  • 自分の住まいにある業者を紹介してもらえる
  • 予算が合わなければ断ってもOK
  • インターネット3分ほどで相談完了
メモ

リフォームの一括見積もり比較サイトとは、全国の工務店やリフォーム会社と提携した無料見積もりサイトです。

メリットは….

  • 利用料無料
  • 3社~5社の見積もりを取り寄せる事が出来る
  • 申し込みはインターネットで完結するので、パソコンやスマホで気軽に使える
  • 壁紙張り替え費用の相場が分かるうえ、良さそうな業者があればそのまま依頼できる
  • リフォーム詐欺などの被害を回避できる

もっと詳しく知りたい方は関連記事でご確認ください。

見積サイトランキング【2024年最新版】リフォーム見積もりサイト徹底比較「おすすめランキング」

壁紙の寿命を延ばす方法

壁紙の寿命や耐用年数を紹介して来ましたが、少しでも長持ちさるにはどうすれば良いのでしょうか?

説明していきます。

壁紙を綺麗な状態で保つ

普段からのお手入れで寿命を延ばす事は出来ます。

ホコリや塵がついたまま放置すると劣化を早める原因になりますので、飲食物や調味料などの汚れは、すぐにかたく絞ったスポンジやタオルで汚れを吸い取るように拭き取ります。

汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を少量まぜた水溶液を使ってください。

壁紙表面に残った洗剤は変色の原因になりますので、真水かぬるま湯できれいに拭き取ってください。

拭いても取れない場合は「タワシ」や「歯ブラシ」が有効です。

※強い洗剤やシンナーなどの有機溶剤は、変色や表面破損の原因になります。

室内環境を整える

閉めきった環境では空気の循環が悪く、壁紙の劣化を促進してしまいます。

窓を開けたり、換気して空気の循環を意識する事が大事です。

とくに、湿気でカビが発生しがちな脱衣室やキッチン、結露も壁紙の劣化を早める原因になります。

室内環境を整える事で長持ちさせてください。

こまめに補修する

傷んだ部分をこまめに補修することも壁紙の寿命を延ばす効果的な方法です。

自分で補修したい場合は壁紙の補修方法を詳しくまとめた記事がありますので参考に補修してください。

【壁紙・クロスの補修】プロが教える9つの修理・修繕方法!完全ガイド

自分で補修する自信がなかったり、綺麗に直したいときはプロに依頼するのも良いと思います。

壁紙でもDIYが流行っていますが、落とし穴もあります。

  • 自分で補修して失敗すると余計なお金がかかります
  • 補修するつもりが最初より汚くなった
  • 思ったよりも難しい

「誰でも簡単に壁紙が張れるという」キャッチコピーはセールスの基本なので、引っかからないような注意も必要ですよね。

DIYと同程度の金額で壁紙の工事をしてくれるこういったサービスを検討するのも良いと思います。

格安で壁紙工事【内装マスターで解決】壁紙(クロス)の張り替えや補修が安い専門業者

ちなみに、壁紙の張り替えは火災保険を使うこともできます。

壁紙の張り替えは金額的にも高くつく場合がありますので、火災保険で工事できれば負担がありません。

もちろん火災保険に加入していることが条件ですが….

火災保険に加入してるという方は、保険申請が可能か無料調査してくれる便利なサービスもあります。

詳しくは【おうちの保険相談センター】こんなことにも火災保険が使えるの?をご覧ください。

おうちの保険相談センター公式サイトはこちら

壁紙・クロスの張替・リフォームの時期

お住まいの形態によって張替え・リフォームへの考え方が変わります。

それぞれの場合を書いていきます。

一般住宅の壁紙・クロス張替え時期は?

自身で所有し暮らしている場合

自分の所有する戸建の場合、上記した通り、気になった時に壁紙を張替えるのが一般的です。

いつまでも放置すると予算が膨らむ可能性もありますので、良い業者を見つけ、上手に張替え・リフォームプランを立てる事をお勧めします。

関連記事に壁紙張替えの業者選びで失敗しない方法や、一軒家、戸建ての壁紙張替にかかる費用などを記事にしていますので知りたい方は参考にして下さい。

一軒家の壁紙リフォーム【予算をチェック】一軒家の壁紙張り替え費用「一戸建ての住宅」のクロス価格を解説

賃貸物件オーナーの場合

賃貸物件として貸しているなら退去時に壁紙の状態を確認する機会があります。

このくらい大丈夫だろうと見送ってしまうと、次回の退去までの期間が予測できませんので、劣化がかなり進行してしまう場合があります。

ご自身の資産ですので、退去時に劣化を見つけたら張替える事をお勧めします。

張替え・リフォームを依頼する場合、これまでの業者で良いのか?

と疑問の場合は下記の記事も参考にして下さい。

壁紙業者の探し方【壁紙業者の探し方】5分で分かるクロス張り替え業者を選ぶ方法「クロス職人のおすすめ」

賃貸物件借主の場合

借家として暮らしている場合、壁紙の張替え・リフォームには不動産、オーナーの許可が必要になります。

経年劣化が原因で壁紙を張替えたい場合には、相談すればオーナーさんに予算を都合して貰える場合もあります。

長い間住んでいるなら一度相談する事をお勧めします。

マンションの壁紙・クロス張替え時期や必要な事

自身で所有し暮らしている場合

マンションの場合でも、壁紙の張替え時期は気になった時です。

しかし、マンションの場合は、張替え・リフォームは自分勝手に進める事ができません。

マンションによって違いがありますが、大抵のマンションは管理組合に届ける必要があります。

工事許可が下りるまでの期間を調べたり、上下、左右に暮らす方への挨拶も必要です。

工事業者が決まってすぐに工事出来る訳ではないので、スケジュールの調整が必要です。

経験豊富なリフォーム業者を選べば、流れを知っていますので自分で調べる必要はありませんが、不慣れな業者や壁紙の職人さんに直接依頼する場合は時間と手間が必要です。

マンション壁紙の業者選びや費用について、下記の関連記事も参考になると思います。

マンションの壁紙リフォーム【マンションの壁紙張り替え費用】スッキリ分かるようプロが徹底解説

賃貸物件オーナーの場合

所有して貸している場合、張替え時期は一般住宅と同じですが、マンションという環境では、管理組合や隣接する部屋への配慮も必要です。



アパートの壁紙・クロスの張替え時期は?

アパートではオーナーに壁紙張替えの決定権がありますので、借主の場合はオーナーの許可が必要です。

ご自身がオーナーの場合、退去の度に壁紙を張替えるのは必ずしも得策ではありません。

築年数が新しいなら壁紙の張替えをお勧めしますが、建物が古いのなら壁紙の変更だけで入居率が大きく変わるとは思えませんので、費用対効果も考えながら有利な決断が必要です。

どうしても汚れや劣化が酷い部分だけの張替えも視野に考えて下さい。

賃貸まんしょん・アパートの一室【アパート・賃貸マンション】壁紙張替え・DIYの完全ガイド

リフォームを業者に依頼する前に

リフォームの専門業者は沢山ありますが「価格」や「仕上り」で満足できる業者を探すことが1番大事なポイントです。

ということで、おすすめ出来る「リフォーム業者比較サイト」を紹介します。

一括見積を取って最適な業者を探す。

そんな見積もりサイトの中でも、リビングの壁紙工事でおすすめなのは「ホームプロ」です。

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  • 利用料は無料
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まだまだメリットはありますが、使わないのは損です。

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まとめ

壁紙の寿命について書きましたが、結論をいうと壁紙には寿命があるという事になります。

内装の仕上材として主流の壁紙ですが、メリット・デメリットがあります。

他の内装仕上げ材に比べて安価で、比較的簡単に模様替えやリフォームできますので、寿命だと感じたならば張替え・リフォームを考えてみてはいかがでしょうか。

親方

壁紙選びについてもっと知りたい方は下記関連記事をどうぞ
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