クロス職人の親方ブログ

【徹底検証】クロスの上に塗装するのはありなの?プロが解答します

クロスに塗装する

親方

この道30年クロス職人の親方です。

壁紙を張替えるより「安い」から「塗装」にしようと考えてる方に教えます。

私は「壁紙」「塗装」の両方を扱うインテリア業者なので「クロスに塗装したい」という相談も度々お受けします。

理由を聞くと

「塗装した方が安いと聞いたから….」

本当でしょうか?

ということで、このあたりについて解説したいと思います。

ちなみに、この記事の結論は「クロスの上に塗装するのはやめておいた方がいい」という感じです。

結論に至った、いくつかの理由をお話ししますので「それでもO K」だという方は実践してください。

そして、この記事の中身はこんな感じです。

  • クロスの張替えと塗装ではどちらが安いのか?
  • 塗装すると壁紙が剥がせない
  • クロスの上に塗装するデメリット

この辺りを解説しますので、クロスの上に塗装を考えてる方は参考にしてください。

クロスの張替えと塗装ではどちらが安いのか?

塗装の値段

費用の結論から言いますが、「壁紙の張替え」と「塗装」を比べた場合は「ほぼ同じ」または「塗装」の方が高いです。

とは言っても、これは「プロ」に依頼する場合の結論です。

自分で行う「DIY」なら、もしかすると塗装の方が安いかも知れません。

しかし、後ほど説明しますが「壁紙の上に塗装」するのはデメリットもあります・・・。

ということで、まずはプロの業者に依頼した時にかかる費用の内訳を大まかに見てみます。

  • 材料費
  • 人件費
  • 経費

塗装にしろ、壁紙の張替えにしろ内訳はこんな感じですね。

詳しく見ていきます。

材料費

それぞれの「材料費」ですが、塗装でも壁紙でも、安い材料を探せばほとんど同じ価格で手に入ります。

もちろん、それぞれに高い材料はありますが、今回のテーマは「クロスの上に塗装」なので、選べる材料は決まってきます。

その辺りを踏まえて言うと材料費に「差」はありません。

しかし、クロスの上に塗れるとCMしている「塗装」は勉強不足のため分かりません。

人件費

クロスでも塗装でも「人件費」においても価格はほとんど同じです。

特に、面積が小さいお部屋なら職人さんの手間賃が「日当」となりますので費用は変わらないです。

ただし、面積が広くなれば「塗装」の方が高くなります。

経費

養生費や副資材にかかる費用は「塗装」の方が高いです。

塗装の場合「全体」を綺麗に養生する必要がありますのでコストがかかります。

それに比べ、クロスは「ドア枠」や「巾木」の養生までは必要ないので、その分だけ安価です。

親方

プロに依頼する場合で費用を考えると、若干ですが「塗装」の方が高くなります

塗装すると壁紙が剥がせない

クロスが剥がせない

クロスの上に塗装すると、次回、壁紙の張替えをするときに剥がれません。

実は、これが大きな問題です…

というか、この問題が一番のネックかも知れません。

一般的な考え方としてですが、壁紙は一生ものではなく経年劣化するため「張り替え」するように作られています。

壁紙はそういう「建材」なので仕方ありません。

普通に生活してるうちに「縮んだり」「汚れたり」「破れたり」しますので、たいていの人が数年置きに壁紙を張り替えます。

※壁紙の耐用年数については参考記事をどうぞ

壁紙の寿命【壁紙・クロスの寿命】一般的に何年で張り替える?壁紙の耐用年数・壁紙 クロスはどのくらい長持ちするのか

しかし、壁紙の上に直接「塗装」すると剥がすのが非常に困難になります。…むしろ剥がせません。

なので、どうしても塗装がしたいという方は次回以降のメンテナンスは毎回「塗装」の上塗りということになります。

「メンテナンスは絶対に塗装しか無理なのか?」

…というと、そうではなく「予算」をかければ壁紙(クロス)にもできます。

費用が高くなる理由は以下の通りです。

  • 塗装によって下地が痛む可能性がある
  • よって下地の交換が必要になるケースがある
  • クロスが剥がれないので工賃が割高になる

このような理由で、塗装後のクロス張替えは高くなります。

私自身も「塗装された壁紙」の張替えは何度も経験ありますが、普通の単価では到底工事できません。

ですので、私の意見を言うと「クロスに塗装」するのは反対です。

長い目で見たら「張替え」がベストだと思いますので、迷ってるなら壁紙(クロス)にしてください。

クロスの上に塗装するデメリット

塗装のデメリット

ここまで「やめたほうがいい」理由をお話ししてきたので、デメリットを紹介する必要もないと思いますが念のために紹介します。

壁紙(クロス)の上に塗装するデメリットは以下のようになります。

  • 塗装してもクロスの劣化は防げない
  • 水分を含みクロスが膨れることもある
  • クロスが剥がれることもある
  • 工事期間が長い(塗料の乾燥期間)
  • 匂いがキツイ

まだまだありますが、この中からピックアップしてデメリットを詳しく紹介します。

塗装してもクロスの劣化は防げない

塗装すれば見た目は綺麗になりますが、クロスが新品になるわけではありません。

なので、クロスは劣化したままです。

クロス自体の「縮み」は年々進行しますので、クロスの上に塗装した場合の「耐用年数」はクロスの張替えに比べると「短い」となります。

水分を含みクロスが膨れることもある

クロスに塗装すると「膨れ」が出ることもあります。

これは、塗装が原因ではないかもですが、気づかない膨れがある既存クロスが「塗料の水分」や「塗料の重さ」によって目立ってしまうことがあります。

古い建物だと「下地材(パテ)」にクロスが接着してないこともありますので、塗装することで浮いてしまいます。

クロスが剥がれることもある

塗料が乾燥してくると、クロスを「引っ張る」ことがあります。

すべてが剥がれる訳ではありませんが、条件によってはそういうこともあります。

クロスが引っ張られると「巾木」「廻り縁」「ジョイント」などの剥がれやすい場所は耐えられず剥がれます。

「このようなことが起きるかも」と想定して「クロスに塗装する」ことを考えてください。

クロスの張替えは安くできる

安いクロス屋さん

クロスの張替えより「塗装」の方が安いと聞いた方に、この章ではクロスを「安く」張替える方法を紹介します。

Q&A

 

質問:クロスの張替えを安くできますか?

回答:依頼する業者を選べば「可能」です。

 

上記の「Q&A」が結論なのですが捕捉します。

業者選びでクロスの金額は変わる

クロスの張替えは「業者」によって金額に違いがあります。

「壁が汚れてきたから綺麗にしたいなぁ~」

…なんて思っても「見積り」を取ってビックリ…こういう経験もあるのではないでしょうか。

または…

「業者の見積り金額が高いから、壁紙の張替えはDIYで頑張ろう….」

でも…

「DIYについて調べたら大変そうだし…なんか失敗しそうだし…」

このような時に…

「ネットで調べたらクロスの上に塗装すれば安くできそう!」

だとか

「塗装なら簡単にDIYできそう!」

このように考えたことはないでしょうか。

そんな方は、これからいう事をプロのアドバイスとして聞いてください。

「塗装は思ったよりも難しいです…そして塗装のDIYはきっと失敗します。」

多くの「DIY」チャレンジャーの方々も散々失敗してきたのが「塗装」です。

そして、上記で説明してきたように「クロスへの塗装」はやめた方が無難です。

といっても…

「クロス張替えは高くて無理」

…そんなことはありません。

インターネットを駆使して「クロスを安く張替え」できる業者をさがせばOKです。

誰でもできる簡単な業者の探し方を知りたい方は次の記事をどうぞ。

クロス職人さんに依頼する方法【格安】1番安い壁紙張替え業者を教えます!自宅の壁紙がクロス職人に直接依頼すれば激安になる

クロスの上に塗装まとめ

この記事は「クロスの上に塗装」というテーマでお話ししました。

親方

本音をいうと「塗装したら剥がれない」のでやめてくれ~といった感じです。

しかし、建材の特徴を考えても正当な言い分なので、ご理解ください。

最後にまとめたいと思います。

  • クロスの張替えと塗装では価格の差はない
  • 実際に手掛けたことがあるがクレームになりやすい
  • 次回のメンテナンスが大変

こんな感じです。

おうちは自分の財産ですので、長持ちするようなメンテナンスがお勧めです。というか、繰り返しですが「クロスに塗装」はやめてください。

リフォーム業者の賢い探し方

リフォームの専門業者は沢山ありますが「価格」や「仕上り」で満足できる業者を探すことが1番大事なポイントです。

1社だけで工事を決めてしまうと「ぼったくり」ではありませんが「リフォーム費用が適正なのか?」判断が出来ません。

ということで、おすすめ出来る「リフォーム業者比較サイト」を紹介します。

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